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蠢く沼

全然上げられなくてすみません。。


 花の魔物を倒し、一休みしたユウリたちは先に進むことにした。花の魔物がいた広場を抜けて先に進むと、ユウリたちはパニックに陥っていた。


「何これ、気持ち悪ッ!」

「私も無理無理ッ!」

「こんなの誰だって無理よ!」


 パニックになっているユウリたちの目の前にあったのは、虫の沼であった。どういう意味かというと、道が深く掘られていて、その中に大量の虫がモゾモゾと蠢いているのだ。


 さすがのユウリたちも大量の虫には後退りした。


「なあ、これ通らなくちゃいけないの?」

「ええ、そうみたいね。とても嫌だけど」

「でもどうやって通るの?」

「それなんだよな」


 ユウリたちはそれぞれ頭をひねらせていると、セリナが何かを思いついたようだった。


「そうだ、いっそ燃やしましょう」

「おお、そうだな。・・・・・・ってなるか!?発想がエグイわ!?」

「さすがに燃やすのはちょっと・・・・・・」

「・・・・・・仕方ないわね」


 大量の虫が燃やされるところは誰も見たくはないだろう。ユウリとフェルカは全力でセリナの意見を反対した。


「でも他に方法がないでしょ?」

「そうだけど・・・・・・。あ、ジャンプして飛び越すとか?」

「いやいや、無理でしょ」

「だよな~」


 ユウリとフェルカは冗談で笑っていると、セリナが何か思いついたようにボソッと呟いた。


「・・・・・・風魔法ならなんとかなるかも」

「「嘘ッ!?」」

「ジャンプをした瞬間に、私の風魔法で持ち上げるようにすればいけるはず」


 冗談で言った事がまさかできるかもしれないと言われ、ユウリとフェルカは思わず大声を出してしまった。といってもユウリには一つ疑問があった。


「でも、セリナ。風魔法で俺たちを持ち上げるって言っても、そこまで威力が出るのか?」

「まあ、任せなさい」

「ユウリ、セリナを信じてみようよ」

「・・・・・・そうだな」


 そう言うとユウリたちは後ろに下がり、虫の沼から距離を取った。十分に距離を取ると、ユウリたちは互いの顔を見た。


「じゃあ、準備はいい?」

「ああ」

「うん」

「それじゃあ、行くわよ!」


 セリナの合図で走り出すと、だんだんと虫の沼に近づいていった。そして虫の沼のギリギリの所でユウリたちは勢いよく跳んだ。


「っ!今だ!」

「《エア・ストラム》ッ!」


 ユウリたちのジャンプに合わせて《エア・ストラム》を放つと、ユウリたち下から風が起き、ユウリたちの身体を持ち上げた。そしてユウリたちはそのままジャンプをした状態で、虫の沼を通り過ぎていった。


 しかし虫の沼を通り過ぎたのはいいが、問題点があった。それは、意外と着地するまでの高さがあった事だ。


「やばい、落ちる!?」

「ユウリ、フェルカ!私の手に掴まって!」


 ユウリとフェルカはセリナの咄嗟の指示に従い、手に掴まった。そしてそのまま落下していき、地面すれすれの所で、セリナはもう一度、《エア・ストラム》を放った。するとユウリたちの身体は浮き、勢いがなくなった状態で地面に着いた。


「・・・・・・し、死ぬかと思った」

「ダンジョンってこんな事ばっかりなの?」

「いや、〈ゼハード迷宮〉は戦闘ばっかりだったからな。こっちの方が精神的に疲れるな」


 地面に倒れていたユウリは起き上がり、フェルカとセリナを起こした。


「・・・・・・そろそろ行くか?」

「そうだね。私もあんまりここにはいたくないしね」

「そうね」


 そう言ってユウリたちは後ろにある、先程飛び越した虫の沼を見た。やはりモゾモゾと動く姿にゾッとしたので、ユウリたちはできるだけ早くこの場を離れる事にしたのだった。

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