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ある意味テンプレ展開とも言える

「んじゃまあ、軽い手合わせでもするかい? 剣一本で一人旅、その腕ぜひ見せていただきたい」


 はて、どうしてそうなるのだろうか? とはいえ考えようによっては好機かもしれない。熊っぽいのと違って言葉の通じる相手、まあ命を落とすことも無いだろう。……無いはずだ、多分、うん。まあ何事にも事故とかあるだろうし、絶対とはいえないだろうけども。


 まあ死なない公算が高くて自身がどれだけ戦闘できるか理解るというのは、中々どうして願ったり叶ったりというか、望んだわけでは無いにしろ良い機会というやつだろう。という訳で、期待に添えるかはわからないがと申し出を受けることにする。


「ほいと、じゃあお互いに命に関わらないくらいにやるとしますか」


 スラリと剣を抜く。うん、どうすれば効率よく振れるか、どうすれば効率よく切れるか、どうすれば効率よく殺せ……げふんげふん、まあ何となく戦闘方法がわかる。これは本格的に自身が戦闘を生業としていた可能性が高いというか。


「そりゃぁ!」


 相手がどの程度の使い手かは、先程見た時に概ね把握できている。故に初撃の突きが渾身とは言えないまでも、決して手を抜いたわけではないことが理解った。だからこそ下手な迎撃は無駄、そっと剣の腹を添えるようにして流し、一歩近づく。


「しぃっ!」


 流された槍を無理に止めれば隙ができる、そこを上手いこと流された時に生じた横向きの力で回転に持ち込み石突で払いに転じる男は、中々に武芸の使い手なのだろう。そう出来るということは、その半ば下から迫る一撃を弾くなり防ぐなりしたところでその反動を利用し次に迫るのは刃の部分。


 だからこそ絡めとるように剣を動かし、力の流れを変えて跳ね上げてやる。とはいえただ跳ね上げただけではクルリと回転した刃を振られるはずということで、胴を晒す辺りでピタリと静止させる。……思い通りにいくというか、思った通りに動くのはなんだかすごいな。


「っ!? くぉぉぉ!」


 振り上げた形になったパルチザンを振り下ろそうと力を込めてくる……のは予想出来ていたので、それを邪魔するようにぐりぐりと剣に力を入れてやる。さらに一歩近づいたところでふっと力を抜き振らせ、脇に避けた刃を抑えるように地に着けさせ、柄をすべらせるように剣を振るい、ピタリと首元で静止させる。


「ま、参った……」


 うむ、頬を汗が伝っている所を見るにどうやら相手はいい運動になったようだ。こちらとしても自身の力量が把握できたというか、準備運動にもならない程度の力でこれなら十分に強いのではないだろうか。熊っぽいのに勝てるという話も真実味を帯びてくるというものだ。


「あービビった、死んだかと思った。つか何が期待に添えないかもだよ勝てる気がしねぇぞ、ったく」


 言うなり座り込む男。いやいや、そこまでのことは無いでしょう。あ、でも袋いっぱいの魔石が稼げる程度の腕の可能性が出てきたということは中々ありがたいことである。なんというか心労の原因が無くなる可能性的に。


「いや、見てくれに騙されたぜ。師匠のじいさん、いやそれ以上じゃねぇか? そりゃ一人旅も頷けるってもんだ」


 褒められても、、何か出せるものでも無いのだが。まあいい、次をやろうと声をかける。


「へ? 次?」


 実際自身がどの位出来るかの把握も終わっていないのだ。それにこちらとしてはまだ準備運動にもなっていないし、食事までもまだ時間がある。というわけで、命に関わらない程度に軽い手合わせとのことだったので、まだまだやろうというわけだと伝える。


「……やったろうじゃねぇかぁぁぁ!!!」


 その後、大体30分程度訓練に付き合ってもらった。まあ自分から誘ってきたわけだし、動かなくなっちゃったけど大丈夫だよね?

先輩冒険者に絡まれて戦闘して勝つ、これは圧倒的になろうのテンプレ展開ですね間違いない。

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