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フレンド0の俺が、MMOで居場所を見つけるまで  作者: 御門


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第76話 気になる人

最近、ふと思う事がある。

あの店の店主アルトの事だ。

接客の仕方でも、店の作りでもない。


なぜあの男は...あんなに自然に、人の話を聞けるのだろう。


私はずっと、強くあることが当たり前だった。

弱さを見せる必要もなかった。

でもあの店に行くと、気づいたら喋っている。

止まらない。それが不思議で、また行く。また喋る。


...気になる、というのはこういう事なのか。


少しだけ、胸の奥が落ち着かなかった。



「リナ...あのな...」


「珍しいですね?ルシアが悩み事ですか?」


「悩み事というかまあ...あれだ...気になる奴がいてな...」


「!男性ですか!?」


「ああ、まあそうだ...」


「ど、ど、ど、どどんな人なんです!?」


「どんな人...?うーん...まあ漏らしはしないな...」


「も、漏らす!?!?大丈夫なんですか!?

その人!?変態とかじゃないですよね!?」


「へ、変態!?い、いやそこまではわからん...

ただまあ...そうだな...色んな所を見ているな...」


「い、色んなとこ!!どこ!!どこですか!!」


「いや、リナ落ち着いてくれ...あちらこちらだ」


「あちらこちらぁ!!!???」


「とりあえずそんな怪しい人はダメです!!」


「いや、...怪しい訳じゃないと思うぞ?」


「怪しさしかありませんよ!

ルシアは戦闘しすぎてきっとバーサーカー状態の時にでもその人と接触したんですよ!

間違いありません!」


「バ、バーサーカー???まて、私もそこまでの脳筋じゃないと自負はしてるぞ...

それにそんな嫌な奴でもないっぽいしな...」


「ふーん、じゃあどこで出会った人なんですか?」


「出会い...?いやあれは出会いなのかな...」


「ほら!バーサーカー状態だったんですよ!

気になる人との出会いを忘れる訳ないじゃないですか!」


「リナ...待ってくれ...その...奴とは...その...店で出会ったんだ...」


「み、店?どこの店ですか!?ハッ!まさか...店興味バーサーカー状態のルシアが、

まさかの...有料店に行ったのですか!?」


「いや、ちが」


「ダメですよ!有料店なんて!!あんなのリアルで言うホ〇トと同じなんですから!

ルシアはそういうの知らないと思いますけど、口だけは優しいですからね!ああいう人達って!!」


「リナ...気のせいかな?...その、、、行った事があるような口ぶりだが...」


「私の事はどうでもいいんです!とりあえずルシアはもうそのお店に行ってはいけません!

マネだけ毟り取られるだけですからね!!」


「とりあえずリナ...落ち着いてきいてくれ...」


「私はずっと落ち着いています!!」


「あ、ああ、そうだな、リナは落ち着いている...」


「それでいくらつぎ込んだんです!?」


「つぎ込っ!いやリナ聞いてくれ、マネは使ってはいない」


「え?」


「その代わりにルールを約束させられた」


「る、る、る、ルール!?!?」

...プシュー...ドサッ


「え?リナ大丈夫か?リナ!リナぁああああああ!!」


アルトの誤解が解ける日はまだ遠い。

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