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フレンド0の俺が、MMOで居場所を見つけるまで  作者: 御門


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第70話 初陣

さて、そうと決まれば店を探すとしよう。

ルシアはPT募集掲示板を開く。


「こうやってじっくり見たこともなかったが、色んな店があるものね」


カフェ・喫茶・BAR・居酒屋・レストラン。


「……未知のコンテンツか。攻略のし甲斐があるな!」


舌なめずりしながら掲示板を眺めていると――


「新規オープン店か」


戦闘ダンジョン攻略の時もそうだが、いきなり難易度の高い所を攻めるのは賭けだ。

つまり――


老舗ではなく、こういうオープン店から行くのが定石。


「よし、攻略目標は決まった!」


ルシアは、オープンしたという店の前に立っていた。

一度視線を落とし、状況確認。


問題なし――中に入る。


え? 誰もいない? どうして?


PT募集を見間違えたかと思い、再度確認する。

間違っていない。確かにここだが……


奥から1人出てくる。


「いらっしゃいませ」


店だからそうか、いらっしゃいませか。


「お邪魔します」


「お好きな席にどうぞ」


初めてだから意味がわからんが……座れという事らしい。


ルシアはゆっくりと店内を見渡す。


……静かだ。


敵もいない。

指示もない。

目標もない。


なのに――ここが“戦場”?


スタスタ、と歩く。

とりあえず中央付近へ。


……いや。


違う。


これは、前に出すぎだ。

視界が開けすぎている。


自然と、カウンター端の席に腰を下ろす。


「……待機、か?」


誰も動かない。

誰も話さない。


これは――開戦前の静寂?


いや、違う。


しばらくすると、客が増えてくる。

だが――


誰も指示を出さない。

勝手に座る者。

立ったままの者。


「……なんだ、この空間は」


統制が取れていない。

役割も不明確。


それなのに――


誰も困っていないように見える。


……いや。


チラリと、カウンター奥を見る。


店主。


さっきから様子がおかしい。


挨拶も、まばら。

対応も、遅い。


「……崩れているな」


これは戦闘なら――

既に陣形が崩壊している状態だ。


(なら、指揮を取るべきか?)


……いや、待て。


ここは私の戦場じゃない。

勝手に介入するのは違う。


(だが――)


再び、店主を見る。


明らかに処理が追いついていない。

客も、どこか落ち着かない。


……見ていられないな。


小さく、息を吐く。


ルシアは個チャを開いた。


ルシア

「大丈夫か?さっきから見ているが、処理が追いついていないように見える」


店主

「ああ、ありがとうございます……実はお店するのが初めてで……

挨拶も出来ていないのはマクロ挨拶文を作るの忘れてて……

今必死に作ってるのです……手伝って貰えると助かります><」


ルシア

「……なるほど」


予想通りだ。


「なら、最低限の流れだけ整える」


ルシアは立ち上がる。


一瞬だけ、周囲を見る。


ここは――まだ完成していない戦場。


だが、それなら。


「任せろ」


カウンターの入口を回り込み、内側へ入る。


ルシア

「いらっしゃいませ!○○へようこそ!お好きな席にお座りくださいね!」

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