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フレンド0の俺が、MMOで居場所を見つけるまで  作者: 御門


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第64話 マイハウス

「よっしゃあああああ!」


来たぜ、50万マネ!

いやー、長かった……。

マジで、もうダメかと思ってた……。


俺はあれから、採取職のレベルを上げつつ、

同時に生産職のレベルも上げていった。


ある程度のレベルに到達すると、

生産職で作った装備が、少しずつ売れるようになってきた。


とはいえ、最低値で出品しているため、

正直、結構時間がかかる。


……が。


「情報は大事」


そう学んだ俺は、

マーケット掲示板を頻繁にチェックするようになった。

PT募集掲示板もだ。


すると――

意外な金策方法を見つけてしまった。


《ギルド新設するので協力者募集!

 設立後はすぐに抜けて貰って大丈夫です。

 謝礼10万マネ》


……なるほど。


どうやらこの世界のギルドは、

ひとりでは作れないらしい。


Google先生曰く、

立ち上げメンバーが4名必要とのこと。


その4人でPTを組み、

ギルド申請をすることで結成できるらしい。


PTに参加するだけで10万マネ。

しかも、結成後すぐ脱退してもOK。


「……まさに金策ボーナスステージだよな」


最初はドキドキしながら参加したが、

相手は手慣れたものだった。


「そのままPTに参加した状態で、

 署名だけしてもらえれば大丈夫です。

 新設後は脱退してくださいね」


署名は画面が出てきて、

OKを押すだけ。


――これでいいのか?


そう思った瞬間。


《ギルドが結成されました》


……どうやら成功したらしい。


トレード画面が開き、

10万マネの表示。


10万マネを受け取り、

そのままギルドを脱退。


人数が揃うまで多少待たされたが、

たった数十分で10万マネを獲得できた。


その後もPT募集をチェックし続け、

同じ募集に2回ほど参加。


合計20万マネ。


残り30万マネは、

ようやく採取できるようになった宝の地図の販売と、

製作品の売却で補った。


――そして。


ついに50万マネ到達。


……なんだかんだで、

20日間もかかってしまったが。


「よし……ハウス建てるか!」


俺は端っこの土地の前で、

権利書を購入する。


すると――


「おおおおおおお!」


今まで何もなかった土地に、

小さなハウスが出現した。


「……うん。小さいけど……

 初めてのハウス、ゲットだぜ!」


とはいえ――


「いや、殺風景すぎるだろ!?」


小さいながらも家はある。

庭も、一応ある。


キョロキョロ。


隣の家は……あら?立派なお庭。

向こうの家は……あら?おしゃれなお庭。


俺の家は――


「……草ひとつない……」


草も生えないって、

こういうことなんだな。はははは。


……いや!?


「木の一本もないんかい!

 50万マネ払って!?」


まあ……仕方ないか……。


とりあえず中に入ろう。


「お邪魔しますぅ」


へぇ……。

ハウジング前の家の中って、こんな感じなんだな。


……結構、部屋小さいな?


入ってすぐ部屋。

壁。

窓。


「いや……50万マネ払って、

 本当にハウス“だけ”かよ!」


そこには――

椅子ひとつない、完全に空っぽの部屋があった。

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