第61話 世紀の大発見
《30日以内にハウスを建設しなかった場合、
土地は撤去されます》
……。
重い。
なんというプレッシャーだ。
しかし、どうしたもんか……。
このゲーム、ダンジョンで入手したアイテムをNPCに売っても、大した値段にはならない。
しかもマッチング式だし、下手したらサイコロ負けで一つもアイテムを貰えないこともザラだ。
「まいったな……」
これ、結構詰んでないか?
宝の地図での金策は、ソロではちょっと無理だろうし……。
……ん?
「それだ!!」
そうだ、宝の地図があった!
よく考えれば、ソロでクリアする必要性は一切ない。
宝の地図をそのままマーケットで売ればいいんだ。
確か、一日一回取得できたはず……。
そういや、全部任せきりで、自分で取得したことなかったな……。
ははは。
どんだけ甘えてたんだ、俺は……。
「よし! 頑張ってやるか!」
まずは宝の地図の値段から調べよう……。
マーケット掲示板を開いて――
宝の地図で検索。ポチ。
《宝の地図:2万マネ》
「これや!!!」
一日一回取得できて、2万マネで売れる!
これならいける!
よし、方針は決まった。
あとは、宝の地図の取得方法だけだ。
OK、Google先生お願いします。
「宝の地図はLV○○の採取職のみ取得可能」
……。
採取職……。
いや、LV1だけどな!?
くっ……戦闘コンテンツばかりやってたツケが、ここで出るのか……。
いや、仕方ない。
今日から採取職に全振りや!
ハウス購入までは、ずっと採取するで!
採取職のレベルの上げ方は……と。
どれどれ……。
なるほど。
フィールドマップにある岩や木を、採掘や伐採すればレベルが上がっていくと。
「早速やってみるか」
テレポートでフィールドマップに移動する。
「最初はLV1だから……最初の街周辺がいいよな?」
「ミニマップに採掘できる場所が表示されるらしいけど……お!」
ミニマップに、ツルハシのアイコンが出ている。
「あれか……今まで採取職じゃなかったから、見えなかったんだな……」
○○鉱石と表示され、その部分が光っている。
「よし、早速掘るか」
カン、カン、カン。
《○○鉱石を5個取得しました》
《採取職のLVが上がりました》
……え?
もうLV上がったのか?
もしかして……
採採取職って、レベル上がりやすいのか……?
なんで……?
普通がわからんが、そんなもんなのかな……?
「そうか!」
そうだよ!
当たり前だ。
だって、戦闘で経験値が貰えないんだから。
つまり、ダンジョンに行けない分、経験値が高い。
レベルが上がりやすいってことか!
「しかも、これならソロで十分いける!」
……ん?
よく考えたら……。
「これ……採取した素材を売れば……よくね?」
これは――
世紀の大発見や!




