第3話 公爵家ごとゴミ箱へ
「ひ、ひぃぃっ! 来るな! 来ないでくれ!」
先ほどまでの傲慢さはどこへやら、エドワードは無様に床を這いずりながら後退る。
その隣の男爵令嬢にいたっては、すでに白目を剥いて気絶していた。
「エドワード様。我が主を侮辱し、近衛騎士団を私的な感情で動かした罪、非常に重いですわ」
私は冷酷な笑みを浮かべ、鉄扇の先端で彼の顎をクイと持ち上げる。
「こ、婚約破棄は撤回する! エミリアを公爵家に迎えてやる! だから命だけは――」
「あら、勘違いしないでいただけますか?」
私は底冷えする声でエドワードの言葉を遮った。
「お嬢様をゴミ溜めのような公爵家にやるわけがないでしょう。それに、これはただの痴話喧嘩ではありません」
パチ、と私が指を鳴らす。
すると、大穴の空いた壁の向こうから、漆黒の戦闘服に身を包んだ私の『部下』たちが次々と姿を現した。
彼らは私が個人的に育成している、闇の隠密部隊である。
「シルヴィア様、ご命令通りに」
「ええ、報告を」
隠密の一人が、夜会会場に響き渡る声で書類を読み上げ始めた。
「エドワード公爵家が裏で手を染めていた、隣国との密貿易、および国家予算の横領の証拠、すべて押さえました。今、国王陛下のもとへ提出が完了したところです」
「な……に……っ!?」
エドワードの顔が絶望で真っ青になる。
「ただのメイドが、なぜそんな国家機密を……!」
「ですから、私は『ただのメイド』ですわ。主人の敵を徹底的に調べるのは、侍女として当然の嗜みでしょう?」
私がクスリと笑った瞬間、会場の正面扉が勢いよく開いた。
入ってきたのは、激怒した面持ちの国王陛下と、本物の王宮憲兵隊だった。
「エドワード! 貴様一族の悪行、すべて調べはついた! エミリア嬢への不当な断罪も含め、万死に値する! 公爵家は本日をもって取り潰し、全財産没収の上、一族は極刑とする!」
「そんな……、嘘だ……! 僕の、僕の栄華が……っ!」
エドワードは憲兵たちに引きずられ、文字通りゴミのように会場から連行されていった。
男爵令嬢も共犯として捕らえられ、ここに「ざまぁ」は完全な結末を迎えたのである。
騒動が完全に収まり、夜会会場には静寂が戻る。
私は振り返り、いまだ事態が飲み込めていないエミリア様のもとへと歩み寄った。
「エミリア様。これにて、すべてのゴミ掃除が完了いたしました」
「シルヴィア……。あなた、本当は何者なの……?」
お嬢様が首を傾げ、不思議そうに私を見つめる。
例え世界を敵に回そうとも、このお方をお守りする。そのためなら、明日もまた、笑顔でお掃除(無双)をしてみせましょう。
「何度でも申し上げますわ。私はエミリア様だけの、ただの侍女にございます」
(完)
ガチガチのAI本文使用短編です。これについては「手」を加えていません。一言で言えば、流行りの言葉を突っ込んで、消費を前提に作った実験小説です。
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