↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
負内無宗は負けません!!~敗北=全ロストの世界で、俺だけが“負けない”最強~  作者: Zawape
鬼畜修行編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

96/121

呪物なおじと女の子

目が合った瞬間、キモおじはニチャァっと微笑み、何かを揉みしだく手振りを見せた。


「デュフフッ……女だぁ」


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


引きつった表情で悲鳴を上げる4人を気にせず、俺は話を進めた。


「ルールは簡単だ。逃げろ。捕まりたくなければ倒してもらって構わない」


フェリは耳を伏せながら質問した。


「い……いつまで逃げればいいの?」


当然の質問だ。こんなキショすぎモンスターとは1秒でも早く離れたいだろう。

4人は今にも泣きそうな目で俺を見つめる。

無宗、信じてるよ?と言わんばかりだ。


やめてくれ。そんな目をされたら……

もっと虐めたくなっちゃうじゃないか。……という冗談はさておき、俺は悲しい現実を伝えなければならないのだ。


「一生かな。まぁ、つまりは倒すしかないんだけどね」


その瞬間、世界から音が消えた。

一瞬が無限のように感じられた。沈黙がその場を支配して数秒、最初に口を開いたのはアルマだった。


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!

無宗のバカバカ意地悪!裏切り者!ドS!!」


「いや酷くね!?」


絶望の文字がルナたちの脳内を埋め尽くした。

現状、飛行状態で的には一撃も当てることはできてない。

しかも、このキモおじの強さは未知数だ。最悪の場合、逃げることも難しいかもしれない。


だが、それでも希望を捨てないのが彼女たちの良いところだ。

その目を見ればわかる。手に取るようにわかる。


大丈夫。無宗なら無理難題は出さない。出さないよね?あれ……何その笑顔、え……ちょっと?無宗?大丈夫だよね!?


一気に青ざめた。あれ、俺への信用は?


雲行きが怪しくなれば、嫌な想像をしてしまうものだ。


「ご主人様……アレに捕まったら……どうなるんですか?」


まぁそうなるだろう。

あのキモおじは、ルナたちを見るなりよだれを垂らしながら何かを揉みしだく手振りを見せたのだ。

あんなものはキモおじではない。ただの特級呪物だ。

捕まったらナニをされるかわからない。


はて、もし捕まってしまったらどうなるのだろうか。

自分も疑問に思った。

なぜアレを生み出した本人がわかっていないのか。

それは、ただルナたちが嫌がるものを予想してたら無意識に生成してしまったからだ。

正直、俺も知らん。


「えぇ……」


そうなれば、この反応も当然なわけで。


「あ、斜め上見た。斜め上見た!」


「無宗……」


アルマは指をさし、俺を睨みつける。

フェリはため息混じりで額に手を当てた。


「……無宗もわかってないの?」


クリアは呆れた眼差しを俺に向けた。


「何してるんですかご主人様!」


そんなやり取りも、キモおじたちの一言で終わりを迎えた。


「おぉ〜んなだぁ〜」


「ねぇねぇ、おじたんとイイコトしようよ」


「先っぽだけ……先っぽだけだから……」


十体のキモおじが記念すべき第一歩を踏み出した。


「何が先っぽだけなんですか!!」


「ウザいキモいキショい死ね!」


アルマの霊手が空を切り裂く。そのまま勢いよくキモおじを叩きつけた。


空気が震え、辺り一帯の地面は砕け散る。

これが恐怖の鬼ごっこの始まりを告げる合図となった。


最初に違和感に気づいたのはアルマだった。手応えがない。

粉塵が風に流されるにつれ、視界が開け始める。

そこにキモおじの姿はなかった。


アルマはこの静けさに不信感を抱いていた。

あのキモおじたちは一体どこへ消えたのか。

考えるよりも先に、答え合わせの時が来た。


「どこ見てるのかなぁ。アルマちゃん♡」


背後に気配。全身に悪寒が奔った。呼吸が重い。

え、嘘でしょ?いつの間に!?そう思った時にはもう遅かった。

汗臭く毛深いキモおじの腕がアルマを包もうとしたその時────


バゴォォォォォンッ!


キモおじが勢いよく弾き飛ばされた。

キモおじは放物線を描き、地面に叩きつけられた。


「ん゙ぉっ……」


瞬間、心拍が弾けた。鼓動が頭に響く。

恐怖で忘れた呼吸を思い出し、一気に冷や汗が吹き出す。


「はぁ……はぁ……」


一気に安堵が押し寄せてきた。


「くっ……威力が……足りない」


フェリは拳を強く握り、目を細めた。


「あ、ありがとう……フェリ」


「……助け合い」


そう言うと、フェリは小さく微笑み親指を立てた。

だが、すぐにフェリの表情は険しくなった。


「こいつら……危険」


アルマの霊手を簡単にかわし、一瞬で背後に回るほどの強さ。既に規格外だ。

今からこんな奴と空中戦を交えることになる。しかも十体。数でも不利がある。


こんな無理ゲーを用意した俺は、後でシバかれるかもしれない。

彼女たちも少なからず怒っているだろう。

しかしそれもキモおじを全て倒し切ってからだ。


負けたらどうなるかわからない。その未知の恐怖がルナたちの戦闘本能を駆り立てる。彼女たちの精神は極限状態だ。


キモおじは不気味に笑い、ルナたちは空中で体勢を整える。



絶対に負けられない空中戦が今、始まった。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるの!?」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当に嬉しいです。


何卒よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。