戦闘開始直後即詰み
無数の石や岩が散らばっている。
辺りを見渡してもそれしかない。
殺風景な岩場の中に、禍々しいオーラを放つ者がいた。
青く細い体は3mほどあり、体中に金や宝石の装飾を纏っている。
こちらに気づくと、目を細め、ニヤリと笑って見せた。
────強欲の魔人プレオネクシアだ。
凄まじい威圧を感じる。
さすが大罪魔人だ。
「あ……あれが……」
「強欲の魔人────プレオネクシアかァ……」
シャーデンフロイデの時のような絶望的な状況になるのは避けるべきだ。
今の俺は違う。あらかじめ、相手の能力を鑑定するんだ。
“鑑定”
時が止まった。
「……嘘でしょ」
その瞬間、俺は青ざめた。
「なんだァ?無宗。何か気づいたのかァ?」
「ご主人様……どうしたんですか?」
「いや……えっと……」
俺は内心かなり焦っていた。
「きゃははっ……無宗、青ざめてるよ?」
「ああっ!さっさと言え。気になるだろうがァ!」
俺は恐る恐る告げた。
「なぁお前ら……これから赤と青と紫に一切干渉せずに、一撃であいつを殺れるか?」
沈黙が流れる。
「は?」
全員が同じ反応をした。
無理はない。だが、それができないと確実に負ける。
「え……どういうこと?」
「それが奴の能力だ。青に干渉したら能力を、赤は記憶を、紫はその両方が強奪される」
「嘘……」
「そして、プレオネクシアの体は青だ。つまり、一撃で殺せないと────能力を奪われる」
「わかりました……逃げましょう!」
「ど……同感」
「こりゃあ作戦を練り直さねぇとなァ」
その瞬間────
半径10kmが青い檻で囲われた。
「え?」
「これって……」
俺たちはプレオネクシアの方を見た。
プレオネクシアは限界まで口角が上がり、ゆっくりと口を開いた。
「ニガ……サネェ……ヨ?」
老若男女、様々なものが混ざり合った、不気味な声だった。
「や……やばいですよ!ご主人様!!」
「ちょっ……これ、詰んでるんですけどー!?」
「……マジかよ」
俺たちは逃げ場を失った。
そして、強欲の魔人戦が幕を開けたのだった。
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの!?」
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