刑罰執行!?とりあえず、ポラリスは説教です。
アルマが目覚めると、そこには見知らぬ天井があった。
ぼんやりとした意識が、ゆっくりと現実に引き戻される。
「はっ……アルマ、生きてる。……というかここは?」
「ここは魔王城だ」
レバルトが腕組みしながら答えた。
「ま……魔王城!?」
「やっと起きたみたいだね」
「クリア!傷は大丈夫なの?」
「うん、なんとかね」
「ちっちゃい無宗に……助けられた。感謝」
アルマは思い出したかのように質問した。
「そういえば無宗は?」
「ご主人様なら隣で寝てますよ」
アルマが横を見ると俺がすやすやと眠っていた。
「今回のMVPは間違いなく無宗だね。
彼がいなかったら私も間違いなく死んでいただろうし……」
「少し気に食わねぇが、あいつに助けられたのは事実だな」
「きゃはっ……さすが無宗」
アルマが俺の頭を優しく撫でた。
「ん……なんだ……やめろって……」
「無宗……起きた」
俺はゆっくりと体を起こした。
どうやら、もう全員起きているようだ。
「あぁ……よく寝た」
「それで、なんとか嫉妬の魔人を倒したわけだけど……これからどうするの?」
「私はしばらく休もうかな。ちょっと疲れたしね」
「お前はサボりたいだけだろ……」
「あ、バレちゃった?」
「はぁ……」
「とりあえず、ポラリスに大罪の意志を渡すためにアルテミラ王国に戻るか」
「その必要はありませんよ」
聞き覚えのある声に振り返ると────
「ポラリス!?」
「敵……成敗」
フェリがポラリスを羽交い締めにした。
ルナたちの目がギラリと光った。
「よっしゃー!とりあえず、刑罰執行です!」
「ま……待ってください!まだわたくし、何もしてませんよ?」
俺は一歩前へ出た。
「無宗さん……貴方ならわかってくれますよね?」
「なぁポラリス……」
「はい、なんでしょう……」
「王宮図書館にあった“責任を取らせろ!〜負内無宗を堕とす方法100選〜”っていう本について……何か知ってるか?」
「え……あっ……ちょっとわからないかも……です」
俺は逃げようとするポラリスの肩を掴み、透き通った紫の宝玉をチラつかせた。
「なぁ……これが欲しいんだよな?」
「そ……それは!?」
「依頼されてた“大罪の意志”だ。欲しいなら、ちょっと付き合え」
「そ……そんなぁ」
1時間後……
「すみませんでした……ほんの出来心で……」
ポラリスは正座させられていた。
「あの本のせいで……恥ずかしい目に……許さない」
フェリが頬を少し膨らませている。あの時のことがよっぽど恥ずかしかったようだ。
「それにしても、無宗たちに依頼をしていたのが君だったとはね。今度は何をするつもりかな?」
「あらライムさん、わたくしのことをトラブルメーカーか何かと勘違いしてませんか?」
ライムは少し笑った。
「そんなことはないさ。ただ、君は欲深いからね。どんな面白いことをするのか気になっただけだよ」
「ご主人様……次の目的地を決めた方がいいんじゃないですか?」
「いいと……思う」
「じゃあ、次の標的を決めるか」
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの!?」
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