デフォルメ無宗も負けません。
「死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない……だから────代わりに死んで?」
アルマの背後から数万の霊手が現れる。
あ……ちょっとヤバいかも。
俺はもうひとりのデフォルメ無宗に指示を出した。
「2号!俺はアルマを相手する。だから負傷者を守りながら治療しろ!」
「任せろ!」
“挑発”
しかしアルマに変化がない。
「もしかして無差別攻撃だから挑発が効かないとか……?」
アルマが不気味な笑みを浮かべると、数万の霊手を俺たちめがけて差し向けた。
“空間分断”
俺はライムたちとクリアを囲うように巨大な結界を張った。
だが、自分だけはその外だ。
バゴォォォォォォォンッッッ!
「う゛っ……」
俺は降り注ぐ霊手の雨を、ノーガードで受けることになった。
一方、デフォルメ無宗2号は────
この中で一番重傷なのは……クリアだ。
俺は急いでクリアのもとに向かった。
「クリア……意識はあるか?」
「……」
さすがにやばい。これは内臓もいってるな。
無理にトゲを抜くと失血死する可能性もある。
何より、可哀想だ。
ここは安全に────
俺は刺さった部分以外のトゲを綺麗に切断した。
この刺さった部分を、損傷した骨や臓器に変換する。
「“医者眼”」
俺はクリアの体内状況を解析した。
「集中しろ……少しのミスが命取りだ」
淡い光と共に、少しずつトゲが体のパーツに変化していく。
「俺ならできる。失敗はできねぇ」
シュゥゥゥゥゥゥゥ……
眩い光と共に傷が綺麗に回復した。
「バイタル異常なし」
よし、次はライムだな。
ドォォォォォォォォォォォンッ!
ドォォォォォォォォォォォンッ!
まずい……こいつ、周りを破壊するほど強くなってないか?
いや、多分そうだ。
俺は何とか霊手を避け続けていた。
“ウィンドカッター1000連”
俺は霊手を次々と切り刻んだ。
しかし、アルマは依然として不気味な笑みを浮かべている。
アルマが俺に向かって手をかざす。
「ねぇ……死んで?」
全身を見えない何かに掴まれたような感覚に陥った。
「!?」
気づくと、俺は地面にめり込んでいた。
上には巨大な霊手の腕が……
「悪りぃ……死んだわ」
その時────
「爆ぜろ」
ドカァァァァァァァァァンッ!
爆炎が視界を焼き尽くした。
一瞬で霊手が塵と化し、爆風でシャーデンフロイデの霧が消し飛んだ。
「れ……レバルト!?生きてたのか!」
「死んでねぇよ!」
「わ……わたしもいる」
「フェリ!」
「ちっちゃい無宗が……回復させて、結界の外に出してくれた」
「今はライムの治療をしてる。ムカつくが……助かった」
2号も頑張ってるみたいだな。俺も負けてられねぇな。
「お前ら、アルマを止めるぞ!」
「うん」
「おう」
「また霧が充満する前に制圧する!」
「死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで…………みんな死んで?」
アルマが霊手で攻撃しようとした瞬間────
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……
シャーデンフロイデの涙の仮面が消滅し始めた。
「こ……これって」
「倒したんだな……本体を」
「敵の消滅を確認……怪奇現象を解除……」
アルマの背後にあった巨大な砂時計が崩壊し、世界は色を取り戻した。
アルマは地面に倒れ込んだ。
「アルマ!」
「大丈夫。怪我は回復してる」
こうして、波乱の大罪魔人戦は終わりを迎えた。
────だが、この戦いは終わりじゃない。
まだ五体の大罪魔人が残っている。
俺たちは次の戦いに備え、ひとまず、休息をとることにした。
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