七つの魔人、最初の標的は“嫉妬”です。
「待っていたぞ……負内無宗」
王の風格を纏うその男は、静かに、そして冷徹な目をしていた。
アルテミラ王国国王、アルベルト・フォード・アルテミラである。
脇にはセフィリアが控えていた。
他には誰もいないようだ。
前に来た時とは全然違うな。
「そう硬くなるな」
どういうつもりだ?何を考えている……
「で、国王が一体何の用だ?」
「……。」
国王は少しの沈黙の後、口を開いた。
「すまなかった」
「え……」
俺はその言葉に、驚いていた。
俺を危険因子としてしか見ていないような固い考えの奴だと思っていたからだ。
「お前は余の娘を勇者から守ろうとしていた。
それに気づかず余はお前たちを危険因子として、排除しようとしていた。
別に許してもらおうとは思わぬ。余はそれだけの事をしたのだからな……」
「……。」
「無宗……父に悪気は……」
「わかってる。大丈夫だ」
俺は真剣に国王の目を見た。
正直、こういうのは苦手だ。だが────
「許す許さないは正直どうでもいい。
ただ、娘のことを思うなら、ちゃんとセフィリアの気持ちを考えろ。
……それだけだ」
国王は一瞬目を見開き、少し微笑んだ。
「そうだな……」
国王との会談を終え、帰り道────
「そういえばご主人様って第一王女と面識あったんですね」
「まぁ……偶然助けただけなんだけどな」
「いやぁ……国王に呼び出された時は焦ったね〜」
「終わったかと思った……」
「でも、大罪魔人の情報が手に入った。それだけで十分だろ」
「結局、今後はどうするんですか?」
「あの中で大罪魔人の場所を知ってるとすれば……」
「魔族大陸っしょ〜」
魔族大陸……再び行くことになるとはな。
確か、そこにいる大罪魔人は……
その頃、魔族大陸では────
「おいライム……なぜここに来た」
ライムとレバルトは一足先に魔族大陸を訪れていた。
「ちょっと、とある魔人に用があってね」
レバルトは一瞬焦ったように目を丸くした。
「まさか……
嫉妬の魔人────シャーデンフロイデか……」
「正解。あの魔人を倒すことが、私の目標でもあるからね」
「なぜ魔族を助けるような真似をする……魔族はお前ら勇者の敵じゃないのか」
ライムは軽く笑みを浮かべた。
「勇者は世界のバランサー。私は魔族も世界に必要だと思ってるよ。
でも、他種族を食うのはやめさせるつもりだけどね」
「変わってるな。お前」
数日後────
俺たちは魔族大陸に備えた買い物を終えていた。
「しょ……食料……OK」
「スイーツOK!」
「武器装備OK」
「ご主人様OKです!」
「俺も点検項目に入ってるのかよ……」
「準備は万端です!行きましょう────魔族大陸へ!」
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
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