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負内無宗は負けません!!~敗北=全ロストの世界で、俺だけが“負けない”最強~  作者: Zawape
覚醒無双編

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えっちなのは……だめ〜薄い本に制裁を〜

「なんだここ……」


そこには祭りのように騒がしく、広々とした空間があった。

「フェリたん愛してるの会」と書かれた大きな看板が吊るされているその場所は“フェリLOVE”のはっぴを着た人で埋め尽くされていた。






「……え?なにこれ、宗教?」

「あわわ……なんで……」



俺たちは会場内を歩き回った。


「これは……凄いですね」


そこにはたくさんのフェリのグッズが販売されていた。

写真集(隠し撮り)、アクリルスタンド、キーホルダー、ぬいぐるみ、等身大タペストリー、二次創作の薄い本などなど……


イベントステージではフェリ×学園モノの恋愛アニメまで流される始末。(ちなみにフェリの再現度が高すぎてビビった)


完全にオタクの巣窟だった。


「ちょ……ウケるんですけどーw」

「このフェリのぬいぐるみ、かわいい!」

「私、この本興味あります……」

「だ……だめ……見ないで……」


「……」


「えー……いいじゃないですか。この本ではきっと、新しいフェリちゃんと出会えますよ」

「だから……だめ……いかがわしい」


「くっ……!」


ドォォォォォォォォォォォォォッ……


その瞬間、会場全体に凄まじい重圧がのしかかった。


「何してんだぁ、お前らぁぁぁぁぁ!」


「!?」

「も……申し訳ございません、無宗様ぁ!」


「お前ら……粛清だ」


そしてこの言葉も、無宗教の“経典”(名言集)に追加されたのだった。



会場のイベントステージには玉座が置かれ、俺が足を組んで座っていた。


「む……無宗様……これにはわけが」

「言ってみろ」


「フェリたんは我々に気づかせてくれたのです。ケモ耳の素晴らしさを」


「これは革命です。フェリたんのおかげで“ケモ耳界隈”という新たな界隈が生まれ、ケモ耳は人気ジャンルに名を連ねるようになったのです」


いや、ケモ耳界隈ってなんやねん……


「我々“フェリーズ”は、フェリたんの可愛さを世界に伝えたいのです」


「フェリたんはケモ耳×美少女という最高で最強の組み合わせを私たちに教えてくれた女神なのですよ!」



「……だってよ、フェリ」

「わ……わたし……女神じゃない……」


フェリは顔を赤らめ、モジモジしていた。


「とにかく、グッズや二次創作を販売するのは勝手だが、」


「え、いいの!?」


「それもこれもフェリに許可を取ってからだ」


フェリーズの人々は互いに顔を見合わせ、安心したように告げた。


「それなら、もうフェリたんに許可は取ってあるから大丈夫ですぞ!」


え……それマジ?

俺はフェリの方を見た。


フェリは視線を斜め下に逸らした。


「えーっと……その……うん……」





フェリが買い物当番だったある日のこと────


「え……なに……」


フェリは裏路地の奥で、複数人のおじさんたちに囲まれていた。


「デュフッ……フェリたん、会いたかったお!」

「こらこら、それではフェリたんが怖がってしまいますゾ」


「こ……怖い」


フェリは逃げようとするが、後ろは行き止まりで逃げ場がない。


「だ……大丈夫だよフェリたん……おじさんたちは悪いことをしようってわけじゃないんだ……ただ許可をもらいたいだけなんだよ」


おじさんたちがどんどん距離を詰めてくる。


「た……たすけ……」


フェリの尻尾は完全に下がり、耳も震えていた。


「かわいいフェリたんのグッズを……デュフッ……作りたいんだお」

「拙者はフェリたんの同人誌を作りたいんでござるが……」


「ぼ……僕はフェリたんと無宗様の学園恋愛アニメを作りたいんだけどいいよね!?」


「フェリたん!」

「フェリたんいいよね?」

「お願いだよフェリたん」


「あわわわ……」

(フェリたんって……なに……)



そして────


「な……なんでもいいから……ゆるして……」



「あ……ありがとう!フェリたん!」

「感謝ですな」

「フェリたんはやっぱり天使だお!」





「脅しじゃねぇかぁぁぁ!

ねぇお前ら、うちのフェリに何してんねん!」


「いや、でも許可は取ったでござる」


「フェリを見ろ!俺の後ろでビクビク震えてるじゃねぇか!

そんな状況で聞かれたら“YES”しか言えねぇだろ!」


「む……無宗……」




「そ……そんな……」


フェリーズのオタクたちは、膝から崩れ落ちた。


「す……すまなかったでござる」

「悪気はないんだお……」

「本当にごめんね……フェリたんの気持ちを考えてなかったよ」


どうやら本当に反省しているようだ。


「許すかどうかはフェリ裁判長に任せるよ」


「わ……わかった……」


振り返るとフェリは裁判官の服装に着替えていた。

なぜこの一瞬で着替えられた……てかいつの間に持ってきた?


カンカンッ……


「判決……許す……グッズもいい」


「フェリたん……いや、フェリ裁判長!」

「ありがとうでござる!」

「裁判長コスのフェリたんもかわいいお!」


「で……でも……」


フェリは耳を伏せ、ジト目で見つめた。


「えっちなのは……だめ」





「おっふ……」


それを見たフェリーズの人々は、その尊さで浄化された。



なお、その後も薄い本は増え続けたらしい。


……なぜだ。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるの!?」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当に嬉しいです。


何卒よろしくお願いします。

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