毎晩キス刑の翌朝、全員が意識しすぎて地獄なんですが
翌朝。
誰も昨日のことに触れないまま、食卓には重い沈黙だけが流れていた。
「……」
クリアはスープを飲みながら、目を合わせようとしない。
フェリは耳をぺたんと伏せて俯いている。
アルマはニヤニヤしている。
そして────
「ご主人様……おはようございます」
ルナだけがやけに満足そうだった。
「お……おはよう」
正直、俺も気まずい。
「もー……みなさん、なんですかこの空気は?」
「ま……まぁ、昨日は色々あったから……」
「こうなるくらいなら、ご主人様とのキッスは私とアルマだけにしますよ!」
「ダメ!」
クリアとフェリの声がそろった。
「べ……別に……嫌じゃなかったし?」
「毎日……する……」
「これで大丈夫そうですね。ほら、ご主人様も!」
「わかってるって……
とにかく、今日やることを発表する!」
「今日やること……ですか?」
「それは────大罪魔人討伐だ」
「あぁ、ポラリスが言ってたやつね」
「無宗のファーストキス……奪った……」
「……。」
フェリの一言で、急に皆が黙り込んだ。
え……何!?
「なんか、イラついてきました……」
「あのキスは計画的な犯行だったってわけでしょ〜?」
「たしかに、あの女は敵だね」
「殺す……」
「ちょ……フェリさん!怖いんですけど!?」
フェリは頬を膨らませていた。少しお怒りのようだ。
「まぁ、落ち着け。もう過ぎたことはどうにもならないだろ……」
「それよりも、大罪魔人は魔王よりも強い可能性が高い。今考えれば、喰帝の強さも異常だったからな」
「で、その喰帝ってのはそんなに強かったの〜?」
「……気になる」
そうか、フェリとアルマがイレギュラーのメンバーになる前だったからな。わからなくて当然だろう。
俺は、喰帝との戦いでの出来事を教えた。
「マジ?攻撃全吸収とか強すぎなんですけど!?」
「ベルゼリオンの……基盤……すごい」
「あの時は、本当に絶望的でしたよ……」
「たしかに、無宗がいなかったら終わってた」
「でもそんなリスクを負ってまで、大罪魔人を倒しに行く必要はないんじゃないの〜?」
「あんな女の言うこと……聞かなくていい」
俺はポラリスの言葉を思い出した。
「きっと、貴方の“探し物”の手がかりになるでしょうから」
信用できるかは怪しいが、信じてみるのも面白そうだ。
もし、嘘だったら────
「罰ゲームだな」
俺は微笑みながら小さく呟いた。
「くしゅんっ……」
「な……なんでしょう……急に悪寒が……」
誰も死なせない。これが絶対条件だ。
大罪魔人と戦う時でも、仲間を守り抜くと……そう強く心に刻んだ。
「ポラリスは怪しいヤツだが、大丈夫な気がする。俺のアホ毛レーダーがそう言ってるからな」
「このアホ毛、可愛いですよね〜」
「やめろっ!ツンツンするな!」
「きゃは。アルマも混ぜて〜」
「わ……わたしも……」
「私も撫でたいかも」
「だからやめろ!」
結局俺は、ルナたちにいっぱい頭を撫でられたのだった。
「なんで俺、撫でられてるんだろ……」
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの!?」
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