表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
負内無宗は負けません!!~敗北=全ロストの世界で、俺だけが“負けない”最強~  作者: Zawape
覚醒無双編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/74

紫電の勇者はサボりたい?

「紫電の勇者ライム・クロスキャリパ、参上……なんてね」


その男は優しく微笑んだ。


俺は疲労で眠るように意識を失った。


「お……お兄さん!?」

「大丈夫。疲れてるだけだよ」




俺が目を覚ますとそこには知らない天井があった。

俺はベッドで寝ていた。


「ここは……」

「あ!お兄さん起きた!」

「あぁ……いつかのガキか」


「が……ガキじゃないもん!わたしにはミリナって名前があるんだよ」

「そうかよ」

「むぅぅぅ……」


ミリナは頬を膨らませて俺を見つめる。

はぁ……俺はこんなところで何をしているんだ。


「あ……そうだ、お兄さんにご飯もってくるね!」


ミリナと入れ違いで長い薄紫の髪を結んだ青年が部屋に入ってきた。


「目が覚めたみたいだね」


こいつは確か……


俺は意識を失う直前の記憶を思い出した。

ライム・クロスキャリパ。この男は……勇者だ。

なぜ俺を助けた。もしかして俺が魔族だと気づいていないのか?


「で……勇者が俺に何の用だ」


ライムは微笑んだ。


「そうだね。君には私の仲間になって欲しいと思ってるんだ」

「断る。俺は勇者の仲間にはならない」


絶対嫌だ。俺は髪を結ってる男は信用しないって決めているんだ。


脳内に“水天”クロニス・フロミラーの笑顔が浮かんだ。

そういえば、あいつも一人称が“私”だったな。


あと勇者は魔王様の敵だ。仲間になるなんてありえない。


「君が思ってることを少し訂正しよう。勇者は世界のバランサーであって、魔王の敵というわけではない」


「お前まさか!?」


「もちろん気づいてるよ。魔王軍四天王“炎天”レバルト・フレアデス」


「くっ……」


「あと、髪を結ってる男は信用しないって考えは偏ってるから、やめた方がいいよ」


「黙れ。というか俺の心を読めるのか?」

「ただの感だよ」


絶対おかしいって。


「とにかく、気づいてたならなぜ俺を助けた。魔族だぞ」


「うーん……そうだね」


ライムは少し考えた。


「君は今、人間を無差別に殺したりする意思がない。それどころかミリナちゃんをファイヤーウルフから助けた。これが理由かな」


「ミリナはうまいサンドイッチをくれたから助けただけだ」


「まぁそんなのは建前で、私は強い仲間が欲しいんだ」

「誰でもいいのかよ」

「そんなことはないよ。ちゃんと私の直感で選んでいるからね」


こんな怪しい提案を受けるわけないだろ。まず俺はこの勇者に対して、信用がない。


「はぁ……断る。俺は強くならなきゃいけない。……あいつを倒すために」


「あいつというのは、最近話題の魔王討伐で有名になった、Sランクパーティー《イレギュラー》の誰かかな?」


「魔王様が負けた……だと?」


俺は驚きを隠せなかった。

俺は一度魔王様に決闘を申し込んで、ボコボコにされている。あの人は俺と同じくらいの強さの黒騎士を何体でも召喚できる。

負けるなんて、信じられなかった。


「そうだね。聖剣でしか倒せないと言われている魔王を聖剣なしで倒した男がいる。勇者の私も驚きを隠せないよ」


「勇者じゃない?じゃああの男は何者だ。あの全吸収攻撃はなんなんだ」


「《イレギュラー》最強の男。

“魔王喰らい”負内無宗だね」


「負内無宗……あいつが……」


もう俺の主はいない。俺の目標はただ1つ……

攻撃も効かない。勝ち筋も見えない。いつも余裕の表情を崩さない。その上、あえて俺を見逃すような舐め腐った男。

負内無宗を倒す……それだけだ。


「こうしちゃいられねぇ。俺は強くならないと」


「私の仲間になってくれたら、たくさんの強い相手と戦うことになる。今の君にはベストじゃないのかな?」

「いや……」

「それにおいしい料理もいっぱい紹介しよう。サンドイッチよりも美味しいものはいくらでもあるからね」


じゅるり……


くそっ、ヨダレが止まらねぇ。


「仕方ねぇ……仲間になってやるよ」


ライムは優しく微笑み、手を差し出した。


「じゃあよろしくね、レバルト」


俺は初めて握手を交わした。

その瞬間────

俺の中の何かが変わり始めた気がした。



1週間後……


俺たちは超大量発生した小型魔物、増鼠(ぞうそ)を討伐していた。

こいつは雑食で、食った分だけ無限に増え続けるゴミだ。


「雑魚の分際でうじゃうじゃと湧いてきやがって。さっさと爆ぜろ」


ドカァァァァァァァァァァンッ!


俺は無限に湧いてくる増鼠に攻撃し続けていた。


「はぁ……はぁ」

「殲滅するよ……レバルト」


焦げ臭い匂いが立ちこめる。

だが、黒い塊はまた増え続けていく。

いくら殺しても数は減らず、俺の魔力だけが減っていった。


「おい……ライム」

「なんだい?」


「なんで俺だけなんだ?」


ライムはただ後ろで、俺を応援していた。


「強くなるためさ。無宗を倒すんでしょ?」


こいつまさか……いやそんなわけ……


「っ!?」


大量の増鼠が合体して、300m程の巨大魔物に変化した。


「おい。なんだこいつ!ダメージが通らねぇ!!」


「頑張れレバルト。君ならやれる!」


「お前も戦えよぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」




まさかだけど、こいつ……サボるために強い仲間を探してたわけじゃ……ないよな?

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるの!?」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当に嬉しいです。


何卒よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ