自分が思い描いた理想の“夢”を見た気分はどうだ?
「お前の敗因を教えてやろう。それは……
油断と傲慢だ」
俺はマドローニに蹴られ……
粉々に砕け散った。
俺は跡形もなく消え、そこにはマドローニだけが立っていた。
「間違いなく強敵だった。あれは本当のバケモンだ」
「まぁ、何も考えないで攻撃を受け止めるバカでよかったぜ。おかげで何とか……」
「殺せたぜ……って思ってるでしょ?マドローニ」
「ば……馬鹿な!?」
「自分が思い描いた理想の“夢”を見た気分はどうだ?」
「いつからだ……間違いなくガイアの断罪は発動したはず……」
「そうだね。たしかにお前はガイアの断罪を発動させた。でも発動させた相手が悪かったな」
「は……?」
「俺にそういう攻撃は効かないんだ」
マドローニの額に青筋が浮かんだ。
「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ドォォォォォォォォォォンッ!!
マドローニは思いっきり俺の顔面を殴りつけた。
しかし俺は一歩も動かず、避けることも防御することもなかった。
「クソッ……クソッ……クソォォォォォォォォッ!」
マドローニは何度も殴るが、俺には1ミリもダメージが入らない。
マドローニの拳は赤く染まっていた。それは俺の血ではない。俺を殴ってダメージを受けたマドローニの血である。
「はぁ……はぁ……」
「大丈夫?無理しなくていいんだよ」
「うるっせぇ、黙れ!なんで攻撃が効かねぇんだよ!」
「……」
もう、そろそろいいかな。
「面白かったよマドローニ。お前のおかげで久しぶりに楽しめた」
俺はマドローニの前に手を突き出し、中指を丸め、親指の先に掛けた。
「……っ。本当になんなんだよお前……」
俺は口を開いた。そこから出た言葉は嘘でもなんでもない。紛れもない本心だった。
「ありがとう」
俺の指から放たれたデコピンは、凄まじい衝撃波と共にマドローニを跡形もなく消し飛ばした。
そこに残っていたのは、直線状に深くえぐれた地面だけだった。
少し寂しいが、これで終わりじゃない。これから、まだまだ強い奴との出会いがあるだろう。
だから前を向くんだ。“負けない”という信念を胸に刻みながら。
「ご主人様ぁー!」
「ん?」
「無宗ぉーー!」
「お……終わったよ……無宗」
「きゃはははっ。ただいま!」
ルナたちは先に合流していたようだ。
「お前ら。無事だったか」
「この子たちのおかげです」
足元には2人のデフォルメ無宗がいた。
「よくやった」
俺は2人のデフォルメ無宗たちとハイタッチを交わした。
そしてデフォルメ無宗は俺と融合した。
「あ……合体しちゃった」
「もっと愛でていたかったのですが……」
ルナたちは残念そうな顔をしている。
デフォルメ無宗は人気だったようだ。
とにかく、あとは魔王の能力調査だ。
「じゃあお前ら行くぞ。最後の仕事だ。準備はいいか?」
「はい」
皆が一斉に返事をした。
そして……
「……開けるぞ」
ルナたちは息を飲んだ。
ガチャァァァァァァ……
その場の空気が凍りつく。
薄暗く広い空間に、大きな玉座がある。そこにはルナたちを怯えさせるほどの魔力を放つ男が座っていた。
「待っていたぞ……
勇者ならざるものよ」
その男は、微笑んでいた。
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの!?」
と思ったら
下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら星5つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!
ブックマークもいただけると本当に嬉しいです。
何卒よろしくお願いします。




