四天王は捕食対象です。
西方の国セレスト王国を一夜で滅ぼした、男────魔王軍四天王“炎天”レバルト・フレアデス。
その強さはSランク冒険者10人分以上に相当すると言われている。
「人間に獣人、あとよくわからんやつもいるな。まぁ、全員食って俺の糧にしてやるよ」
魔族は雑食だ。いろんな種族を食らうため、全種族から嫌われている。
レバルトは3m程の炎の巨人を三体作り出した。
巨人がフェリめがけて拳を繰り出す。
「フェリ危ない!」
「……っ!?」
ドォォォォォォォォォンッ!
フェリを庇ったルナが殴り飛ばされた。
「ルナ!!」
「クソっ。俺がもっとしっかりしていれば……」
「き……」
「ルナ大丈夫!?」
あ……待って。嫌な予感がする。
「きもT~~~~~っ!!!」
「……」
俺は言葉を閉ざした。
「じゃなくて……フェリ、怪我はありませんか?」
「る……ルナ?」
『報告でーす。個体名ルナは大量に攻撃をノーガードで受けたことにより、スキル“ダメージ軽減 S”を獲得しました~』
もう意味わからん。終わりだろこれ。
「み……皆さん?なんでそんな目で私を見てるんですか?私はただフェリを助けただけで……」
「きもT~~~~~~~って思いっきり言ってたじゃん!?」
「怖い……」
「きゃははっ。もしかして攻撃されて喜ぶヘンタイさんですか」
「ち……違うんですぅぅぅぅぅぅ!」
違わない。
一方自分たちの本来の目的を思い出したフェリは、炎の巨人を思いっきり蹴り飛ばした。
バァァァァァァァァァァンッ!!
「あ……そうでした」
「あいつら倒さなきゃね」
「じゃあ巨人さんには死んでもーらおっと」
アルマが手をかざすと大量の霊手が巨人に絡みつき、絞め殺す。
「全属性魔術“氷”」
巨大な氷の棘が生成される。
「“アイシクルランス”」
腹に巨大な氷の棘が突き刺さり、巨人は消滅した。
「ほらほらまだ巨人はいくらでも出せんだよ!」
炎の巨人の大軍が辺りを埋め尽くす。周りを囲まれた。
「嘘……」
「これはキツいかも」
「やるしかないです」
そして総力戦が始まった。レバルトを倒さない限り、魔王まではたどり着かない。まぁ頑張れ。
え……俺も戦えって?バカ言うな。一瞬で終わっちまうだろ。俺はこいつらの成長を見守るんだよ。
と、思っていたのだが……
「ちょ……これやばいんですけど!?」
直径100mの火球×10が俺たちの周りを囲んでいた。それは間違いなく辺り一面を火の海に変え、俺以外を全滅させるレベルのものだった。
もっとも、俺が“何もしなければ”の話だがな。
「チェックメイトだな」
レバルトが笑う。
「それはこっちのセリフだ」
「!?」
地面は黒い液体で埋め尽くされていた────ベルゼリオンだ。
「いつの間にっ!?」
黒い手に掴まれ、全ての火球と巨人は黒液の中に引きずり込まれた。
「ば……馬鹿な」
「次はお前だ」
俺はベルゼリオンの剣先をレバルトに向けた。
「ふ……ふざけんな!死ねぇぇぇ!!」
レバルトは火球を狂ったようにぶっぱなす。
「喰らえ────ベルゼリオン」
地面に広がる黒液から大量の龍の頭が現れ、火球を全て喰らい尽くす。
「……っ!?」
そのまま龍の頭は融合し、巨大な黒龍となって大きく口を広げた。
「や……やめろ!ヘルフレアっ……ヘルフレアっ……ヘルフレアっ!!」
放った攻撃は全て吸収される。
「“バーニングスプラッシュ”!!」
レバルトは最後の抵抗で全方向に火球を乱れ打ちしたが、ベルゼリオンの前では無力だった。
「クソォォォォォォっ」
グシャァッ
そして、レバルト・フレアデスはベルゼリオンに捕食された。
「ねぇ……」
「どうしたクリア」
「前から思ってたけど、その剣……チート?」
「その剣やっぱりおかしいですよ!!」
「でも……ベルゼリオンにはいっぱい助けられた」
「アルマもベルゼリオンのおかげでみんなと一緒にいられるようになったからね」
皆ベルゼリオンには感謝しているようだ。
しかし休息も束の間、魔族の軍勢はとどまることを知らない。
再び押し寄せる魔族の軍勢。
……まぁ、四天王はもう一人減ったがな。
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
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