表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/24

ドレスを買いに

お立ち寄りいただきありがとうございます。


短めなのできょうは2話投稿となります。


 夕食の用意ができたところで、ジュリアは母の古いドレスの綻びたところを切り取って、そこに刺繍をしたりして、デイドレスに直している。

「できたわ!」

ジュリアはドレスが出来上がって嬉しくて早速着てみた。

ちょうどその時、へイエスが帰ってきた。

「おかえりなさい!」

ジュリアが喜んで出迎えると、へイエスは嬉しそうに「ただいま」と言って頬にキスをした。

「?・・・新しいドレスかな?きれいだ。よく似合ってる。」

「ふふふ、ありがとうございます。これね、母のドレスだったんです。あちこち綻びて着られなくなっていたものをいろいろ直しました。」

「ほう、リアはそんなこともできるのだな。たいしたものだ。」

「土曜日に不動産屋さんとお会いする時に着ようと思って。あんまり貧乏そうだと足元を見られるのもいやだなと思ったんです。」

「そうだな。でもこれならとても高価なドレスに見えるぞ。」

「嬉しいな、そう言っていただけると、もっといろいろなドレスを作りたくなります。」


 「リア、こういうのは素晴らしいのだが、だから気を悪くしないでもらいたいのだが、俺にも何着かリアにドレスを贈らせてもらえないだろうか。」

「えっ、そんな、もったいないです。」

「愛する女性にドレスを贈るのは男の楽しみなのだよ。それをするのを許してもらえると嬉しいのだが。」

「そうですか。ありがとうございます。」

「では、今から行こう。」

「え?今からですか。」

「ああ、日にちがあまりないから今回は仕立てられないが、それはまたの機会にして、きょうは似合う既製品を買ってこよう。」

「はい。」

「ではスノウ君、変装を頼む。俺もリアも髪の色を変えてくれるか?あとはリアにはメガネを、俺には髭をつけてくれ。」

「わかった。おもしろいな。」

スノウが変装させてくれて、ふたりはその姿を見て笑った。

「変装も楽しいですね。」

「そうだな。たまにはいいもんだ。」


 結局へイエスはよそ行きのドレスと普段着のドレスをそれぞれ3着ずつ買った。

「こんなに買っていただいて、ありがとうございます。もうこれで何年か大丈夫です。嬉しいなー。」

ジュリアが買ってきたドレスを次々着てみて、それにあわせて髪の形を考えたりしてすごく楽しそうに鼻歌を歌っている。

こんなに喜ぶならもっともっと買いたいとへイエスも目を細めて見ている。


 そこにへイエスから大きな音がした。

ぐきゅるるるるる


「あっ!」


ジュリアが驚き

「ごめんなさーい。お腹空きましたよね。いまお夕食にします。」


 食後、クッキーとお茶を前に、へイエスが

「リア、おいで}

これはもう決まったようなもので、食後の語らいの時はジュリアはへイエスの膝の上に座ることになっている。

ジュリアはちょこんとへイエスの膝の上に座った。


 「リア、明日は俺はクラスが早く終わるんだ。少し早く帰れるので、俺の実家に行ってくれるか?いろいろ報告して、リアの家に婿養子になる手続きもいる、」

「はい、ありがとうございます。でも・・・認めてくださるでしょうか。」

「認めるも何も、俺たちのことだから全くもって問題ない。スノウ君、連れて行ってくれるか?」

「いいよ!」

へイエスとスノウはすっかり仲良くなっていて、ジュリアが夕食を作っているときなど、いつも遊んでいる。

「フィルとおでかけ、嬉しいな。何着ようかしら。」

ジュリアはへイエスの膝からぴょんとおりて、買ってもらった服を当てて見ている。

「これがいいかしら?ああ、でも、こちらのほうが豪華かも。うーん、でも、こちらも格が上って気がするわ。ねえ、フィル、どれがいいかしら。」

ジュリアを見て、へイエスは

(なんてかわいいんだろう。もう誰にも見せたくないな。)

と思った。


お読みいただきありがとうございます。

ご感想、評価、いいね、などいただけますと幸いです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ