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魔王様は足止めたい  作者: たっつん
カルル・ヴェイル
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88/118

対処とエラー

めちゃめちゃな話を聞いたね…。

ワールドシステムは文字通り世界を作っていて私と葵さんがシステムのバグで…。

混乱するけどでもまだ聞きたいことはある。

「えーっと、それで次は…」

「待ってください魔王様」

と思ったがアーサーが止めに入る。

「最優先事項です。葵様、今すぐにバグの解除はできますか?」

「…解除は…無理」

「え?でもさっき…」

「話聞いて…。無理だけど…ごまかすことなら…できる」

根本的な解決は無理ということか…。

「信用してもいいのでしょうか…?」

「大丈夫だよミドリさん。封印魔術も手伝ってくれたし。それに葵さんの協力は必須だよ」

そうして私は葵の顔を見てほほ笑む。

「お願いできるかな?」

「…すぐ始める。隣の部屋…来て」

そう言っていつの間にか食べ終わっていたおかゆを置いて移動する。

そういえば私たちは部屋に入って大丈夫なんだろうか?何かあったら…。

しかし思っていることが顔に出ていたのかこちらを見て頷く。

「入って問題ない。1時間で…終わる」

「え、1時間!?そんなに早く!?」

正直数日とか数か月単位とかで考えてた!

「まだ一時間もおらねばならぬのか、退屈で余は死んでしまうぞ」

「寝てればすぐだよ」

「寝飽きて目がギンギンじゃぞ?見よこの目を」

目をかっぴらいているが面倒なので無視だ無視。

「聞きたいこと…作業しながら話せる」

そうして奥へと入っていき、作業を始めた。

手慣れた操作でキーボードのようなものを打ち込んでいきよくわからない画面が流れる。

私たちも恐る恐る足を踏み入れそれを見守る。


「それにしてもなんでこんなものが作られたんだろうね…。魔法とかもともとなかったんでしょ?」

「わからない…。でも想像…できる。人間、便利を求めるから」

葵は一切手を止めず口だけで返答する。。

「しかし葵様。魔境や魔族についてそれでは説明がつきません」

「多分…最初はお遊び…。勇者と魔王…。魔物、魔境でシミュレーション。頭脳は…AIで」

「でも今は…」

「そう、多分…欲張った。歯止めが聞かず…生物や設定を…現実で生み出した。長い時間で知ってる人…滅びた」

「転生とか転移もその研究の副産物ってことか…」

「愚かじゃのう」

悪は滅びたけどブツだけが残ったのか。

結果みんなと会えてるわけだけどなんて迷惑な…。


「あ、そういえば不死鳥さんのところの近くで右目に機械を付けた動物をいっぱい見たんだけどあれも副産物?」

「右目…?あぁ、あれは…私が作った。治療用…失敗作」

「失敗作?」

「死体も動く。人助けだけど…作るべきじゃ…なかった」

「あぁ…だから…」

実際に腐った猪が動いて襲ってきたからね。

合点がいった。

「迷惑かけた…?ごめんなさい…」

「いやいいんだけど…」

「いっぱいある…。でもそのうち機能…量産…なくなる。安心して」

「そうなんだ」

よかった。


あと聞きたいのは…。

「小さいワールドシステムの機械が石になった理由だ。葵さん、不死鳥さんのところにあった子機みたいなのもそうなんだけど、急に石になって動かなくなったんだ。これはどう思う?」

「?初めて聞いた…どういう…」

ビー!エラー。

目の前にあるワールドシステムから何か失敗したような音が流れる。

「!?なに…これ…?」

何か問題が起きたのか手を止めて

「これ…システム…おかしくなってる」

「何?おかしくなるとどうなるんだ?」

「…」

「おい!」

「ひぅ…!怒鳴らないで…。なんて言うか…世界…壊れる…」

世界が…壊れる…?

「それって…!」


ビー!ビー!ビー!

【エラー、エラー、エラー】

「な、なんじゃこれは!?」

【排除システムを起動します】

【対象、魔王エルクル、赤月葵】

【邪魔するものは…排除されます】

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