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第三十七話 錬金術と転生者

どうも、Mocha(モカ)時雨です。

投稿ペースが落ちてきてると思い始めてきました。

それに重なるようなんですが、三月の中旬まで、忙しくなり、ペースがさらに落ちると思います。

申し訳ないです。なので、気長に待ってくだされば幸いです。

では、ごゆっくーりー




俺とフィルナは学校にいきなり現れたフィンネルという父さんの仕事仲間と一緒にギルドの入り口に飛んでくると、外にいるのにギルドから熱気が漏れるぐらいの人がいた。


「あぁ〜見たくねぇな。毎回騒ぎがあるたびにこれだ。魔物も人のために自重してほしいよ。」


とフィンネルがため息をつきながら文句をこぼす。

そんなことよりこのギルドに入ることの方が問題だ。まず、入りたくない。


「フィンネルさん、俺たちはここで待っていてもいいですか?入りたくないんですけど。」


俺は目の前のサウナ状態のギルドを見ながら言う。


「名前を記入しなくちゃいけないから来てくれ。名前を記入し終わったら、外で待っててもいいから。じゃ、先に行ってる。」


そう言い残して、フィンネルはサウナに入っていった。

フィンネルはこの状態に慣れているんだろうな。さっきも騒ぎがあるたびに、って文句を言ってたから。

コミケでもここまで暑くはなかったぞ。筋肉質が多いからか?この肉ダルマどもめ。

汗臭いところ通りたくないから『フライ』で飛んで行こう。

熱気は上に来るけど、風魔法で空気の入れ替えでもすればギルド内も涼しくなるだろう。


『なかなか熱いじゃねぇか、バスタ。これがいいんだろぅが、これが。』


うわっ、このタイミングでバースか。土の精霊王が温度でギャアギャア騒ぐな。静かにしてろ。なんなら出てくるか?


『チッ、うっせーな。火の精霊王ならこんなの冷たいって怒るぞ。私も出てやる。」


これが冷たいってやっぱ頭おかしいな。いや、頭じゃないな、体おかしいな。

バースがスッと俺から出てくる。


「ふん、やっぱり大したことないな。」


久しぶりに出ていきなり文句か。


「フィルナ、バース仕方ないから入るぞ。『フライ』を使って上から行くから、使っておいてくれ。バースは飛べるんだがら普通に来てくれ。」



俺はフィルナとバースに言ってから準備をする。


「「『フライ」」」


俺たち二人は同時に唱えて入っていく。バースはその後ろをついてくる。ワイワイガヤガヤとこの暑苦しいサウナの中冒険者たちが色々な話をしている。

上から移動していることに気づいた冒険者がチラチラとこっちを見ている。

あっ、あいつら、フィルナとバースのパンツを見ているんだな。制服で来なけりゃよかった。俺はバレない程度に風の塊をフィルナのことを見ている冒険者たちにお見舞いした。

すると、冒険者たちが目を抑えて


「目がー。目がぁー。」


とうずくまっている。ザマァ見やがれ。俺でさえ、ほとんど見たことないのに。ちなみに昨日のフィルナのパンツはピンクだった。バースはなんだったっけ?


ギルドの端を見ると気分が悪そうな人たちが固まっていた。あー一人吐いてるな。あ、もう一人いった。

まぁ、あれが普通だよな。


風魔法のお陰で少しずつ涼しくなってきた気がする。感覚的な問題だけど。


俺とフィルナとバースは受付の横に着地して受付嬢に話しかける。



「久しぶりです。今回、この騒動にフィルナと一緒に参加しにきました。それとこのタイミングで悪いんですがバースにギルドカードを作ってもらっていいですか?」


「お久しぶりです。バスタ君、フィルナさん。それとバースさん、ようこそギルドへ、ひとまずこのカードへ手をかざしてください。」


バースは渋々カードの上に手を置く。


「やはり、バスタ君が連れてきた人も凄まじいステータスですね。はいどうぞ、これがギルドカードです。」


バースはカードを受け取り、その内容を見ている。ステータスと最低ランクのFとしか書いていないだろう。


「バース、かーどを貸してくれ、無くさないようにここに入れとくから。」


と言って、亜空間を開く。ここには俺たちの私物が入っている。あと、シャルの目を盗んで取った本と。


「ほらよ。私には必要ないだろ?戦闘するときは基本、お前の中にいるんだから。」


バースは俺にギルカを渡す。俺はそれを亜空間に収納する。


「まぁ、あって損はしないだろ?」


確かにバースは基本俺の中にいるから、このカードは飾りみたいなもんだ。

俺はバースから受付嬢に向き直る。


「今回の騒動に俺たちも参加しに来たんですよ。」


「わかりました。今回の件ですね。この紙に名前を記入してください。そうじゃないと亡くなった時に親族に報告できませんから。」


なるほど、死んだ人がわかれば親や知り合いに伝えることができるからな。

俺たちは絶対に死なないからこんなの無意味だけどな。


俺は三人分の名前を記入して、報告先は父さんと母さんになるように名前を書いておいた。


「はい、これで終わりです。お父さんが帰ってくるまでは何もないのでここで待機してもいいし、どこか店にでも行かれてはどうですか?」


父さんは帰ってくるのにまだ少し時間がかかるようだな。


なら、アルのアクセサリー店にでも行って錬金術でもするか。


黒服の生徒になったから、白服はいらないからそれを素材にして、錬金して戦闘服を作ればいいか。バースのは、、、アルにいらない服を貰えばいいか。


「では、少し街を歩いてきます。また、あとできますね。」


「はい、いってらっしゃいませ。」


子供に対しても敬語を使うんだな。それに、いってらっしゃいませとか初めて言われた。


「フィルナ、バース手を貸してくれ。アルのアクセサリー店に飛ぶ。」


フィルナは俺の右手、バースは左手に手を乗せる。バースが何も聞いてこなかったのは俺の記憶でアルのことを知ったからだろう。

俺は二人が手を置いたのを確認するとアルの店の二階に飛んだ。


「うおうっ、なんだ、お前らか。ビックリするから普通に入ってこい。ホント心臓に悪い。」


俺たちが二階に転移すると、アルも二階にいて、アクセサリーの手入れをしていた。


「悪い。多分次から気をつける。それで今、王都付近に出現した大型の魔物の討伐をギルド全体でやるんだが、その待ち時間として、ここにきたんだ。どうせ暇だろ?」


「余計なお世話だ。それにしても君たちが呼ばれるってことは相当強いんだね。錬金術も出来るし。それと、そこの新しい子は、もしかして彼女?」


フィルナと一緒にアクセサリーを見ているバースに指をさして聞く。そんな風に見えるのかな?


「アルのことを信用してるから話すけど、アイツはバース。精霊王の一人だ。それと、ここにきた理由も錬金術でまた時間を潰すためだ。」


精霊王については、学校の人たちと、アル以外には誰も知らない。

俺は父さんの知り合いともあって信頼をしている。


「ここにきたって時点で錬金術とはわかっていたけど、まさか彼女が精霊王なんてね。普通の女の子じゃない。」


最もだ。大人しくしていれば俺も普通に可愛いと思うんだけど、男勝りな性格だがら、満点とは言えないな。でも、高得点だけどね。


「錬金術ってのは当たりだ。それでそのことなんだけど、バースの分だけ足りないんだ。余ってる可愛い服とかないかな?」


俺は錬金壺を取り出して準備を始める。といっても、亜空間の中から制服を二枚取り出すだけだけど。


「余ってる服か、錬金術で形とか変わるからなんでもいいよね?」


「うん、問題ないよ。」


俺は最初に自分の白服を錬金壺に入れて、自分の血を入れる。一回、フィルナとバースの血も入れてみるか。


「バース、フィルナ、ちょっと血を一滴貸してくれないか?」


俺は少々高そうな指輪を見ていた二人を呼ぶ。


「別にいいけど。何に使うの?」


とフィルナが聞いてくる。バースは納得した顔をしている。フィルナにネックレスをあげたときは製造工程を見せていないから仕方がない。


「錬金術をするんだが、血を材料に出来るんだ。それで、ステータス的に二人の血もあったほうがいいのが作れると思って。」


俺は手本として自分の指を少しかじり血を一滴落とす。それを見た二人も同じように血を一滴ずつ垂らしてくれた。壺の中に入っていた、特別な液体の上に落ちポチャと音がする。


俺はそれに蓋をしてギュッと押さえつける。前回やったとき、急に光ったりして何が起こるかわからないからな。暴れて俺たちにぶつかってこられては困る。


そして、二人が見ている中数分が経ち完成した。

俺は壺の中の服を取り出す。


まぁ、ネックレス同様、制服が全く別のものに変わっていた。ズボンも一緒に入れたのにコートになってるし、白色から赤に変わってるし、なんか損してない?

性能はバケモンなんですけどね。


災厄と精霊のコート

《幻想級(ファンタズマ)》

災厄の魔物と精霊王が手を取り合ったことで誕生したコート


効果:

上級魔法を含むそれ以下の魔法を吸収し、持ち主の魔力に還元


炎熱・氷結耐性:炎系統を受けても燃えない

氷系統を受けても凍結しない


コートに入る上級以上の魔法ダメージ25%カット


災厄と精霊の加護:敵を倒すたびに自身ステータスが向上(災厄)

即死攻撃を防ぐことができる(精霊)




一応、災厄(フィルナ)と精霊王(バース)の血を使ってみたんだけど、それでも《神珠級(アクスネル)》には届かないのか。それと俺の血どこ行った?


俺は出来上がったのを羽織る。うん、なかなかき着やすいし、馴染む。


「バスタ、カッコいいよ。」

「ふん、お前にしてはよく似合ってるほうじゃないか。」


と各々コメントを頂いてところで、アルが戻ってきた。


「赤色か、かなり目立つわね。 でも、バスタはイケメンの部類にも入るから着てても何とも思われないでしょうけど。」


初めてだ、人にイケメンって言われるの。そんなのリア充の特権だとずっと思ってた。


「それで、何か見つかった?アルは特にいらない服多いでしょ?」


イケメンなら多少失礼なことを言ってもなんとも思われないだろう。


「イケメンって褒めなければよかった。あるにはあったけど、ドレスなのよね。それもとっても真っ赤な。」


俺はその真っ赤なドレスを受け取って、錬金壺に入れる。フィルナのはどうなるのかわかっているから、先バースのを作りたい。

俺は血を一滴入れると、二人もいれてくれた。

そして蓋をして、また俺が抑えて完成するまで待った。


「それにしても、また身長伸びたんじゃないバスタ?前はフィルナの方が大きかったけど、今じゃ一緒ぐらいだよね?」


俺だってこの時期は成長期なんだから、身長も伸びる。それに最近、精通したし、ちゃんと成長してる証拠だ。


「そうだな。俺も成長してるってことだな。っとそろそろ完成だな。」


俺は蓋を開けて、中から赤色だった元ドレスを取り出す。

今回はドレスからドレスになったようだ。しかもアルのはちゃんと日本でも見るドレスだったのだが、腹の部分が空いた白色のドレスでスカートは普通に白色だ。でも、かっこいいことには変わりはない。


魔聖のドレス


《幻想級(ファンタズマ)》

災厄の魔物と精霊王が手を取り合ったことで誕生したドレス。


効果:

自身の俊敏力向上


炎熱・氷結耐性:

炎系統を受けても燃えない

氷系統を受けても凍結しない



純粋の力:

敵を倒すたびに攻撃力上昇



災厄と精霊の加護:

敵を倒すたびに自身ステータスが向上(災厄)

即死攻撃を防ぐことができる(精霊)





あんまり変化ないかな?それとも俺の感覚が麻痺してきたのかな?


フィルナの白服を亜空間からとりだして、錬金する。結果はコートができて性能も一緒だった。

既に、フィルナが羽織っているが、着やすいと言っていたから、問題はないだろう。


「アル、場所の提供ありがとな。今回の件の報酬が出たらまた、ここで買い物して行くから。」


俺はアルにお礼を言ってから今度は店のドアから出て行く。


『バスタ様のお父様がギルドに到着したと思われるのでギルドに行くことをお勧めします。』


おっと、サーチさんお知らせが届いたな。あらかじめ父さんがギルドに来たら俺に教えるように言ってあったからそれで今、報告が来たんだろう。



「そろそろ戻らないとまずいらしい。飛ぶぞ。」



俺はフィルナとバースの手を取って、ギルド受付横へテレポーテーションした。




帰ってくると、うおおおお

という雄叫びが聞こえてきた。父さんが士気を上げているだろうか?

いや、この声はゾムさんか?


「俺たちはこの王都を守るために全力を尽くして戦う必要がある。シンスが王から兵をかりることに成功した。今回は私も参戦する。皆の者行くぞー」


「「「「「おおおおおー」」」」」


「あの戦闘の天才と言われるゾムさんが入ってくれるとなればかなり戦況はだいぶ楽になるな。」

「あぁ、Sランクでもあるからな。」



と、冒険者たちが言っている。ここの長でもあるからそれなりには実力があるのだろう。俺とフィルナは瞬殺したけど。それに俺、スタンピードのとき称号で《戦闘狂》をもらったと思うんだよな。


サーチ、この騒動の原因のステータスの開示を。


『今回の事件の原因となる魔物と魔族のステータスの開示を行います。



ゴルゴンスパイダー(隷属)

レベル200(限界)



体力:10000000

魔力:550000


攻撃力(魔攻):8500

守備力(魔防):69000

俊敏力:1000



スキル

土魔法(10) 土移動(10)

状態異常付与(毒、麻痺、睡眠)



称号

《魔王のペット》




この魔物は体力と守備が高く状態異常攻撃を生業としています。なので、前足の状態異常に触れないようにすれば問題ないかと。


魔族のステータスも開示します



坂本羅薙(さかもとらな)(転生者)


この世界での名前はサラ

種族:鬼

レベル59


体力:129000

魔力:497564


攻撃力(魔攻):180650

守備力(魔防):128764

俊敏力:107865



スキル


料理(10)全属性魔法(火、水、風、土)(7)

鬼術(8) 解放(7)

鑑定




称号

《転生者》 《鬼の末裔》 《共喰い》




この元日本人を仲間に迎え入れることを強くお勧めします。』



ふむふむ、転生者とな。マジで?これは是非とも仲間にしたいな。もしかしたらゴルゴンスパイダーの経験値で何か『???』のスキルから新しいスキルが解放されるかもしれないな。それがサラを仲間にする打開策になるかもしれない。

今回の件は積極的に動こう。

なんなら俺一人で経験値をいただきたい。


「バース、今回は俺が全てやりたいから全力でサポート頼む。」


「理由を話せ。お前の性格上何か理由があるんだろ?」


バースに話したのも俺のことを全て知っているからだ。


「今回の件に俺がいた国の人が敵にいるんだ。そいつを仲間にしたい。」


俺はバースの目を見て話す。今回はそれぐらい大事な話だからな。


「わかった。今回、私の力を見せるっていう話に好都合が重なったじゃないか。それとバスタ話は終わっているんだから準備をしろ。出遅れるぞ。」



俺は振り向くと冒険者たちがゾムをリーダーにして出て行ってる光景が目に入った。


ヤベッ、出遅れる出遅れる。俺は急いで準備をして冒険者の後ろについていった。







バスタ以外の転生者がついに現れるらしいですね。

今回シンスが王城に交渉に行った場面でも描こうと思ったんですが、、、

まぁ、いずれ書きます。




おもしろいと思ったらブクマやコメントなどをしてくれると嬉しいです。また、誤字・脱字などがありましたら報告してくださると助かります。

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