第三十六話 危険の予報
どうも、Mocha時雨です。
このところ、執筆が進まなかったりしてました。
とりあえずなんとか仕上げました。
では、ごゆっくーりー
〜ギルド〜
「シンスさん、お休みのところすいません。この魔道具に写ってる赤色の点がどんどんこの王都に来ているんですけど、見てもらっていいですか?」
俺が仮眠をしていると急に起こされた。もう、日も登り始める時刻だし、起きなければいけないんだけど。それに何かあったのだろうか?
ギルド職員に確認してほしいと言われたので確認しに行く。ここ最近はずっとギルドにいて、バスタやフィルナにもあっていない。もちろん、母さんにもだ。
ギルドの規則上、スタンピードが起こってから二年の間はギルドでいなければならない。だから村にも戻れていない。
スタンピード後は魔物の生態系が変化するので様子を見なければいけない。そして今、魔道具を覗き込んでみると、半径1メートルの魔道具の円に、30センチほどの赤い点が出現していた。
スタンピードの場合、小さい点が一箇所に固まって現れるからすぐにわかる。
だが、10センチより大きい点が現れた時は、スタンピード同様、殲滅、もしくは撃退をギルド内にいる冒険者に強制参加でしてもらう。その都度ギルドから報酬を出さなければいけないので懐が寂しいとギルド長のゾムさんが言っていた。
そして、点の目安だが、10センチでCランククラスの冒険者が20人必要だ。
今回のような30センチの場合は安全のためにSランク冒険者が数人来てほしいところだ。
要するに緊急事態ってことだ。
俺は大きい声で今いる全員に状況の報告とこれからのことを告げる。
「総員、直ちにギルド内に集合をかけろ。できればこの国の兵士を借りたい。だから俺は今から王の元へ向かう。フィンネル、悪いが剣術魔術学校に行ってバスタとフィルナを呼んできてもらっていいか?」
俺は全体に指示を出してから、長い付き合いをしているフィンネルにフィルナとバスタを呼んできてもらいたい。信頼できる一目で俺の子供だとわかると思う。
俺が行きたいのはやまやまだが王と仲がいいのは俺だけだから俺が行くしかない。
そして、本当のことを言えば、バスタ達を出来るだけ呼びたくない。自分の子供達に助けてなんて言いづらい。
たが、今回はそんなことを言ってられる状況じゃない。王都の人々と俺のプライドを天秤に乗せるともちろんこの国の人々の方が大きい。
俺はフィンネルが、この部屋を出て行くと同時に俺も王城に行く準備をし始めた。
〜学校〜
俺はフィルナを連れ帰ってから、自分の部屋に戻ってみると、校長が言ってたように部屋が変形していた。
部屋の大きさが二倍ぐらい広くなっていた。
風呂が少し広くなって、ベットも3つになっていた。
あとはリビングも広くなっていた。
バースここが俺たちの部屋だ。覚えたな?
『当たり前だ。ずっと見ていたからな。それでアレは起こさなくていいのか?』
アレって、、、まぁ、起こすけど。そういえばバースってご飯とか食べるのか?
『食わないな。私はお前の魔力を食べているからな。その分力を分け与えることが出来る。ギブアンドテイクだろ。』
そうだな。そのうちバースの実力を見せてもらうからな。
『あぁ、私に任せとけ。』
バースの頼もしい言葉をもらったのでフィルナを起こす。
図書室に忘れていったことはバースが気づいてくれた。ホント助かりました。
「フィルナ、起きろ。今日は初黒服のデザートがあるんだぞ。」
俺がデザートという言葉を言い始めたところでムクッと起き上がってきた。
「ご飯、行く。」
寝起きで寝ぼけているのか、単語だけで話してくれた。
ご飯を食べ終わってから部屋に戻りいつも通り過ごした。デザートだが、今日は団子だった。久しぶりに団子を食べて日本の和を感じた。
バースとフィルナが一緒に風呂に入っているとフィルナの楽しそうな声が聞こえてきた。風呂上がりバースが文句を言っていたのを俺は無視して寝た。
寝る時はバースは俺の中で寝ると言っていたので、結局、ベットは2つで良かったみたいだ。
俺はいつも通り早い時間に起きる。最近はフィルナも同時に起きるようになった。だが、昼寝ているからなんとも言えない。
準備を済ましてから学校に登校した。ちなみに朝のデザートはヨーグルトみたいなやつだった。もちろん美味しかった。
教室に行くとちらほらと人が座って教科書を読んでいる人もいれば普通に本を読んでいる人もいた。
俺もその中の一人なんだけどな。俺は席について本を取り出す。シャルに内緒でいくつか本を異空間に収納している。そして何冊かいれているうちの一冊を取り出す。
最近は異世界モノの小説も読んだりしている。
俺が今、読んでるのは「騎士の英雄譚」ってやつだ。
普通に面白かった。一回読み終わったんだけど、あまりにも面白かったからもう一回読んでいる。
このストーリーはラノベみたいな感じで面白かった。魔王を倒した勇者が姫さまと結婚するはずだったのだが、それを横取りされたため姫とは結婚できなかったという話だ。この本はいろんなことを考えさせられた。
俺がこの本に読みふけてると先生二人が入ってきた。
「おはようございます、皆さん。」
「おはよう。」
先生二人の挨拶に他の生徒もしっかりと挨拶を返す。返していないのは俺と寝ているフィルナぐらいだ。
一通りホームルームが終わって一限目が始まった。
久しぶりに授業が受けたくなったから今日は教室に残っている。珍しいかして他の生徒達も俺たちのことを見ていた。
そして今日の授業は簡単な魔法陣らしい。ネイ先生が魔法陣を担当しているらしい。
昨日にファイアーボールの魔法陣をやったらしく、今日はウォーターボールの魔法陣らしい。
ウォーターボールか〜、確か教科書に書いてあったのは効率が悪かったから俺が図書室でウォーターボールの陣を作り直した。
図書室で俺の作ったやつと教科書のウォーターボールの魔法陣を試してみると、射程距離が5メートルも違い大きさも違った。初級と中級の魔法陣は全て作り直しているし、覚えているからいつでもかける。
ネイが教科書どおりしたら訂正入れてやろっと。
「それでね、ウォーターボールの陣を一回書くから、いま配布した紙に写してください。」
俺はネイが書き始めると同時に俺も書き始めた。
すると、数名が俺に気づいたのか俺の方を身始める。ネイが書き終わって生徒の方を見ると、既に全員が俺の方を見ていた。
「あの、みんなどうしたの?バスタの方を見て。」
おどおどしながらネイがみんなに問いかける。
「先生、バスタ君がネイ先生と別の魔法陣を書いています。」
と、クラスの誰かが言うと、ネイがこっちに来て、俺の魔法陣を見た。
「ねぇ、バスタ。これなんの陣なの?」
わかるわけないか。さすがに先生だとわかると思ったんだが。
「ウォーターボールの陣ですよ。」
え、って顔をする。生徒達もだ。
「ウォーターボールの陣ってあれでしょ?」
ネイが前に書いてある自分の陣を指差して言う。まぁ、そんなんだけど。あれ効率悪いからなぁ。
「あの陣では効率が悪いから最初から作りました。」
ネイがあんぐりとする。
「ネイ先生、そんなの嘘だよ。バスタ君は確かにすごいけど、魔法陣を作るなんてそんなことできるはずがない。」
一人の生徒がそう言うと、みんながそうだそうだと言ってきた。
「みんな静かにして。なら試してみればすべてわかるでしょ。」
その通りだ。試してみればすべて分かる。
「じゃあ、先生外で見ましょう。ここだと教室が濡れてしまうので。」
「えぇ、そうね。外でしましょう。先みんな出ていて。私は魔法陣を作ってから行くから。」
生徒達が外に出て行く。俺は最後に出て行く。なんか言われそうな気がして、怖かった。
さてと、外にみんな集まってネイも来た。
「じゃあ、私と並んで打ちましょう。せーの、といってから打ちましょう。」
俺はネイの横に並ぶ。その周りに生徒達が立って見ている。
「せーのっ」
パシュー
ボン
音から違う。パシューという浅い音とボンという重い音に別れた。
そして大きさも俺の方が大きく、飛距離も俺の方が長いという結果で終わった。
もちろん事前にシャルに確認してもらっているためこうなることは分かっていた。
「先生、これで満足ですか?飛距離、大きさ、共に俺の方が大きかったですね。」
と言うと、悔しそうな顔をして
「ええ、そうね。それに一から作るなんてやはり君はすごい生徒だね。」
と言った。人類最強だと自分でも自負しているからな。
と心の中で人類最強だと語っていると、校門から冒険者らしき人が来た。
「すまないネイさん、授業中に。」
なんだ、知り合いか。
「どうしたんですか?フィンネルさん。そんなに急いで。」
フィンネルね。鑑定で確認したけどきになるところはなかったかな。ただ単に普通の冒険者って感じ。
「ここに、バスタとフィルナって子がいねぇか?ギルドの方で戦力として呼び出しだ。ここに良くないものが近づいてるらしいんだ。」
面白い話じゃないか。俺を呼び出すぐらいなんだがら相当なんだろうな?面白いやつであってくれよ。
「俺がバスタです。フィルナはあそこで寝ています。」
俺が教室に指を指す。フィルナは結局外にでらなかったんだな。
「すまないが、彼女を起こしてくれないか?」
俺はフィルナに魔力を飛ばす。するとフィルナが起き上がってこっちにやってきた。
「フィルナ、面白いことがあるらしいぞ。」
「面白いこと?なになに?」
おっ食いついてきた。
「で、フィンネルさん、何があるんですか?」
「君のお父さんから直々に呼び出しだ。息子としてじゃなくて、Sランク冒険者としてだが。」
はい、戦闘確定。
「わかりました、行きましょう。フィルナ暇だし行こうぜ。」
「うん、わかった。」
バース、お前の力を見るときが来たようだな。
『ふん、どうせしょうもないやつだろうけどな。しっかりと使いこなせよ。』
とりあえず二人から許可もらったからこれで行けるな。
「じゃあネイ先生行ってくる。いつも通りサボりってことにしておいてくれないかな?」
「はいはい、わかったわよ。行ってらっしゃい。怪我しないでね?」
「私がバスタを守るから怪我なんてしない。」
俺はまだフィルナから守られる対象なんだな。
「フィンネルさん、手を。フィルナも。」
フィルナは俺の手を握って、俺はフィンネルさんの手を握った。
「とりあえず、ギルドまでテレポーテーションで飛びます。」
俺は、魔法を発動した。
新しいことが起こりそうな予感。
次の話はバスタの父、シンスが王城へいくところですね。
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