第三十五話 プライバシーを守ってほしい。
どうも、Mocha時雨です。
また少し投稿ペースが落ちてしまい申し訳無いです。
では、ごゆっくーりー
ホームルームを終えた俺は校長室に向かっている。少々不機嫌なのもそれが理由だ。フィルナには教室で待って置くようにと言ってある。バースは今俺の体の中に入っている。生徒が寄ってきてうざいそうだ。それに、バースはこの世界のことはだいたい知っているらしくて、土属性の精霊王だから土属性以外の魔法の習得は出来ないらしい。それに、斧を巧みに使った戦いもできてるから、正直ここにいる意味はない。
そのため俺の中に入っている。
それに俺の魔力の多さと濃さが気に入ってるらしい。
そもそも濃さって何?
そういえばさっき俺の中に入る前にそんなことを言っていたな。
「魔力が濃い人間は運命が強いらしい。だからお前が死ぬまでは従ってやる。」
運命が強いってまた意味深な言葉言ってきやがって、俺には何を言っているのか全然わからない。そのことについて聞こうとすると、「お前は知らなくていい」と強く返されてしまった。答えてくれてもいいのにな。
そして、バースが俺の中に入ったことで俺の記憶がバースに入っていくように、バースの記憶も俺の頭の中に入ってきた。そのおかげで、他の精霊王の情報も少しずつ入手することができた。
まず、精霊王の名前だ。火の精霊王がカルナ。
水がシーナ、風がミントだ。そしてその三人(?)も バースの『グランドデスペラード』のような必殺技を持っている。厄介なことだ。
おっと、校長室に着いたな。とりあえずノックをする。
「入りたまえ。」
中から校長の声が返ってくる。俺は何を言うかを頭の中でまとめながら入っていく。
「失礼します。1学年Aクラスのバスタです。校長にお話が。」
と、日本でアルバイトをしていた時の営業スマイルをしながら言う。
「おやおや、ここにくるのは久しぶりだね。さっきの戦いは本当に素晴らしかったよ。で、何かようかい?」
「俺が転移させられた時に勝手に他の生徒たちに、俺の戦闘の場面を勝手に見せるもんですからその文句を言いにきました。」
校長の頰が一瞬ピクッとしたのを逃す俺ではない。
その前に、俺の営業スマイルにビビってたことは言うまでもない。
「理由は、フィルナさんが言ってくれたじゃないか、バスタ君。生徒のより良い育成のためだと。」
まぁ、それはわかるんだが、事前に教えてくれてたら、大海嘯なんて魔法を使うこともなかった。あんまり全校生徒の中で目立ちたくないんだよな。めんどくさいから。
「校長、俺にも見られたくない魔法ぐらいあります。そこのところプライバシーを守れていないのではないでしょうか?」
「そう言われてしまうと、反論の余地がないな。申し訳なかった、バスタ君。」
まぁ、俺も根に持つ人じゃないから謝ってくれただけで満足だけど。次、そんなことあったらこの学校に大海嘯を使うかもしれないな。
「いえいえ、次、注意してもらえれば十分ですから。貸しを一つ作ったと思えばそれでいいかなっと思いますし。」
この貸しはいつか返してもらおう。絶対に!
「では、僕の用事は終わりましたので教室に帰らさせてもらいます。」
俺は校長にお辞儀をしてからテレポーテーションで教室の前まで飛ぶ。
さてさて、帰って来たはいいがこれからどうしようかな?
することがないし、とりあえず大図書館に行くか。
最近、大図書館が友達の家みたいな感じで行ってる気がする。
ま、日本にいるときは友達なんてそうそういなかったけどな。あ〜でも一人だけ冴えない女の子と会話することはあったかな?趣味が合ってたから話をしていただけだけど。
だけど今はフィルナやシャル、バースもいるし、先生方もいて話し相手には困らない。友達を作ることの大事さをここで学んだ気がする。
大図書館に行く前に一応フィルナにも声をかけておくか。
俺は教室に入り、フィルナのところまで行く。今はクラスの女の子たちと会話をしているようだ。フィルナにも気軽に話せる友達ができたらしいな。
「フィルナ、俺は大図書館に行くけどどうする?」
俺はフィルナ達の会話の途中に割り込むようにして聞く。空気読まない男だと思われてるのかな?
「あぁ、バスタ。今ね、バスタの話をしていたんだよ。みんな、バスタのことがカッコいいってさ。」
フィルナがいきなりそんなことを言うから他の女子生徒達が、わーと言ってフィルナのカミングアウトした声をを打ち消そうとしている。
フィルナはそうゆう面での常識はまだまだ足りないらしい。
「で、大図書館だっけ?私も行く。そっちの方が静かそうだし。」
フィルナが女子生徒に手を振って俺の方へ来る。
フィルナには気を使わせちゃったかな?
「別に話をしていてもいいんだぞ?俺に気を使わなくても。」
「いいんだよ。友達より家族でしょ?それに朝から心配しすぎたせいで少し疲れちゃったし。」
フィルナなりに俺の心配をしてくれたってことか。
俺はフィルナの手を取ってテレポーテーションで大図書館内に飛ぶ。
スタッと大図書館の木で出来た地面に着地する。
やはりここは静かだな。それがいいんだけど。
「おはようバスタ。今日はフィルナも来たのね。おはようフィルナ。」
横から声がかかる。シャルだ。俺がテレポートするときはだいたい図書館入ってすぐの場所って決めている。
「あぁ、おはよう。今日はめんどくさいことに巻き込まれて来るのが遅れた。」
あながち間違いではない。
「おはよう、シャル。ここで会うのは初めてかな?」
そういえばそうだったな。フィルナがシャルとここで会うのは初めてになるな。いつもは大食堂で会うことが多いし。
「で今日もサボりでしょ。ゆっくりしていくといいわ。」
おっなんか珍しく歓迎されてるな。十中八九、フィルナがいるからだろうけど。
「俺はいつも通り魔法陣の本を読むけど。フィルナ、そこの奥日当たりがいいぞ。」
と俺が言うと、フィルナがすでにそっちに走っていった。
「フィルナ、ここでは走らないでー。」
シャルが注意をするが時すでに遅し。フィルナが曲がってしまって聞こえていないようだ。
「悪いな。あんまり言わないでやってくれ。ここに来るのは初めてなんだから。」
「わかってるわよ。ほらこれ、前回あなたが読んでいたやつの続きよ。」
俺が前回読んでいた、魔法陣、初級〜中級という本の続き、中級〜上級と上級〜最上級というのを受け取る。
「悪いな、シャル。じゃあ俺も向こうの広いところで読むから気がむいたらまた見に来てくれよ。」
と言ってから俺も大図書館の奥の方に向かっていく。
最近俺が魔法の本を読んでそれを試しているといつのまにかシャルが近くで本を読んでいるという状態によくなっている。なんでいるの?と聞くと、本棚とか本を傷つけないか見てるの。といつも言っている。
俺は、いつも通りの席に座り、本を読み始める。
特に今は三年で習う魔法陣の構造について、自分で勉強をしている。三年の教科書には一般的なことしか書いてなくて途中で読むのをやめた。
魔法陣は半径五センチの円にいろいろ書かれているのだが、簡単な魔法は書きやすいが難しい魔法になるにつれて、円内の陣が難しくなっていく。最上級魔法の陣を見たとき、なんだこれってなってしまった。信じられないぐらい複雑になっていて、プロに頼んでも一年はかかると教科書に載っていた。
俺はサーチにお願いしてコピーしてるけど。パソコンとかでお世話になるカットとペーストを多用してるわけだ。だから見て覚えたら、あとはサーチがやってくれる。
サーチさんいつも、ありがとう。
『いえ、どういたしまして。』
あ、お礼したらちゃんと返してくれた。
魔法陣は魔力を使用しないから、魔力の量が少ない人には丁度いいけど、あらかじめ威力が固定されてるから調整ができないところが使いづらい。
それにお金がかかる。最上級魔法だったら金貨500とかするらしいから、やっぱり自分で魔法を使える方がいい。
『グランドデスペラード』は魔力をごっそり持っていかれるから、それだけ魔法陣にしたいのだが、ないらしい。そりゃそうか。精霊王の必殺技だもんな。
魔法陣化出来たらかなり便利なんだけど。
俺はシャルに渡された二つの本を読み終わり伸びをしてるとシャルが座っているところを見つけた。それに外を見てみるとそろそろ夕方に近づいていることもわかった。
ずっとこっちを見ていたので俺から目を合わせにいくとまた本を読み始めた。
「どうした、シャル?」
俺はシャルに質問をかける。なんとなくだけどシャルが俺のこと好きなのかなぁって思う時が少しある。
ようは嫌がらせをしたいだけだ。年齢が二桁いくと、いたずら心が目覚めるのだろう。精神年齢と入れたらそこそこ社会人と一緒ぐらいの年齢となる。先に言っておくが、俺はロリコンではないからな。
「いつも言ってるでしょ。あなたが物を大事に扱ってるか監視をしているのよ。」
いつも通りの回答だな。そして俺は二つの本をシャルに渡す。
「いつも、本を探してくれてありがとな。また、俺の気に入りそうな本があれば探しといてくれよ。」
「うん。わかった。」
なんで、シャルの頰が赤くなったんだろうな〜。
俺は意地汚いと自分で思いつつ自分の寮室まで歩いて帰った。
あ、フィルナ!
俺はテレポーテーションを使ってフィルナを回収して帰った。
シャルさんはバスタ君のことが気になるそうです。
それと今回はバースの出番はなしですね〜。
次回は出番あるかもしれないです。
大海嘯なんですけど、だいかいしょう
と読むので次からルビを振るようにします。
読みづらくてすいません
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