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第三十四話 帰還しても

どうも、Mocha(モカ)時雨です。

投稿がいつも不安定で申し訳ないです。

では、ごゆっくーりー。




よし、とりあえず精霊王の一人を取り込めたな。

おい、バースそろそろ元の場所に戻してくれ。

《うるせえ、わかってる。あと1分であの世界に戻る。お前の記憶を覗かせてもらったが、転生者なんだな。》


やれやれ、人の記憶を勝手に覗くな。プライバシーの侵害で訴えるぞ。


《それに私の知らない言葉などがあるな。お前がニホンという場所にいた時の生活はゴミだな。そんなやつに私は負けたのかと思うと無性に腹がたつ。》


なんで俺こんなに言われなきゃならんのだ。

サーチさん、どうにかしてください。切実にお願いします。


『主人の命令は絶対なので命令すればいいと思われます。』


《おい、今喋ったやつ誰だ?勝手なこと言いやがって!》


お、サーチの言葉が聞こえるらしいな。それにその反応は図星なんだな?

バース、俺に口答えをするな、そして出来るだけ女の子らしく振る舞うこと。これは守ってもらう。


《ふざける、クッ、痛っなんだこの激痛は?わかったわかった、守るから守ればいいんだろ。》


わかればいいんだ。っていうかバース可愛いから基本俺の横にいてくれないか?

フィルナがいるのに俺クズだな。


《可愛いってお前なに言ってんだ、私は精霊王だぞ、そんなこと言う奴は今までに一人もいなかった。お前は頭がおかしいんだな。まあ、出てやってもいい、褒められて悪い気もしないからな。》


おやおや、ツンデレなんだな。バースが俺の外に出てきた。やはり、これだけ可愛いんだから外に出てるべきだ。


「俺が戦闘の時だけ、中に入ってくれればいい。後のことは校長に説得すればいいか。」


俺がこれからのことを考えていると、バースが口を開いた。


「お前の大体のことは記憶を読んで理解してるつもりだ。フィルナのことも、ファーストキスのことも。」


な、何を言いだすんだ。バースには第一に常識を持ってもらいたい。観衆の前でファーストキスとか言われたらひとたまりもない。


「バース、俺の記憶を読んだんだから常識を持っているだろ。もしかして、ここから一回も出たことがないのか?」


俺は不安になって聞く。もし一回も出たことがないなら常識を叩き込まないといけない。フィルナでさえ、常識があるのに。


「わざとに決まっているだろ、お前とはこれからもずっとやっていくんだからな。ちょっとしたジョークだ。そんなこともわからないのか?」


なんだジョークかよ。マジで焦ったわ。なんか賢そうに見えなくて、本当に心配してしまうわ。


そして、時間が来たのかまた空間が入れ替わる。





意外と体育館の上にテレポートしたのでバランスをとって地面に着地する。

もちろんバースは一回転して着地する。

なんかカッコいいな、俺もすればよかった。


着地をして全体を見ると生徒全員が席に座って、俺に拍車が送られてきた。


「オオオオーーーーーすごかったぞ。」

「バスターーーー」



と言った歓声も飛んできた。どうゆうことだ。なんで俺の戦ってることを知ってるんだ?


ガバッ


誰かに抱きつかれた。誰と言わなくてもこの暖かさでわかる。フィルナだ。


「おかえり、バスタ。よかった生きてて。何度もハラハラさせられたんだから。」


少し涙声になってフィルナが言う。たしかに危ないシーンも何回かはあったが。


俺の身長が低いせいで肩に手を回されている感じになっている

俺に回されているフィルナの手の上に俺は手を重ねて


「俺は絶対にフィルナから離れることはないから。」


と、返した。こんなリア充みたいな発言をしてしまって、爆発しないだろうか。


「イチャイチャするな、こんなところで。」


バースから厳しいツッコミが飛んできた。バースは腕を組んで辺りを見回している。


フィルナは抱きついている状態を解除して、バースの方を見ている。


「ステータス的には私と一緒ぐらいかな?でも、何かあるよね?」


と俺の方は聞いてくる。そのことで一つ気になることがある。

「そういえばフィルナ、どうして、俺たちが戦っていることを知っているんだ?」


フィルナはあっ、そうかと言って


「校長が、バスタの消える瞬間に神聖魔法を発動してバスタをこのスクリーンに映し出して見ていたからだよ。内緒にって言われたけど校長先生もエルフだよ。」


なるほど、だからシャルに耳を見せてくれと、質問したのか。シャルは校長に口止めされたのかな?

それに神聖魔法でそんなこともできるんだな。別に俺のことを全員に見せる必要はなかっただろ。


「何で全員に見せたんだ?フィルナと校長で見ればよかっただろ。」


「校長がこれを見て自分がまだまだ伸びると言うことを見せたかったらしいよ?で、これを授業として、見ない人は成績を下げると言ったの。だからみんなが見ているの。でも、だんだんバスタが押していくところを見てみんなも応援していったの。」


なるほどな。そんなことよく教頭が許可してくれたな。それと校長に話をしないといけないな。おい、どこ行った?


今のフィルナの説明を聞いていたのかバースが「私たちは見世物じゃない」と不機嫌そうになっていた。

「私たち」と言ってくれていることから一応、認めてくれたってことかな。


「バスタ君にバース君だったかな?良い戦いだったよ。皆さんこれで授業は終わりです。教室に戻ってください。」


校長の声で生徒たちが帰り始める。


「バスタ君、それは君の精霊なんだね?」

校長が質問をしてくる。


「そうです校長、バースは俺のものだ。」


誰にも渡さないってことを強く強調しておく。バースが小さい声でそんな恥ずかしいことを言うなと言っていたのは秘密にしておく。


「わかった、誰にも渡す気がないのはよくわかっている。それに君たちに手を出す人はいないだろうね。みんなも死にたくないから。その話は置いといて、君たちの部屋に入ってもらうがそれでいいかな?部屋は後で作り変えておくから。」


まぁ、まとめたら自分の所有物なら自分で管理しろってことか。

部屋の作り変えてくれるのは助かる。模様替えとかしなくて良いからな。


「校長、それで問題ないです。フィルナ問題ないよな?」


俺はあらかじめフィルナに聞いておく。


「うん、全然問題ないよ。むしろこんなに可愛いんだから嬉しいよ。」


聞かなくても良かったな。


「校長、こうゆうことです。では、後で校長室に行くので話し合いをしましょう。では、お先に失礼します。」


校長が引きつった顔をしていたが無視だ。俺の不機嫌を感じ取ったのだろう。

俺はバースを呼び教室に戻る。もちろんフィルナも付いてきている。




俺は教室に戻って席に着く。フィルナも入ってきて席に着く。バースはウイング先生とネイ先生に預けてきた。制服をもらうからだ。バースは今日からここの生徒してこの学校に付属することになった。


そして今はバースが来るまでの待ち時間だ。教室は沈黙した空気になっている。

入学式の後のホームルームでバレン君と少しもめたことがあったがあれが本当に遊びだったってことがみんな理解したんだろうな。ファイアーボール1000と最上級魔法の大海嘯を見たらどっちが驚く?もちろん最上級魔法に決まっている。


俺が全力を出すところをまだ一年の生徒や先生に見せていない。いつもフワフワやっていた俺がガチの戦闘、そんなところを見せてしまって、少々気まずいのだ。例えたら、いつもバカにしてたやつがめちゃくちゃすごい奴だって、何も言えない状況。それと一緒の状況がこの教室で起こっている。


フィルナは今日俺の心配をしてずっと起きていたせいか今は机に伏せて寝ている。俺はその光景をみて、ため息をつき、フィルナの髪を撫でた。

そして、何時間にも感じるこの空間を破ったのが先生二人とバースだ。

ガラッとドアが開き入ってきた。



「何、この空気。めっちゃ重いんだけど。」


ノアが気がついていないそぶりを見せながら言っている。


「えぇ、そうですね。では、来てくださいバースさん。」


ウイング先生がそう言うと、制服姿のバースが教室に入ってきた。文句なしに可愛いな。この空気を変えてくれると嬉しいんだが。


「ではバースさん。自己紹介をお願いします。」


と、ウイング先生が振りを出す。ネイ先生とウイング先生は窓際まで行ってバースの方を見ている。


「バースだ。下の名前はない。つけるとしたら、バスタから取ってバース・ソフィーってところだな。」


生徒たちが俺の方向を見る。ヒィィィー最初の自己紹介の時点で俺のメンタルが壊れそうだ。変なこと言わないでくれよ。俺は気づかないフリをして、ずっと寝ているフィルナの髪を撫で続ける。


「えーあと言うことは、」


頼むから以上訳のわからないことを言わないでくれ。




「ないか。では、みんなこれからよろしく頼む。」


ふぃ〜なんとか暴露1ぐらいで済んで良かった。


「はい、自己紹介ありがとうございました。では、何か質問はありませんか?」


転校生が来たらする質問コーナーだ。しなくて良いのに。つか、先生が知りたいだけだろ。

俺が悪態を心の中でついてると、はいっと声が聞こえた。


「はい、どうぞ。」

と、ネイが当てる。おい、こんな時だけ出てくるんじゃねぇよ。


「なんであんな場所にいたんですか?」


うーん、来て欲しくない質問の内、第3位には入るな。


「なぜって?私が土属性の精霊王で、あそこで私を従えることのできるやつを待っていたからだ。私はあの人数の中で負けたことを笑われた挙句、キスをされ恥ずかしい目にあったんだろうな。」


バースがこっちを見る。俺はまた気づかないフリをして髪を撫で続ける。


「いやいや、あの戦いを笑う人なんて誰もいませんよ。」


と、女子生徒はバースをなだめる。


「どうだかな?」

とまた、不機嫌そうになる。



「先生いいですか?」


と、また別の生徒が手を上げる。上げるな。


「はい、どうぞ。」


と、今度はウイング先生が答える。


「なぜバスタ君があそこに転移したのですか?」


困る質問第1位来ましたね。


「あいつが精霊魔法を使えるからだろ。そしてあいつの精霊魔法は私を従えたことで、大精霊魔法に変わっただろうな。」


ほら、バースが全てを答えてくれた。多分俺の記憶を確認してから答えたんだろうな。

流れを変えるために俺も質問するか。


「バース、他の精霊王のことを教えてくれよ。」


俺は挙手をせずに聞く。

そして、いきなりだったからか、また生徒がこっちを向く。


「あぁ、バスタ、答えてやるよ。今のお前なら後の精霊王に勝てるだろうな。あれでも、私は一番強いんだ。」


あの厳しい奴らとあと3回は戦わないとダメなことにかなり気が滅入ってるけどな。


「では、質問は終わりです。バースさんはバスタ君の後ろに座ってください。」


ウイング先生がそう言うと、後ろに机と椅子が出てきた。この学校も大概謎だな。


「では、ホームルームはこれで終わります。」


やっとか、俺はこの時間から解放されて、ため息をついた。さて、今度は校長室に行かないとな。


俺はバースを手に入れたことより学校の生徒の目の方が気になる年頃になったらしい。






バースは男勝りな性格にしたいんですよね〜。それによってバスタがツッコミに回ってしまったら、それはそれで、って感じです。




おもしろいと思ったらブクマやコメントなどしてくれたら嬉しいです。また、誤字・脱字があれば報告してくださると助かります。

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