第三十一話 校長に交渉
どうも、Mocha時雨です。
今回は少しずつですが進展していきます。
では、ごゆっくーりー
試験内容発表から2週間たち、俺とフィルナ以外が必死に頑張っているところがよく見かけられるようになった。
俺が圧倒的な数値を出した日の放課後、入学式の後のホームルームで突っかかってきたバレン君があのカウント道具を無断で使ってるところを他の生徒たちが見たらしい。
普通なら先生に報告案件なのだが、バレン君が身体魔法を使ってでも300を大きく下回る数値だったらしく、目撃者はそれをいろんな生徒に言いふらし、必死に不合格回避を目的に頑張っているらしい。
自分も先生に報告する時間があるのなら必死に自分を鍛えようとすることを選んだようだ。
賢明な判断といったところだろう。
合格確定の俺は、堂々と授業をサボって校長室にいる。フィルナは多分寮室で寝てると思う。
「久しぶりだね、バスタ君。僕はいつも通り書類に追われる生活さ。で、君から訪ねてくるなんて珍しいね。何かようかい?」
久しぶりにあったけどいつも通り仕事に潰されてる社会人みたいになってるな。見てて可哀想に思う。
それに俺がここに来たのは大事な用事があったからだ。
「特になんてことではないんですけど、少々お話がありまして、、、
単刀直入に言いますと、寮のご飯付いてくるデザートが食べたいので俺とフィルナに黒の制服を頂けないかと。」
俺の大事な用とはそう、これだ。俺は2週間ほど生活してきたがやはり俺たちもデザートが食べたくなってきたのだ。
そして昨日の夜、ノアが大変美味しそうに食べてたのが決定打だったな。そしてその時のデザートは多分プリンだと思う。カラメルソースが無かったからわからなかったが多分そうだと思う。
「バスタ君、その理由じゃ黒服はあげられないな。しかも今は授業中だ。」
ふっふっふっ
一筋縄ではいかないのは知っていたぜ。だから俺は、あるものを作らせてもらった。作ったものは腕輪だ。アルの店に赴き安いアクセサリーを買いそれを錬金術で《幻想級》まで、強化させてもらった。
内容は身体魔法を常に付与、魔法の威力を400%上昇という内容だ。
また、チート性能だと思うが、これを賄賂にするしか思いつかなかった。
「校長この腕輪をつけてもらっていいですか?これは僕が錬金術で作り出した腕輪です。校長は書類整理が多く型が肩がよくこると思います。なので、その腕輪には身体魔法の付与をして体の負担を和らげようと思ったのです。そして、その腕輪は大気中の魔力を消費して身体魔法を発動させるため何も問題なく使えます。それでは不満でしょうか?」
ふっはっはっはっ
これは日本人の社会人が喉から手が出るほど欲しい道具だろう。そして、校長も仕事を多くこなしているせいか、体に負担をかけすぎている。それを考慮して俺が錬金したのだ。控えめに言って俺ナイス。
「その年で錬金術も使いこなせるのかい?それは素晴らしい生徒だ。それにその腕輪の性能も文句なしだ。もしかしたらそれ《幻想級》ぐらいの代物かもしれないからね。」
さすが年の功。一目見ただけ《幻想級》とあてに来たな。
「校長これだけでは足りないですか?その腕輪、もう一つ錬金効果があるんですけど。」
これは、さっき言わなかった魔法の威力が400%、まあ4倍になるってことだな。
「まだ錬金効果があるのかい?それは是非とも聞きたい。」
「はい、もう一つは魔法を発動した時、その魔法の威力が4倍になるって効果です。」
校長はあんぐりとしている。それも仕方がないことだろう。
「魔法の威力が4倍だって?そんなのどの魔法使いも喉から手が出るほど欲しいアクセサリーじゃないか。バスタ君、これはそんなにポンポンと出していい代物じゃないよ。」
そんなのは承知している。デザートが食べたいから、こうゆう取引を行なっているのだ。
「それで、どうでしょうか?黒服の件。」
「こんなのが人間が作れる事には驚かさせられたよ。バスタ君。僕のことも考えてくれてるので、フィルナさんも黒服の生徒に迎えよう。」
よっしゃ。あれを作ってよかった。アルのところで買ったかいがあった。
「ありがとうございます。俺のようはこれで終わりです。では、失礼しました。仕事がはかどるといいですね。」
「ありがとうバスタ君、次の全校集会の時に授与式があるから楽しみにしててね。」
「はい、では失礼します。」
俺はドアを閉める。成功だな。断られると思っていたが、難なく黒服の生徒入りを果たすことができた。
あとは図書室で時間を潰すか。
今は授業中だから、図書室にいるのはシャルだけだ。
女の子と二人きりなのにあんまり興奮しないんだよなぁ、なんでだろ。やっぱりフィルナと暮らしてきた経験から慣れてきたのかな?一応、魔物だけど。
「シャルいるかぁー。」
ヤクザのように乗り込んでいく。一瞬ビクッとしたが俺だとわかると再び本に目を戻した。
なんか俺邪険に思われてる気がする。
「シャル、ここで、害をもたらさない魔法の練習をしたいんだけどいいかな?」
俺はシャルの机の前に体を倒して、上目遣いでシャルを見る。
シャルと何秒間か見つめ合う。
「わ、わかったわよ。使ってもいいわよ。でも、荒らしたら、本弁償と私からのビンタ1発ね。」
本代は出すのはわかるがビンタも付いてくるんだな。精霊魔法のレベルを上げることをメインとしてやるから荒らすことは無いと思うけど。
「じゃあ、俺はこっちでやってるから何かあったら、呼んでくれ。」
本を読む邪魔をしたく無いので俺は奥の方に行く。俺は本を読む邪魔されることは、許せないのでシャルの、気持ちをよく汲み取っていると思っている。
さてと、これぐらい離れたら問題ないだろう。
俺は早速精霊魔法を発動させる。俺はこの2週間魔力が切れてぶっ倒れるぐらいまで、精霊魔法を発動させている。おかげで今精霊魔法のレベルは8だ。
しかも、トリプルスペルを使えるおかげで、早いとは言えないがかなり効率を上げてレベルを上げていると思う。
30回を超えたところでレベルが9に上がった。
とりあえず今日はここまでにしておこう。レベルが10になると精霊王のもとに強制転移させられるからな。
精霊王を従えるには精霊王との勝負で力を示すしかない。その時までにはクワッドスペルを使いこなさないとな。
魔力も余ってるからクアッドスペルの練習でもするか。二つ以上の魔法を使うときはイメージ力が鍵となる。俺はこれに関しては自信がある。
とりあえず手を目の前に出して、火と水のランスを展開する。そこまでは、簡単にできる。なぜなら手の上に何かがあるという想像をするのは簡単だからだ。
ただし、そこから先が問題だ。
四つの魔法を展開するのにまだ何かが足りないのか風と土のランスが展開できない。
俺的には、下に魔法を発動させることはあまりしたくない。なぜならカッコ悪いじゃん、肩の横と足元に魔法が出てたら、肩の横はまぁ基本的でカッコいいと思うけど、足元に出てたらなんか違うじゃん。
はぁ頭の斜め後ろぐらいに魔法が出てこればバランスも良くカッコいいんだけどな。
はぁ〜気分転換に鳥になって空をまったりと飛びたい。
ん?まてよ、鳥、鳥ね。あるじゃん簡単な想像の仕方が。鳥といえば翼、肩の後ろから翼が生えているイメージをすればいいんだ。背中から頭にかけて、翼を自分の体の一部と思えば、、、
俺の右斜め後ろから涼しい風が、左の肩に土のかけらが乗っていることに気がついた。つまり、クアッドスペルが成功したということだ。
これでやっと魔法の真理に近づいた気がする。
『【四属性支配】という称号が追加されました。』
四属性支配:基礎の四属性魔法の同時発動により獲得可能
効果
シングル、デュアル、トリプル、クワッドで魔法を発動する場合、発動したい属性の数を思うだけで好きな場所に発動できる。ただし遠くになればなるほど魔力の消費量も増大する。
魔法使用時、魔力25%カット 威力4倍
四属性支配から六属性支配に進化
条件:神聖魔法と堕天魔法のデュアルスペルをクワッドスペルに追加で発動
うぇぇ、称号のお陰で自由に使えるのは嬉しいし、その先の進化もしたいけど条件が少々シビアすぎませんかね。
とりあえずは、これだけでも満足しないといけないな。
気がつけばシャルが俺の近くで本を読んでいた。
集中してて一切気がつかなかった。
「どうした?シャル。」
「別に。バスタが騒いでないか見てただけよ。」
おっ、これは、ツンデレか?
シャルのことは置いといて、流石に魔力がもたねぇ。
持続するのにかなりの魔力使っちまったからほぼ空だ。
「悪いシャル、帰る。」
そう端的に告げて俺は自分の部屋にテレポーテーションして、そのまま倒れた。
フィルナ今回出番なし!!!
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