第十八話 試験前のご飯にて
あけましておめでとうございます。
今年度もよろしくお願いします。
では、ごゆっくーりー
俺は宿に入って考え事をしていた。
チェックインするときに、空いてる部屋を聞いたら一人用の部屋しか残っていなかったから変えようかと思ったが、サーチの検索結果、最短でここから1キロは離れているらしいので仕方なく、ほんと仕方なくこの宿に泊まった。はあ、ほんと仕方ない。
それでフィルナは風呂に入っている。
俺の考え事とは、今日の俺がキレた時に力を出しすぎた件などなどだ。俺は、フィルナに力を出しすぎるなと、言ったけど俺がそれを守れていないって事だ。Sランク冒険者兼ギルド長のゾムと手合わせした時、あまりにも弱すぎた。だから今日から少し手加減しよう。
そろそろフィルナが風呂から上がるから下に降りてご飯を食べに行こう。
「バスタ、今日のこと考えてた?」
どうも、フィルナには、俺のことがお見通しらしい。
「そのことなんだけど、今日のギルドでバスタが私の前に立って庇ってくれたでしょ。あの時はカッコいいと思ったよ。でも、私だって最強の一角なんだから、私の出番だって残しといてね。あと、私もバスタを守るんだから。」
何だこの、胸の奥が締め付けられる感覚は?
「わかった。じゃあ俺のことも守ってくれ。」
男なのにこんなこと言うのは少し恥ずかしい。
フィルナのことを喋り方が幼い姉さんだと思えば何とか、、、ねえよ。
「わかったバスタ、私のことも守ってね。じゃあバスタこっち来て!」
ん?まだ、タオルを体に巻いただけで服を着ていないから来て欲しいのだが。何だろ?
ギュウ〜
タオルを巻いているだけの女の子に抱きつかれているようだ、、、ハァ!?
「バスタは私だけに守られてればいいの。絶対に死なないでね。」
「ふん、俺だってフィルナに出会わなければこんなことを考えようとはしなかったよ。で、そろそろ離してもらっていいかな。っていうか服を着なさい。」
家にいた時に同じシャンプーとボディソープを使ってるのに何でこんなに匂いが違うんだろう?
これが、女の子の匂いなんだろうか?果物の香りがする。
「む〜、最近私に構ってくれないから抱きついたのに。クシュ」
フィルナがくしゃみを一つ零す。
「ほらみたことか。服を着ないから、風邪をひかないように服を着なさい。」
ハァー俺はフィルナのお母さんかよ。
「俺も風呂に入ってくるからそのあとにご飯食べに行こう。それまで待っていてくれ。」
「うん。出来るだけ早く来てね。」
カッポーん
温泉じゃないからこんな音はしない。温泉でもしないとおもうけど。
今日はいろんなことがあって疲れた。
今日学校で話しかけてきた、、、ノアか。
結構可愛かった。鑑定を見たがノアは結構成績が良さそうだ。基本の魔法が全てレベルが4だった。一年生で、レベルが4は高い方だろ。俺は賢者があるから魔法はほぼ問題なく使えるが、ノアはかなりの努力をしただろうな。剣術もレベルが3だったな。バランスよくスキルが成長してることが分かるな。
今は、そんなことよりここの風呂を楽しもう。
体に染みる。そこまで風呂が大きくないのも宿のいいところだよな。
シャンプーにハーブ?匂いを嗅いでみるとなかなかにいい匂いがする。
さて、そろそろ上がるか。
俺は着替えてフィルナと共に下でご飯を食べに行く。
下では冒険者や商人たちが、ご飯を食べているから、席がもうすくないな。
あ、あった。俺は運良く見つけた二つの席に座る。
何を食べようかと、メニューをのぞいてると
「おい、ガキ。そこは俺らの見つけた席だろ。譲れや。俺らは今依頼を終わらしてきて腹減ったんだよ。」
「どけろどけろ。」
ご飯を食べている人たちがざわざわし出す。
今日わけのわからん奴に絡まれすぎじゃない。
めんどくさいからギルドカード見せるだけでいいか。
「おじさんたち冒険者?」
冒険者なのは知ってるけど。鑑定で確認済み
「Bランク冒険者だ。お前ら聞いたことがないのか?
ドラゴンズアイってギルドを。」
あれ、バックルのところだろ?まぁいいや、ギルドカード見せてバックルの友達って言っとけば問題ないだろう。
「おじさんたちは、Bランクなんだ。でも俺らはSランク冒険者なんだ。はい、証拠のギルドカード。」
俺はカードをおっさんに渡しながら言う。
Bランクってバックルよりステータス低いってことでしょ。デコピンで殺せるんじゃ?
「はっ?お前らが?名前バスタ・ソフィー、、、え、あいつの子供か。スタンピードをソロで潰したっていうやつか?」
「兄貴こいつらギルド裏の広場でギルド長と木刀で勝負してたんだけど。バスタってやつが瞬殺してた。で、この女が尋常じゃない速さで後ろに回り込んで同じく瞬殺してた。」
俺、有名らしい。あいつの子供か?ってそんなに父さん有名なんだな。こいつらに見られてたんだな。
「バックルとは、仲もいいぞ。注意されていないのか。あの子供達に手を出すなって。」
「ねぇ、バスタいつまでも、そんなのに構ってないで、早く注文しようよ。お腹へったー。」
フィルナには、眼中にもないらしいな。そりゃそうだろうな。フィルナは、お腹がすきずきてるからな。
「わ、悪かった。誰かが食べ終わるまで待つよ。」
ふう、すぐに収まってよかった。今日はご飯食べてもう寝たい。明日試験だしな。
再びメニューを見ていく。その中で俺は一つの料理の写真に目が食いついた。
これは豚カツじゃないのか?材料名にヘルポークってあるから豚カツだよな。
絶対これ食べよ。
「フィルナ決まったか?」
「うん、デットスネークのステーキにするよ。」
食ったら死にそうな名前してる。俺もヘルって入ってる豚を食べるから言えないか。
「すいませーーん。」
フィルナの呼びかけでウェイトレスがここに来る。
「は、はい。注文ですね。」
少々俺たちにビビっているようだ。そんなにビビらなくてもいいだろ。それにさっきの件のせいで、周りの人からヤバい奴らみたいに見られてる気がするし。
「えーとね。デットスネークのステーキでバスタはヘルポークのフライでお願いしまーす。」
フィルナのおかげで可愛い子だとわかってもらえたんじゃないか?
「はい、わかりました。少々お待ちください。」
このテーブルは五人ようでちょうど今、三人が食べ終わって、そこにまた違う人が座ってくる。
ハゲている人と若い男女の二人だ。二人とも杖を持ってるから魔法使いだと思う。鑑定を使えばいいだけの話だが、ご飯の待ち時間ぐらいまったりしたい。
「フィルナ、ゾムさんが言ってた、一対一の勝負ってどんな感じなんだろうな。」
俺がその話を切り出した時にちょうど座ってきたハゲの人が俺たちに話しかけてきた。
「もしかして、お前たち学校の試験を受けるのか?」
「えぇ、そうですが。貴方は?」
「失礼。学校の先生をしているものだ。この連れの二人も先生をしている。明日の試験官はこの二人でこの二人が負けたら私がかわりに出るこたになるんだよ。」
試験官だったのか。鑑定は使わないでおこう。明日のお楽しみだ。
「先生たち、悪いけど明日は二人の子供に負けることは覚悟してもらうよ。」
ステータスは見てないから強気の発言でもしとかないと。アピールってやつだな。
「さっきの揉め事を見ていたが君たちSランク冒険者らしいじゃないか。それは楽しみだよ。自己紹介をしておこうか。」
ま、子供だと思って舐めないことだな。とりあえず自己紹介しておこう。
「俺はバスタ・ソフィー。こっちはフィルナ・ヴァルドル。名前は違うけど俺たちは家族だ。」
「僕たちも自己紹介しとくよ。僕はウイング・ネイ。彼女は僕の姉のルナ・ネイ。それで先輩のゴルバ・ガルデン先生だ。」
「よろしくぅ、二人とも。」「よろしく頼む。」
「お待たせしました。ヘルポークのフライとデットスネークのステーキです。熱いのでお気をつけ下さい。」
さて、やっときたな。
「すいません。先食べさせてもらいます。フィルナ?」
「「いただきます」」
「若いもんが気にするでない。食べるといい。」
俺たちはご飯を食べ始める。この世界はいただきますと言わないらしい。俺は父さんと母さんを説得して家でご飯を食べる時にはこれを言うようにしてる。
日本人のクセが抜けていないだけかもしれないだけかもしれないな。
「バスタ君、いまのはどうゆう意味があるのかな?」
ウイング先生に聞かれる。
「食べ物に感謝をしていただくという意味でいただきますとゆうことです。」
「なるほど、それはいい言葉だ。」
「ご馳走さま。美味しかったね、バスタ。」
「早すぎないかフィルナ俺まだ半分だぞ。俺はもう、腹が膨れたから食べるか?」
「もちろんだよ。私の胃袋は大きいからね。」
よく食べることはいいことだからな。
先生方の料理も届いたようだ。
「「「いただきます」」」
いただきますを気に入ったようだな。
さて、そろそろフィルナが食べ終わることだし上に戻ろうかな。
「「ご馳走さまでした」」
「それの意味は、食べ物にありがとうってことかな?」
さすが先生だな。
「正解です。ウイング先生。では、僕たちは上に上がります。では、また明日に会いましょう。」
「バイバーイ、せんせい。」
俺たちは上に上がり、寝た。
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