第十七話 Sランク冒険者2
前回、変に切ってしまってすいませんでした。
では、ごゆっくーりー
「いい、配慮ですね、ギルド長?」
俺は少し煽り気味で言う。
「いやいや、君は魔力が多そうだからね。精一杯魔力を使ってくれて構わないよ。はい、木刀。アイツの息子なんだから剣も使えるんでしょ。」
手っ取り早く終わらせて早く実力を認めさせるか。あ、あとでフィルナもこいつとやってもらってランクを上げてもらおう。
「あとついでに、俺が勝ったら、フィルナとやってもらっていいですか?俺の10倍ほど強いんでついでにフィルナのランクもあげてもらえたらなって思って。」
さすがにこの要求は通らないか?やけくそ言ってるからな。
「いいだろう、子供に負けるぐらいSランク冒険者も落ちぶれてはいないよ。ハァッ!」
俺に斬りかかってくる。こんなのデス・スコーピオンの攻撃に比べたら止まって見える。
俺はあっさりとかわして、死角に回り込み首に木刀を当てる。
「「「なっ?」」」
バックルやそこらで練習していた冒険者達が口を揃えて言う。
「「「ギルド長を瞬殺だとぉぉぉー」」」
そんなに驚くことか?ギルド長だってバックルとステータスが千ほどしか変わらないし。
「なんて、強さだ。ホントにアイツの息子か?俺はまだ、アイツにまけたことがねぇのにな。」
ってことは俺はもう、父さんより強いらしい。知ってたけどね。
「じゃあ、次フィルナとやってもらっていいですか?はい、木刀。」
俺はフィルナにそっと「本気でしちゃだめだからね。」と釘を刺しておく。
「わかってるよ。バスタより常識はあると思ってるからね。」
とムッと頰を膨らましてギルド長と対峙した。
「じゃあ、始めようか。フィルナ、君から仕掛けてくるといいよ。」
女と思ってなめすぎでは?一応俺の10倍は強いって言ってあるからね。
と、心の中でギルド長に訴えかけてると、フィルナが、しゅう〜と消えた。
もちろん俺の目には見えている。フィルナは素早さが異常だから、それを生かしてギルド長の後ろに回り込んだのだ。
周りの奴らからしたら消えたようにみえるだろう。
「ギルド長さん?私の勝ち、ですよね?」
フィルナはギルド長の肩に木刀をポンっと当てて緊張したように言う。
「「「な、いつのまにそこに、、、」」」
また、観戦者達から疑問の声が飛んでくる。バックルに関しては空いた口が塞がっていない。いつぞやのアレクさんですね。
「化け物だな、君たち二人は。わかったお前らにSランクの資格があるとみた。だからお前らはSランク冒険者だ。あと、フィルナ今のどうやって回り込んだんだ?」
そりゃステータス低い人たちから見れば、ステータス千万越えのフィルナは見えないだろうな。
俺も、一瞬分からなくなって、魔力の波で追いかけたと言うのは内緒にしておこう。
「普通に回り込んだだけですよ。バスタなら反応してカウンターは入れられますよ?私の弟子ですから。」
フフンっといった満足そうに無い胸を張るフィルナさんですが、さっきの速度での攻撃されたら、カウンターどころじゃなく受けるので精一杯ってところだと思う。
「そ、そうか、じゃあ部屋に戻ろうか手続きがあるからな。」
そして、俺たちはギルド長室に戻る。さすがにやりすぎた感が否めない。
それで部屋に戻った俺たちは、ギルド長の指示通りにギルドカードを渡す。
「とりあえずこのカードを更新するから。それとまだ、私の名前を言っていなかったね。私は、ゾム・アランだ。改めてよろしく。」
今頃かよ。鑑定で見たからもう知ってたけど。
ゾムは再び握手を求める。俺はもちろんその手を握る。
「君たちはSランクなわけだが、一応Sランク冒険者にはスタンピードやSレート以上の魔物の出現のときとかに、借り出されることが多くなるが出ないとペナルティがついたりするから注意してくれ。だが君たちは学校に通うらしいから、出来るだけ控えるようにするよ。」
つまり、Sランク冒険者はギルドに貢献しないといけないってことか?
ゾムさんは学生のことも考えてくれてるっぽいな。
「じゃあ俺たちは学校に行ってみますね。」
「まぁ、待て。バスタ、スタンピードの報酬をまだ渡していない。とりあえず、金貨50枚を受け取ってくれ。」
金貨50枚って大金すぎるだろ。それだけあれば、50年は過ごせる額だ。
「いやいや、こんなに受け取れないですよ。」
「学校に入るんだろ。入学試験に一人金貨15枚かかるんだ。二人で30枚だぞ。あとは制服代で、金貨10枚だから、実質お前に入る金は10枚だ。」
受かる前提で、話してない?そんな簡単に受からないでしょ。
「そんな簡単に王都最高の学校には、受からないですから。」
「なにを言ってるんだ。入学試験は、試験官の先生との一対一の勝負になる。評価点は魔法の発動速度や精度だ。試験官を倒したら入学試験は確実にクリアだ。
俺を瞬殺するぐらいなんだから受かるに決まってるだろ。」
なんだ、そんな試験か、それなら簡単に受かりそうだな。ってことは、お金が必要になるってことだな。
「わかりました、金貨50枚受け取ります。では、そろそろ俺たちはお暇します。じゃあバックル頑張れよ。」
俺は別れの挨拶を言ってフィルナと共に部屋から出て行く。
さて、とりあえず学校に行くか。
「ねぇ、バスタ。お腹すいた。何か食べながらがっこうに向かおうよ。いいでしょ?」
クソー、俺がフィルナより身長か高ければ絶対上目遣いを見られたのに。たしかに俺もお腹が空いた。王都の移動中にバックルからビーフジャーキーみたいなものしかもらってなかったからな。
「もちろんだフィルナ。俺もお腹が空いてたんだよ。何か食べながら学校を目指そうか。」
「やったー。楽しみにしてるね。」
なんて、無邪気なんだろうか。俺も小さいときはこんなのだったのだろうか?
そして俺はギルドから出て行く。もちろん冒険者の方々が道を開けてくれたのでサッと出れた。
サーチ、ここから学校までの距離は?
《約、840メートルです。》
以外と遠いな。まあでも食べながら行くからすぐ着くか。
ん、この匂いは、焼き鳥か?あのYAKITORIだというのか。
「おっちゃん、10本ちょうだい。」
俺は速攻でその店に突撃していた。焼き鳥屋のおっちゃんはちょっとびっくりしているが、そんなことはどうでもいい。
「お、おう。銀貨3枚だ。持ってるのか?」
俺には金貨50枚と、父さんがくれた銀貨70枚があるから。俺は今のところ金に困ってはいない。
「もちろんあるよ。はい銀貨3枚!」
おっちゃんは俺に12本袋に入れて渡してきた。
「彼女と仲良く食べろよ。おまけしておいたから。」
フィルナかやったーと喜んでいる。
「おっちゃん、ありがとうー美味しくいただくよ。」
「おっちゃんありがとー。」
焼き鳥を受け取った俺たちは学校を目指して行く。
焼き鳥は12本あったら6:6に分けるのが普通だけど4:8になりました。
フィルナが食い終わるタイミングで学校に着いた。
学校の名前は『バドリーマ魔法・剣術最高等学校』
というらしい。高等学校だったら日本でもよくあるけど、最高等学校はなかなかだと思う。
バドリーマ学校の前に、看板が置かれていてそこには
「満月の日まで入学希望を受け付けます。
希望者は入り口の受け付けまで!」
と書かれている。満月の日か、、
「フィルナ、今度の満月っていつ?」
「今日だよ」
今日か、危なかったー。だから父さんはあのときに行けって言ったのか。
俺たちは、学校の受け付けに話を聞きに行くべく学校内に入る。すると、後ろから声をかけられる。
「ねぇ、君たち入学希望者かな?」
誰だこの金髪巨乳の美少女は?ついでに制服がまたいい味を出している。フィルナも緑色の髪で貧乳で可愛いから。
「バスタ、誰?」
フィルナが俺に尋ねてくる。
「知らない人たな。フィルナ受け付けに行こうぜ。」
俺は無視して受け付けを目指す。
「ちょっと、ちょっと待ちなさいよ。私はこの学校の一年生で、君たちが学校に入学したら二年生になるの。」
そりゃそうだろ。進級するんだから。
「先輩、まず受け付けしてから話しません?やることは先にやっておきたいんですよ。」
「ま、そうね。先に行ってらっしゃい。」
受け付けに行くとなかなかのナイスガイがいた。
「入学希望者かな?そうだったらここに名前と、使える魔法の属性とクラス、剣も使えるなら、何の流派かも書いてね。」
俺たちは板を二つもらいその板に挟まれた紙に記入していく。
「フィルナ、あの勇者の剣術は失われたんだろ?じゃあ何流って書いたらいいんだ?」
「どうしようか?うーん。」
そんなに悩むのか?勇者の剣術だからかな?
「じゃあ、フィスタ流なんてどうだ?フィルナのフィ、と俺のバスタのスタ。二人しか使ってる人がいないなら、それでいいんじゃないのか?」
フィスタ、、フィスタ流カッコイイし問題ないだろう。
「うん、別に何でもよかったけどバスタのそれ、フィスタ流っていいね。それにしようか。」
何流でもよかったんかい。そうしてフィスタ流を紙に記入していった。
書き終わったので、受け付けに渡す。
「はい、ありがとうー。フィスタ流?聞いたことないな。まぁいいや、入学試験代の金貨30枚はあるかな?入学すると別にお金を払わなくちゃいけないってことは一切ないからね。授業料は無料だよ。制服にお金がかかるけど。」
集金的なものが、ここにはないのか。俺は30枚を渡しつつそんなことを思う。
「じゃ、はい。試験番号ね。バスタ君は101番、フィルナちゃんが102番ね。試験日は明日の正午からだから、忘れずにきてね。」
俺たちは受験番号の紙を渡される。
そうして受け付けを終えた俺たちが出ていくと、さっきの先輩が座っていた。
「じゃあ、改めて、私は一年のノア・スカーレット。気軽にノアって呼んで。私は名の通った貴族だからみんな敬語になるのよね。だから君たちに普通に友達になりたくて声をかけたの。」
貴族の人々は大変らしいな。この学校の八割九割は貴族である。なぜならやはり入学試験代の金貨15枚っていうのが、平民にはなかなか大きいお金だからだ。
俺たちも自己紹介を軽くしておく。
「俺はバスタ・ソフィー。バスタでいいよ。」
「私はフィルナ・ヴァルドル。フィルナって呼んで。」
「よろしく、バスタ、フィルナ。」
受かるかもわからない後輩と、仲良くなってどうするのだろうか?
「ノア、俺たちまだ、受かるって決まってないんだけど。何で友達になろうっていってきたの?」
「それはね、バスタから異常な程の魔力が、溢れ出てるからよ。私は人の魔力が見られるのよ。」
やべ、魔力を抑えるの忘れてた。さっき魔法使ったからそのせいだろうな。
「あれ、魔力が小さくなった?なんで?」
ふっふっふっ、いくら魔力が見えても魔力を抑え込んだら問題ないな。
「気のせいだろ、ノア?俺がそんなに魔力を持ってるわけがないだろ。」
フィルナにもあまり目立ちすぎないようにいってあるから魔力を抑え込んでいる。溢れてること俺に教えて欲しかった。
「気のせいね。じゃあ私は帰るわ。試験頑張ってね。」
自分の言いたいことだけ言って帰りやがった。
じゃあ俺たちも宿を探さないとな。
「フィルナ、俺たちも宿を探しに行こう。そこでまったりしようか。」
俺が無駄に魔力を消費して疲れているだけである。
村からここまでフライで飛び続けて、さらにチンピラに脅しで全方向から三属性の槍の魔法を構えたり、俺の魔力も半分を切っている。
「じゃあ学校から近いからあそことかどう?」
フィルナはすぐ近くの「王都の宿」という店を指差して言った。
「そうだな、もうそこでいいかな。」
俺も疲れから近いところがいいという、欲望に負けてそこに決定した。
新しいキャラがここで登場ですね。
次回は多分年明けてからの投稿となりますがこれからもよろしくお願いします。
面白いと、思ったらブクマやコメントよろしくお願いします。
では良い、お年を。




