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司書さんは無自覚でいいのです!  作者: 黒色猫


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月影の島2日目②

 その辺をぶらついても特に灯火に関する成果は得られず、お店の開店時間になりました。少し建付けの悪い扉を開け、中に入ります。割と商品は充実していますね。


「あんら、いらっしゃい」

「こんにちは」


 カウンターで年配の女性が帳簿の整理をしていました。髪は白いですが、背筋がピンとしていてまだまだ現役のようです。いつまでも長生きしてほしいですね。


「何をお探しだい?」

「お酒を見せてほしいです」

「あら、アンタが飲むの?」

「いえ、オットーさんという人の所に手土産で持っていこうかと思ってまして」

「オットーのところにかい。それならちょうどいいのがあるよ」


 酒類が置いてあるコーナーに向かうと、1つの酒瓶を手に取りました。ラベルに『桜昇り』と書いてあります。


「オットーは酒の中でも特にこの桜昇りが好きでね。よく買いに来るんだ。これを持っていけば間違いないね」

「そうなんですね。ぜひそれと……こちらのお酒を買わせてください」


 オットーさんお気に入りのお酒以外に、もう1つ私自身が選んだお酒を購入します。なぜ購入したのかですか?それは、瓶が綺麗な青紫色だったからです!!お酒についてあまり詳しくないのですが、個人的に気になって買っちゃいました。もし気に入ってもらえなかったら……まぁ、そのとき考えましょう。


 お礼を言って店を後にします。さぁ、オットーさんの家に向かいましょうか。


────────────────────────────────────────


 ギデオンさんから教えて頂いた場所はここだと思うのですが……あ、あれでしょうか。森に隠れるように、1件の小屋のような家のような建物が存在していました。あれが、オットーさんのお家、でしょうか。


どんどん


 ドアをノックすると、重い音が出てしまいました。あ、あれ、もう少しコンコン、といった丁寧な音が出るはずだったのですが…。ちょっと失敗です。


 中からのし、のしっと足音が聞こえてきます。少しするとゆっくりと扉が開きました。ドアの隙間から無精ひげが似合うダンディな男性が出てきます。


「……あぁ?見ない顔だな」

「突然の来訪で申し訳ありません。私はステラと言います。こっちはルノーとフォスです」

「ホー」

「シュー」

「ギデオンさんから、情報を聞くならまずはオットーさんを訪ねてみてはどうかと言わて来ました。……突然ですが、灯火に関することで何かご存知のことはないでしょうか?」

「……とりあえず、中に入れ」


 ご厚意で中に入れさせてもらいました。家は子どもの理想の秘密基地、といった雰囲気がありますね。壁には乾いた薬草が束ねて吊るされており、机の上には使い込まれた地図が存在感を放っています。


 と、見惚れている場合ではありませんね。まずは手土産のお酒を渡しましょう。


「突然来てしまったお詫びではありませんが、こちらぜひ受け取って頂きたいと」

「!おう、なんだ。気ぃ使ってもらって悪いな。ま、そこ座れよ」


 オットーさんの機嫌が目に見えて良くなりました。先ほどまでどこか面倒くさそうなオーラを放っていらしたのに…手土産の効果、凄まじいですね。


「それで、灯火に関する情報だったか?」

「はい。どんな些細な情報でも構わないので、何かご存知であれば教えていただきたく」

「……そうだな、噂程度のものだったら2つ知ってる」

「!」

「花蓮の泉に灯火の輝きのようなものを見たというのが1つ、祈りの崖でそれらしき光を見たというのが1つだ。どれも確実な情報じゃぁない」


 花蓮の泉に、祈りの崖。おそらく場所を指しているのだとは思いますが、島のどこなのかよく分かりません……。と、頭をひねっている私を見かねたのか、オットーさんが地図を持ってきて2カ所を指し示してくださいました。


「……ギデオンから話は聞いている。お前さん、灯火を1つ持って帰ってきたんだってなぁ」

「はい。まだ1つですが…」

「俺たちはその1つすら見つけることができなかったんだ。……外から来た奴に頼むのも忍びないが、灯火を頼んだぞ」

「はい、精一杯やらせていただきます」


 お礼を告げて、まずは花蓮の泉に向かってみましょう。オットーさんから島の地図を頂いたので、それを頼りに森の中を進んでいきます。


「ふぅ、灯火に関する情報が聞けてよかったです」

「ホーホ」

「花蓮の泉に灯火があるといいですね」

「…シュ」


 他愛もない話をしながら歩いていきます。地図だと…こっちですかね。……私、実は地図を読むのが苦手なんです。今歩いている道に確証はありません。んーもしかしたら、目的地にたどり着かないかもしれませんね。最終手段はラクルを召喚して道案内をお願いしましょう。


 架空のお酒を書いたつもりですが、あったらどうしよう…。


 活動報告にも書きましたが、少し投稿をお休みします。元気になって帰ってくるので、少々お待ちください。

 あとXにアカウントを作成しました。あれ、結構大変ですね…。慣れていなかったので、かなり時間がかかりました。気が向いたら探してみてください。

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― 新着の感想 ―
男性で方向音痴なのは珍しい(´ ・ω・`)
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