月影の島2日目①
朝の光がカーテンの隙間から差し込んできて目が覚めました。うん、気分は悪くないですね。むしろちょっと清々しい気もします。
ルノーとフォスも私が起きたのにつられたのか、眠そうにしながら近づいてきます。
「おはようございます。ルノー、フォス」
「……ホー…」
「………」
2匹とも寝起きはあまりよくないみたいです。ルノーとフォスを抱えてギデオンさんのお部屋をノックすると、すぐにガチャと戸が開きました。
「おはようございます、ステラさん。よく眠れましたか?」
「はい、おかげさまで」
「それはよかった。そうだ、これから朝食にしようと思っていたのですが、よければ一緒に食べませんか?」
「!良いんですか?」
「えぇ、もちろん。簡単なものではありますが」
「十分すぎます!」
ルノーとフォスも朝食と言う単語で目が覚めたみたいです。キラキラとした眼差しをギデオンさんに送っています。本当に食べることが好きですね。
「何かお手伝いできることはありませんか?」
「いえいえ。お客様に手伝わせるわけには…」
「そこをなんとか、お願いします!」
昨日の夕食はギデオンさん1人に作っていただいたので、今日こそは朝食の準備をお手伝いさせてください!これでも料理の講習を受けたことがあるので、お役に立てると思いますよ!
「…それではお言葉に甘えて、サラダとスープをお願いできますか?」
「はい、もちろんです」
まずはサラダを作りましょう。使うのはレタレス、ヘイニンジン、キュウロ、トメトです。まずは全ての野菜を洗ってからレタスを適当な大きさにちぎり、お皿に盛りつけます。ヘイニンジン、キュウロ、トメトを食べやすい大きさに切って、レタスの上にのせます。ドレッシングはゴマ油と酢のようなものがあったので、チョレギドレッシング風のものを作ってみました。
スープはシンプルに味噌と海藻の出汁で味付け。具材は余りものの具材をぶちこんでみました。
「それでは、日々の恵みに感謝していただきましょう」
「ホー!」
「シュシュ!」
「いただきます」
ギデオンさんは目玉焼きと小魚の丸焼きを作ってくださいました。主食は手作りのパン。これまた手作りのジャムをのせていただきます。
「おいしいです」
「ステラさんが作ってくださったサラダとスープもとても美味しいですね。特にサラダのドレッシングは食べたことがない味ですが、とても風味が素晴らしいです。良ければ作り方を教えてもらえませんか?」
「いいですよ」
食事中の会話も弾みます。この島の特産品や名物なんかも教えていただきました。それと地元の人しか知らない隠れた名所も。これはあとで行ってみたいですね。
「ステラさんは今日は何をするご予定なんですか?」
「今日は島の人たちのお話を聞きながら、灯火を探そうと思っています。もしかしたら、どなたかが灯火について情報をお持ちかもしれませんし」
「なるほど…。それでしたらオットーさんを訪ねてみてはいかがですか?彼はこの島の相談役のような方でして、様々な情報をお持ちです。もしかしたら、灯火に関連した情報を聞けるかもしれません」
オットーさんは街のはずれにある家に住んでいるそうです。これは行ってみないといけませんね。
「私からも島の皆さんにお話しして、ステラさんに協力していただけないか頼んでみます」
「そんな、無理しなくても…」
「無理なんかじゃありません。ステラさんは島の外から来たにも関わらず、島の祭りのために尽力してくださっているんですよ?それに灯火が1つ見つかった。もしかしたら祭りができるかもしれないという希望を、ステラさんはくださったんですから」
それは、その…あの、ほんとできる範囲で構いませんからね?
・・・
・・
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ギデオンさんに見送られて教会を後にします。私が滞在している間は教会に泊まってることになりました。ご厚意に感謝です。
さて、早速オットーさんの家に向かいます。話を聞いた限りでは聞き上手で的確なアドバイスをくれるということでしたが…あとは、お酒が大好きらしいです。
「お酒、買っていった方がいいですかね?」
「ホー?」
「シューシュ」
ですが、賄賂みたいにならないでしょうか…いえ、急に尋ねるのに手土産なしというのも…。んー迷うくらいなら買いましょう!
「行き先変更です。まずはお酒を買えるところに行きましょう!」
とは言ったものの……まだお店、やっていませんでした。そりゃあそうですよね、まだ朝早いんですから開いてませんよね。…ちょっと開店時間までその辺を歩きましょうか。もしかしたら、灯火が見つかるかもしれませんしね。
ステラの新しいフレンドのタイプは天然と中二病の二択ですかね?天然にしようかとも思ったのですが、話の収集がつかなくなりそうとの感想もありその通りだなーと感じまして…。なので作者の中では今のところ中二病に傾いています。感想ありがとうございました。




