↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/11

9話

「ネル様!」


父を殺し、〈義侠衆〉の頭領となった直後、慌てた様子で部下が部屋に入ってくる。

部屋の凄惨と言える様子を見て、一瞬ギョッとした後に父の死体と私を交互に見る。


「ついに……!やったのですね……!」

「…………ええ、そうね。だから少し一人にして欲しいのだけど?」


「申し訳ありません。しかし、緊急事態です。敵です!ミルリック、モリア、それに正体不明の女が一人!」

「「──ッッ!」」


タイミングが悪い!乗っ取り終わった直後にか!

………………いや、むしろ………。

このタイミング。まるで、私が乗っ取り終わる時を待ってたかのような……。

…………まさか!

私は専用の携帯電話を取り出し通話をかける。

少しのコールの後にもはや聞き飽きた声が聞こえた。


『〈道具屋〉でございます!ご依頼でしょ──』

「謀ったな!」


少しの沈黙の後、〈道具屋〉はいつも通りの声で言った。


『…………いえいえ、ご依頼のとおり、〈義侠衆〉の乗っ取りは成功させませたでしょう?その後僕がどうしようとも、貴方に関係することではありませんよ。』

「誤魔化す気もないのね……!」

『まあ、そうですね。もう用は無いですよね。それじゃあ。』


〈道具屋〉はそれだけ言って電話を切った。


「ネル様。どうしますか?」


そう質問するネイルも見かけ上はいつも通りだが、内心焦っているようだ。指先が細かく震えていた。


「…………丁度いいわ。」


そうだ。生まれ変わった〈義侠衆〉の権威を上げるためにもスラム街で名のあるミルリック、モリアが倒せるのは都合が良い。

何よりも、〈道具屋〉が私達を舐めているのが気に入らない。


「今日ここで示すのよ。〈義侠衆〉が生まれ変わったことを。」

「……っはい!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。