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サワゲ部!!  作者: 双葉 のすけ
チャプターわん!《 我ら『サワゲ部』!ここに始動!! 》

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5/8

第5話「幼き記憶の団地妻」

「はっ……!」


 …………


「……知らないかもしれない……蛍光灯……」


 う~ん?どこだ、ここ……確か俺ぇ……体育館にいたよなぁ……


「ベッドの上?」


 ――シャッ!


「目が覚めたかい……」


 んん?……わわ!……わわわ!?


「ぼうや……」


 WAO!白衣の悪魔!!

 それぐらいに思えるほど!暴力的なボディライン!!


「あなたは……天使ですか……それとも悪魔ですか?」

 ふつくしい!!あぁ……これは……


「……多分人間だと思うが……君の好きにするといいさ」


 けしからん!!


 ふむふむ……観察、観察……

 白衣を纏ったデビルウーマン……!

 見た目は~見た目は~……


 エロい! その一点に尽きる!!


 この時期は、まだ少し肌寒いのに白衣の下は……なぜか薄着!!

 なぜかな~?なぜかな~?なぜなんだろ~う??


「先生!……なんでそんなに風紀が台風の如く荒れ狂っているのですか!!」

 気になる!めちゃくちゃ気になる!!


「ん?見た目の事かい?……ふ~ん……そうだね……」


 なんなんだね~!!


「刺激が…………欲しいのさ」


 ………………


「………な、」


 なんですとぉおおお!!!???

 この悪魔……ただの悪魔じゃない――


 魔王サタン!!


「それよりも君……もう体調は大丈夫なのかい?」


「大丈夫過ぎて困ってます!!!」

 むしろ、この調子じゃ何もできないまである!!!


「そうかい……なら……だいぶ時間は過ぎただろうが……部活動の見学でも行って来たらどうだい?」


 えぇ~もっとみてた~い。欲張り三色ボディライン~

 ……はぁ~しかたないなぁ……最後にアレだけ聞いておこう……


「先生は何カップですか?」

 たぶん聞いても大丈夫な人だ!

 俺の経験則でこういう人は教えてくれる!!


「ん?バストサイズかい?」


 はい!その通りです!予想的中!万馬券!!


 ………………


「Gだよ……」


 ………………


 「……G」


 ………………


ジーザス()……」


 ………………

 …………

 ……


「先生?そいえば俺、なんで保健室いるんですか?」

 記憶が混濁しているが……デカイ何か!……が


 頭を支配している……!


「ん?あぁ……君、サワゲ部の演説中に急に倒れて運び込まれたのさ……」


 ん?サワゲブ?なんだそりゃ?

 たまに読んでもらえるラジオネームみたいだな?


「なんですか?それ?」

 んん~………サワゲ?さわげ?…………触毛??


「あぁそうか……君は途中でここに来たんだったね……」


 ????触る毛ってなんだ????


「説明も面倒だし……気になるなら行ってみると良いよ……そこに校内地図があるだろ?」


 ん~どれどれ~?ふむふむ~?


「5階の部室棟エリア……その一番奥の広い部屋……それがサワゲ部だよ」


 んん?触毛……サワゲ……さわげ……


「S・W・G?……あ!」



 ―ニコッ―



「あぁああああ!!!!先生!!!俺、今すぐ部活見学に行ってきまぁあああああす!!!」


 バタンッ!! ドドドドドドド!!!


 …………………………

 ……………………


「元気な子だねぇ……」


 ………………

 …………

 ……



「うぉおおおおおおおおお!!!!!」

 階段上って!!


「はぁあああああああああ!!!!!」

 さらに階段上って!!!


「どりゃぁあああああああ!!!!!」

 保健室1階から部室棟5階に到着!!



「トウ!」 スチャッ!


 完璧な着地だ……多分幅跳びで世界目指せるぜ……今のは……!



 ………………



「部室と~う、部室と~う!」

 ふんふん……この奥だな!


「将棋部に……囲碁部……」

 ふんふんふん……将棋も囲碁も……興味なし!


「新聞部に……写真部……ここは……」

 

 癒着してそうだな!


「○×クイズ部に……あ!」


 あ、あれは……!


「昭和元年部……!!」


 んんん~!ここも非常に気になるが……


「今はそれどころじゃない!!」


 ………………

 …………

 ……


「ここか……オレーイッキーの秘密のお部屋は……」

 さてどんな仕分けハット帽が俺をいざなってくれるのかな……


「いざ……参る!!」


 ガララッ!


「選ばれし魔法使いが来ました!!」



 ―{最初はグ~}―

「パーティに加入させて……」



 ―{あっち行っちゃ……}―

「くださ……」



 ―{うふ♡}―


「い……」



 ―{あなたの負けよ♡さぁこっちへ♡}―


「ぐぬぬ!また負けた!」ガンガンッガンッ!!



 ………………



「…………」

 あ……あれは……



「何だこのインチキ玩具は!!」


 じゃんけん『ママン』シリーズ……第三弾……



「幻の名機とは嘘かぁ!!」


 だ……



 ……………………



『団地妻の香り』じゃないかぁああああああああ!!!!!!!



 ………………


 …………


 ……



 ≪一喜 小学2年生≫


 ある日のデパート



「一喜ぃ〜どこなのぉ〜?お母さん買い物終わったわよ〜」


「ジーーーー」

 ―{僕は……逢えて……}―



「一喜~?どこ行ったのぉ~?」


「ジーーーー」

 ―{もう行かないと……駄目なんだ}―



「あ、いたいた!……一喜〜帰るわよ〜」

 ?……この子……何見てるのかしら……


「ジーーーー」

 ―{忘れているだろうけど……}―



「一喜どうしたの?……ん?」

 あ、もしかして……


「かあちゃん!俺これやりたい!」

 ワクワク!


「はぁ~……またあんたは……メダルゲーム本当に好きよね……」

 まぁ……これぐらいの年の子はみんな好きよね……


「どれぇ?一回だけよ?」

 でも……無理に何でもダメって言うのは、あんまり良くないわね……


「かあちゃん!ありがとう!」

 ワクワク!


「はいはい、一回だけよ~」

 それに……この前のゲームは後ろで見てても、すこし面白かったしね……


 今日は何かしら?

 どれどれ……



「………………」


[じゃんけん『ママン』シリーズver.3『団地妻の香り』]



「………………」


[~幸子さんは僕の純情を弄びました~]



「………………」


「かあちゃん?」



「………………」


「かあ~ちゃん!」



「一喜……」


「?」


「帰るわよ」グィッ


「え!なんで!?俺これやりたい~!!手ぇ~引っ張らないでぇぇ!!」

 ズルズルッ


「一喜、帰りにお菓子買ってあげるわ」

 ズルズルッ


「やだやだやだ!お菓子いらないからコレやりたぁい!」

 ズルズルッ


「一喜、あんたには、まだ『あれ』は早いわ」

 ズルズルッ


「やだやだやだやだ!俺しりた~い!」

 ズルズルッ


「………………」

 ズルズルッ


「だんちづまの~……」

 ズルズルッ


「………………」

 ズルズルッ


「かおりぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


 ………………ズルッ…

 …………ズルっ…

 ………ずるっ…

 ……ずる…

 …ず…

 …


「はぁ……はぁ……」


 あれは……俺が小学生の頃にやり損ねた『ママン』じゃないか……!

 な、なぜこの部屋にある……!!



「ガァーッ!また負けた!ぐぬぬ!」


 あれは生産終了したはず……いや!……そもそもメーカーが倒産している!!

 俺は『あれ』をやりたくて……やりたくて……

 かーちゃんに連れて帰られた次の日も……


 一人で通ったんだ!!



「何が団地妻だ!」


 でも小学生だ……お小遣いなんて貰ったその日にすぐ消える……!(※個人の意見)

 だから俺は見に行くだけで一回も出来なかった……

 そしてある日突然、デパートのゲームコーナーから……



「珍妙にドットが動いてるだけではないか!!」


 完全に姿を消したんだ……!!



「何故勝てん!だだのじゃんけんだぞ!?」


 小学生の俺は悔しかったが、無いものは仕方がないと諦めた……が、しかし!


 俺は中学生の頃の雪先生との1件の後、心の穴を埋めるために……

 あの名機を探し求めたんだ……!



「勝てん!!……なぬ!?四手目だと!??」


 どこか古いゲームセンターに設置されていないか調べた……そしたら

 オークションサイトが検索にヒットして……その内容をみて……

 


「三すくみが崩壊している!!??」



 驚愕した……………


 ………………


 …………


 ……



「中古価格……1700万円……だと……!?」

 なぜ……なぜこんな……価格に……!


「し、しかも【SOLD OUT】……している……」


 調べまくった……ネットの海を泳ぎまくった……!

 で、リサーチした結果が……



『老舗玩具メーカー『ワザワックス㈱』自主回収騒ぎにより破産』



「なんだ……と……」


 ……このメーカは長年子供に夢を与えるために日々研鑽を行っていたのだが……

 ゲーム機自体はあまり売れなかったらしい……

 その理由が……


 『〔子供に不健全で不適切な遊び〕というクレームが、年々増えていたもよう。

 去年のクレーム件数は月に300件以上と取材により判明』


 だったそうだ……でも……

 でも俺は……そうは思わなかった……だって……だって俺は……


「俺はあの……あの香りが知りたかった……ただ、それだけなんだ……」


 それくらいに魅力的なんだよ……あれは……


 その後、少し調べたら『謝罪会見動画』をみつけた……


 ………………


 パシャ!パシャ!パシャ!


 ―「この度は……私どもの開発しました……

   じゃんけん『ママン』シリーズが……

   子供に悪影響があると知り…………

   自主回収を行いたいと思います……

   本当に申し訳ございませんでした……」


 ―[wwwwwwww]・[www]・[wwwwwwww]・[www]―



「ですが……この場をお借りしてお伝えしたいことがあります……」―


 ―[www]・[wwwwwwww]・[wwwwwwww]・[www]―



 ―「じゃんけん『ママン』シリーズは……『ママン』シリーズは……」


 ―[www]・[wwwwwwww]・[www]・[wwwwwwww]―



 ―「『ママン』は……」―


 ―[www]・[wwwwwwww]・[wwwwwwww]・[www]―



 ―「きっと何処かの子供が……夢中になっていたと……そう……」―


 ―[www]・[ww]・[wwwwww]・[wwwww]・「wwww」―



 ―「信じています……」―


 ―[www]・[そんなことないだろwww]・―[www]・[wwwww]―

 ―[wwwwwww]・[www]・[俺は救われたぞ……特に初代は神だ]―

 ―[www]・[wwwwww]・[僕の……青春が……]・[wwwwww]―


 ………………


 俺はその動画を見て、自然と涙がでたよ……

 あの社長は……子供たちに夢と希望と……愛を与えてくれたと……


 そして、自主回収で回収できなかった台はある……

 そう……あるのだが……だが……


 この世に『2台』しか……ないらしい……


「はは……俺には、一生……団地妻の香りは……わからないってことか……」


 カチッ……



 この当時は中学生だ……残りの1台は検索しても見つからなかったが……

 恐らく見つかったとしても買えない……そう思った……


 カチッ……カチッ……



 だから俺は……悔しさと悲しさで……自暴自棄になり……『謝罪会見動画』の……


 カチッ……カチッ……



[www]だけしか打っていないコメントを……


 カチッ……カチッ……



「…………」

 カチッ……カチッ……



 全部通報したよ……



「…………」

 カチッ……カチッ……

 カチッ……カチッ……


 ………………

 …………

 ……


「はぁ……はぁ……」

 だ……


「ぐぬぬ!『残り1台の幻の名機』と謳っていたので落札したが……」

 バンッ!


「2400万をドブに捨てたようなもんだぁ!!!!!」

 ガンッ!


 

「だ……だ……」

 団地妻が……目の前に……俺の……目の前にある……


「ん?なんだ、貴様!」



「あ、あの……」

 やりたい……やりたすぎる……!


「何をそんなに興奮しておるのだ!!」



「や……や、や…!」 ワナワナ……!


「返事をせんか!貴様ぁ!」



 ワナワナワン……バッ!



「やらしてくださぁああああああああああ!!!!!!」

「私はそんな軽い女じゃあぁななああああああああああい!!!!!!!」


 ゲシッ!!




 一喜!サワゲ部、部長とついに接触!

 しかしこいつ……団地妻に魅了され過ぎて……

 現実の女がみれていなぁあああいい!!

 ……そして気になる……『ママン』初代は……


 どの辺が神なだのだぁあああああああ!!!!!!!



 ………………

 …………

 ……



 ……次回予告


「幸子さん……僕は幸子さんに逢えて……嬉しかったよ……でも……

 ……でも、もう行かないと……駄目なんだ……

 ……幸子さんは忘れているだろうけど……

 ……僕は………………僕達は……


 ……姉弟なんだから」


 次回 サワゲ部!! 第6話「集めます……あなたの為に……」


 ……みてくれよな……。

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