第9話「捕獲・捕縛で仲良しこよし!」
「あわわわ……どうしようなのです!!」
と、とりあえず……スキャンして扉を解除するのです!!
ブゥン……ピ……ピ……ピ……ピ――
「?」
……あれなのです?
スキャンが……できないのです……?
「も、もう一度なのです……!」
ブゥン……ピ……ピ……ピ……ピ――
………………
ピピピピピピ!!
――妨害電波ヲ ケンチ!妨害電波ヲ ケンチ!
――スキャン失敗!スキャン失敗!アキラメロ!
「ななな、なんなのです!?」
おかしいのです!?……そ、そんなはずないのです!
メルメルポ星の高性能ハックが……妨害されたのです……!
つまり……
「この部屋に……妨害装置があるのです……!」
で、でも……周りを見渡しても…………
それらしいのは、ないのです……!
トテトテトテ!
「どこなのです!」
ないのです……どれなのです……!
「あわわわ……どうしようなので――――」
――カツン
「…………」
あ……
―――カツン
「………………」
足音が……するのです……
――――カツンッ!
「…………………………」
か、かかか……
――――――カツンッ!!
「隠れるのです……!」
どどど、どこに隠れるのです……!?
この部屋は広いですが……
――カチャァ……
「……………………」
隠れるところは……
――キィィイイ……
「……………………!」
無い……
「―――――――!!」
――――のです!!
…………
……
…
――カチャッ
「あのぉ鉄おんなが……この私が直々に出向いてやったのに……」
……な~にが……『3人は絶対。規則は規則よ』だ……!
ぐぬぬ!腹立たしい!!
………………
「こちらも見ずにポコポコポコポコと無表情で判を押しおって……」
プルプルプル……!
「貴様は生産ラインの機械か!!」
ダンダン!ダダン!
………………
「この苛立ち……どうしたものか……」
ふむ……そうだ……
「あの陳腐な玩具……玩具妻…………アレで怒りを晴らそう!!」
余計にストレスを溜めるやもしれんが……
「負けたならば……」
ツカツカツカ!……ツカ!!
「殴ればよい!!」
………………
「ふむ……しかし、勝てんからな……」
やはりストレスを感じるのは良くはない……
そもそもだ……じゃんけんに4手目を導入するな!
「ぐぬぬ……!むしゃくしゃする!!………………ん?」
なんだ、これは……?
機械にメッセージが表示されている……
「このメッセージは……」
お父様が言っていた……
………………
……ガクブル
「………ブルブル」
咄嗟にじゃんけんマシーンの後ろに隠れたのですが………
なんなのです……あのデカ人間は……大きすぎるのです!?
「ガクブル……ブルブル」
怖いのです……イッキも背は大きい方でしたが……
このデカ人間は……もっと大きいのです……!
「……電波妨害……ふむ……」
「……!」
で、電波妨害……それってまさか……
……発生源は……この……
「ふむ……やはりログが出ておるな……じゃんけんマシーンの画面に……」
じゃんけんマシーンなのです!??
「エラーメッセージ:13……やはり電波妨害が働いているな……」
一喜の奴が触って起きるようなメッセージではない……
つまり……
「ガクブル……!ブルブル……!」
じゃじゃ……じゃんけんマシーンになんで……
ジャミングが付いてるのです!?人間は……
おかしいのです!!!???
「いるな……この部屋に……」
あわわわ……!バレるのです!!
見つかるのです……!!
「出てこおい!!!……この部屋にいるのは……」ガンッ!!
あわわわわわわ!??
「わかっているのだ!!姿を見せんか!!!」
どどど、どうしようなのです!?
「出てこんなら……こちらから手を出すぞ……」
もう…………
「毎度、毎度しつこいぞ……」
ダメなのです……!
………………
「昭和元年部!!」
「ごめんなさいなのです!!命だけは勘弁なのです!!」
………………
「「 」」
………………
「「 ? 」」
………………
「「…………………」」
………………
「誰だ貴様は!?」
何だこいつは!はっ……!
こいつ……頭に触覚が……
まさか……!
「あわわわわわわ!!」
しまったのです!絶対ばれてなかったのです!!
と言うより……
昭和元年部ってなんなのです!?
「貴様!宇宙人か!!」
ぎょえええええ!!バレたのです!!
逃げるのです!! え……
なんでバレたのです!?
「ううう、宇宙人……ななな、なんの事なのです……?」キョロキョロキョロ
変装は完璧なのです……このまま誤魔化せるのです……
「目が泳いでるぞ貴様!!それに……」
服装もこの学園の物をばっちりコピーしたのです……!!
絶対にバレないのです……!押し切るのです!!
「なんだその触覚は!!人間では無かろう!!!」
………………
「……あ」
そういえば……なかったのです
地球人には…………触覚…………
「あれなのです……そのなのです……」
電波妨害の原因はこいつだったか……!
くっ……!早く捕縛しなければ……!!
「この期に及んで言い訳か!……貴様どう見たって――」
「カチューシャなのです……」
………………
「貴様……本当に宇宙人なのか……?それで騙せるとでも?」
どう見ても触覚だ……それに先ほどから……
ぴょこぴょこと動いておる……
「白を切っても無駄だぞ!貴様、目的を――」
「カチューシャ………………なのです…………」
………………
「………………」
こいつ馬鹿ではなかろうか……押し切れるわけがなかろう……
いや……まさか、本当に……宇宙人ではないのか……?
だが……どう見たって動いておるしな……頭のあれが……
ぴょこぴょこと……
「これは……カチューシャなので――」
ガシッ!
「ひょえ!?」
ななな!?触覚を握られたのです!?
「やめるのです!くすぐったいのです!!触るなです!」
そこを触られると……ダメなのです……
へ、変な気分になるのです……
「そうか……貴様のこれはカチューシャなのだな……」
グイ……
「それならば遠慮なく…………引っ張るぞ……!」
グイ!
「や、やめ……やめるのですよ……!あ……//」
ダメなのです……力が入らないのです……//
「ほれほれ……さっさと吐かんかぁ……ええ?」
白状するまで止めるつもりはないが……
弱いなこいつ……ここまで弱いと……
「貴様……宇宙人なのだろ?」
なんだか気が引けるな……
グ~イグイ!……グ~~イグイッ!
「やめ……やめるのですよ~……答えるのです……!」
やめてなのですぅうう…………あ//
「そうなのですよぉ……私はメルメルポ星人なのです!!……だからもう……止めてなのです///」
――グイグイグイグイ!
「!?」
こ、このデカ人間……!まだ止めないのです!?
うぅ……うううぅ……
「び……」
「ん?どうした貴様?」グイグイ!
……どうやらこいつの弱点はこの触覚らしい……
弱ってる今が好機……この隙に……
アレを付けるか……!
「貴様……本当に何しに地球に来た!目的を吐かんか!!」
それにしてもこの宇宙人……はてしなく弱いな
これではまるで……虐めている様だな……
「びえ……」
「ん?」
………………
「びぃえええええええええんん……!」
「!?」
な、なんだと!?こいつ……泣き始めよった!??
「な、泣くでない!侵略者なのだろう!泣き止まんか!!」
子供かこいつは!!いや……
見た目は子供同然だが……それでも……
侵略者なのだろう!?
「びぃえええええええええんん……!」
そんなの関係ないのです……!止めてなのです……!
……すっ
「わ、悪かった!そこまで泣くとは思ってなかったぞ………!ほれ、これで良いだろ!!」
つい興が乗ってしまったのだが……ここまで泣かれるとは……
「びええん……!びええぇぇん……!!」
こ、怖いのです……地球人……!
帰りたいのです……メルメルポ星に……
「わああ!泣き止まんか!!私が悪かったから、もう泣くな!!」
くっ……!こう子供じみた態度をとられると……どうも乱される!
「すんすん……」
パパ……ママ……
「ほれ……泣き止め……そ、そうだ!飴でも食うか?」
確か部室にあったはずだ……甘すぎて私は好まなかったから……
こいつにあげよう……そうしよう……うむ……
「飴なのですか?……バカにしないでなのです!」
………………
「地球人は低能なのです!!」
――ピキッ
「そんなモノでメルメルポ星人が……」
…………ピキピキッ
「懐柔できるとでも……」
…………ピキピキピキ――
「思っているのですか!!」
――――プツンッ……
「…………」
こいつ……人が下手に出ているのを良いことに……
言いたい放題、言いよって……絶対に……絶対に……
「ふ、ふんなのです……!睨みつけても……こ、怖くないのです……!」
許さん!!
「き、急に黙ると怖いのですよぉ……あ、いや……!こ、怖くないのです!!」
こここ、怖いのです……すごく怒ってるのですよ……!?
言い過ぎたのです……!あ、謝った方がいいのですか!?
「貴様は飴では満足出来んようだな……」
………………
「すごく……飴が…………食べたいのです……」
そう言えば、許してくれる……
そんな雰囲気ではないのです……
「先ほど『これ』をお父様から預かった……侵略者がもし現れれば……使えと…………」
「ガクブル……」
な、なんなのです……『あれ』……
「まさかこんなに早く使うとは思ってもいなかったぞ……メルメルポ星人とやら……ほれ……プレゼントだ………」
「わぁーい……プレゼントなのです……ハハハなのです……」
ガクブル……ブルブル……
「これで……」
…………
「なかよしだ」ニコッ
――カション!
………………
「すごく……素敵なぁ……プレゼントなのです……」カチャカチャ…
は……外したいのです……
「それは、お父様特製の……」
カチャカチャ!カチャカチャ!
「首輪型……簡易……」
カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ!
………………
「爆破装置だ」ニコッ
……カチャ
………………
「あわ……あわわ……」
爆破……装置……
……ガチャガチャ!……ガチャガチャ!
「あわわわわわわ……」
なのですぅう!!???
ガチャガチャガチャ!!
「は、外すのです!物騒なのですよ!!」
パパが言っていた『地球人は低文明』……
絶対嘘なのです……パパの……パパの……
嘘つきなのです!!
ガチャ!ガチャ!ガチャ!ガチャ!ガチャ!
「無理に外さん方が……貴様の為だ……」
……ガチャ
「その首輪は無理に外そうと乱暴に扱うと……」
あ、扱うと……
「ボンッ!っと頭が……くるくるぱ~……だ」
………………
「あわわわわわ……!」
くるくるぱ~ってなんなのです!?
「それとだが……この学園から出ようとしても……」
で、出ようとしても……
「くるくるぱ~……だ」
言葉の意味は分かりませんが……
「くるくる……」
文面以上に……
「ぱ〜だ」
怖いのです!!??
「あわわわわ!?」
死ぬのは嫌のなのですぅぅぅう!!
「それが嫌なら貴様は――」
――ガチャッ!
「やっぱりまずい!」
ガリレオくんは、ジュースになっても美味しくないが……
「でも、クセになる味!」
…………
「た……」
イッキ……
「あれ?部長、戻ってたんですね!おうマルル!その人が部長だ!」
クソ……変なタイミングで入りおって……この馬鹿が……
「た……」
イッキ……イッキ……
「ん?どうしたんだ?マルル?」
なんか言いたげだな?……は!
まさか……
「た……」
『ママン』にボロ負けしたのか!?
……それは悔しいな!うん!!
「た……」
イッキ……イッキ……!
「わかる……わかるぞ!やった事ないけど!」
………………
「助けてなのです〜!びぇぇええええええん!」
な!こいつ……また泣きおった!?
「一喜!これは違うぞ!こいつは宇宙じ……」
いや……まて……ここでバラせば、この馬鹿は……
べらべらと言いふらす可能性が………………ある!
仕方ない……
「こいつは親戚の子だ!今、相手をしておったのだが……私は子供が苦手なのだ!」
苦しい言い訳だ……
「へぇ~……そうなんですね……」
流石に無理があるか……!
………………
「てっきり『ママン』にボロ負けして泣いてるのかと思いましたよ!」
あ、やはりコイツはバカだ。馬鹿で助かった。うん。
「それにしてもマルルが部長の親戚だったなんて……」
くっ!……やはり駄目か……!
「部長ってハーフなんですね!」
ふむ、核心は突いてるが馬鹿はバカだな。
「そ、そうだ私の父はアメリカ人で……母は日本人だ……!」
事実そうだ……これで誤魔化せる!
…………
「はえ〜やっぱりそうなんですね!だから部長は……」
ん?私がなんだ?
「そんなに美人なんですね!!」
………………
――びええぇぇん!びええぇぇん!
「?」
コイツはまた……平然と……
――びええぇぇん!びええぇぇん!
「部長?」
バカみたいに澄んだ目で……平然と……
――びええぇぇん!びええぇぇん!
「ぶちょ~う?」
美人などと……抜かしおる……
――びええぇぇん!びええぇぇん!
「ガァーッ!マルル……泣き止まんか!」
なんなんだこいつは!……こいつ如きに……
――びええぇぇん!びええぇぇん!
「私が悪かったから……マルル……」
こんな……こんな……!こんな感情を……!!
――びええぇぇん!びええぇぇん!
………………
『静かにせんかぁああああああああああああ!!!』
抱くとはあああああああああああああああ!!!
無自覚バカの一言で、お嬢の心は……ぐるぐるだあ!!
一方、本物侵略者、脅され文句で……くるくるぱ~!!
……………
この三人……もう……てんやわんやで……
めちゃくちゃだぁああああああああああああああ!!
………………
…………
……
次回予告!
「バカ!暴君!宇宙人!ヤバイ3人が……ついに集まる!
次なる目的は生徒会へ進軍だ!…………ん?生徒会??
そんな所に一体…………何の用だあぁああああああ!?
三人寄れば文殊の知恵だが……この三人では……………
カオスの種しか……生まないぞぉぉおおおおお!!!」
次回! サワゲ部!!第10話「生徒会室カチコミ宣言!」
カチッと!コミッと!!またみてね!!!




