第10話「生徒会室カチコミ宣言!」
〈ここは私立『笑ヶ丘 学園』、国内でも有数の超エリート高である〉
「……というわけで、部長!新部員のマルルです!親戚なので知っていると思いますが!!」
〈そんなエリート校のとある部室に……〉
「そ、そうだ!!……親戚だ!な?……マルル!!」
〈相まみえてはいけない3人が……〉
「すんすん……はい……マルルです……よくわかりませんが……親戚なのです……」
〈相まみえてしまった……〉
⦅おいマルルとやら……!話を合わせろ!よくわからんでは、流石に感づかれる……!!⦆コソコソ
こいつ……泣きじゃくって元気が無くなっている……!
「はい……親戚なのです……すんすん……」
ぐぬぬ!…………はぁ〜……
まぁ……問題なかろう……あいつなら……
底なしのバカなら、これくらいで十分だ……
「おいおい~マルル……大丈夫かよ?」
部長にどんなイジメられ方したんだ?
相当やばい事されたのかなぁ……
もしかして……
購買で焼きそばパンを買ってこさせた後に、目の前でむしゃむしゃ食べて……
『何もないぞ?早く買ってこい!』……的な、酷いイジメを食らったのかなぁ……
きっとそうだ!……おぉ~怖い!!
「部長……焼きそばパンは自分で買いに行きましょう?……それは良くないですよ?」
こいつは何をいっているのだ……?
バカは、ほっておこう……こちらまで馬鹿になる。
「マルル……こっちへ来い……」
このままでは流石のバカも気づく……
早急に対処しよう……
「……はい、なのです……すんすん……」
………………
…………
……
「マルル……貴様の侵略の目的はわからん……」
そう……わからない……だが今は、それよりも……
「貴様にこれ以上あれこれされるのも困る……よって貴様は今日から……」
「?」
………………
「サワゲ部の一員となれ!!」
………………
「貴様にはこの学園の1学年として過ごしてもらい……」
宇宙人とはいえ……一喜の馬鹿が連れてきたのだ……
入部させなければ、あいつに不審がられる……
「私の監視下で生活をしてもらう」
一見無害そうに見えても……やはり宇宙人だ……
「お前は地球人なぞに囚われて癪かもしれんが……」
このまま放置は危険過ぎる……
「……すん……すん……」
地球人はこわいのです……帰るのです……
侵略なんて……もう…………
「お前が何もしなければ……形だけでも……」
パパ……ママ……
「友人として……接してやろう……」
………………
「………………?」
ユウジン……?それって……
「友達……なのです……?」
私は宇宙人……そんな存在と……
友達に……
「あぁ……お前さえ良ければ…………だがな」
………………
「地球人と……メルメルポ星人が……」
デカ人間と……私が……
「どうした?これ以上は善処せんぞ……」
………………
「わかりましたのです……」
友達……
「侵略はやめないのです……でも……」
初めての……
「一時休戦なのです……!」
友達なのです!
………………
…………
……
ガチャリ
「あ!部長!仲直りできましたか?焼きそばパンは自分で買いましょう!!」
美味しいけど自分で買うべきだ!
「貴様は本当に何を言っているのだ?……マルルに誤解されていたので訂正していただけだ」
焼きそばパンはどこから出てきたのだ……まったく……
「そうなのです!もう大丈夫なのです!……あ、でも焼きそばパンは食べたいのです……!」ジュルリ
「そうなんですか?じゃあもう大丈夫ですね!……ところで部長!他に部員はいないんですか?」
俺と部長とマルルの3人……なんて事無いだろうし……
他に誰がいるんだ?
「ん?部員か?……この私以外いないぞ?お前とマルルで合わせて3人だ」
3人……ふむ……やっと集まったか……これで黒百合に申請できる……
「えぇぇええ!?そうなんですか!?てっきり地球防衛なんて言ってるから何人もいるのかと思いましたよ!!」
ビックリ仰天ニュースだよ!
「あぁ〜そういえば……もう一つ言い忘れていたことがある」
ん?なんだ?地球防衛以外で、まだあるのか?……は!
まさか……
「部長!やっぱり『ママン』は遊ばせない、とかはダメですからね!?」
キシャアアアア!!威嚇だ!もう一度威嚇をするんだ!!
「何をしておる貴様は……いやそうではなく……言い忘れていたのは……」
「キシャアアアア!!」
………………
「サワゲ部は部活動ではない!!」
………………
「ん?部活じゃない?どういうことだ?部活じゃなければなんなのだい?」
これは……謎解きタイムのはじまりだ……!
「そう思はないかね?マルルくん……?」
「私に言われてもわからないのです!」
地球に来たばかりの私が知っているはず無いのです!
「部活動を名乗るには部員が足りん……少なくとも3人必要だ……」
そうだ……やっと集まったのだ……これで黒百合の……
あの気に食わない態度を…………へし折れる……!
「つまり……このサワゲ部は……」
「「サワゲ部は??」」
………………
『同好会である!!!』
………………
「はい?」
なんで部活動でもないのにこんな立派な部屋があるのだろうか?
「なんで部活動じゃないのにこんなデッカい部屋があるのです?」
俺の思考が読まれた!?……まさか……超能力者か……!
「……?」
イッキに凄く見られているのです……怖いのです……
「それは私が学園長の娘だからだ!そしてここは、お父様に用意していただいたのだ!!」
うわ〜……さすが暴君お嬢様だぁ……
権力を剣の如く振りかざしてるや……
「そしてだ……今ここに3人集まった……つまり……」
暴君お嬢様の次の一手はなんだ……
………………
「部活申請を生徒会に進言する!!」
………………
「部長って意外と律儀なんですね?こんな部屋用意してるのに」
暴君だけど規律は守るタイプか!
「その言い方だと私は暴れ馬の様に聞こえるが?……まぁ良い……」
え?暴れ馬じゃないんですか?
「ふん!私は申請など、すっ飛ばして部を作るつもりだったのだ!それをあの黒百合が……」
思い出したら……また、腹が立ってきた!!
「3人用意しろ。規則は規則だ……と抜かしおる!!ぐぬぬぬぬ!!」
ほらやっぱり暴れ馬じゃないですか?
「だがしかし……3人集まった……これで……」
これで?
「黒百合を泣かせに行ける!!!」
あれ?今から部活申請に行くんですよね?ガキ大将かな?
「そら!いくぞ2人共!」
まぁ良いでしょう……これでついに……
「『ママン』が出来る!!」
………………
…………
……
「却下よ」ポンポンポン
いきなり断られたな〜
黒百合会長かわいいな〜
「貴様!話が違うではないか!!残りの2人を集めたぞ!!」
こいつ……またこちらを見ずにポンポコと判を押しおって……!
「たしかに3人以下では部は作れないと言いました……しかし……」ポンポンポン
会長かわいいな〜
「それ依然にあなたの活動内容が許可できません」ポンポンポン
かわいいな~
「学園奉仕活動部と言っているではないか!!」
ぐぬぬ……!この鉄おんなが……!!
いかん……冷静にならねば……
「なにが不満なのだ……そこまでしてサワゲ部を認めん理由は……なんだ……?」
このままでは、お父様にも迷惑がかかる……
しかし本当の活動内容は言えんからな……
「不満?不満なんてありませんよ?」
な、なんだと……!?この鉄おんな……!
ぬかしおる……!!
「不満がなければ、なぜ認めん!!」
ジダンダ! ダンダン!
「不満はありませんよ?認めないだけです……そもそもどこの世界に騒ぎ立てる奉仕活動があるのですか?」
ぐぬぬ!!やはりこいつは…………好かん!!
「黒百合会長!世界には自分の正義が悪だと思わず…………騒ぎ散らす団体もいます!!」
おい一喜。それだとサワゲ部が悪だと言っているみたいではないか。
「あなたは黙っていてくれないかしら……」ギロッ!
ヒエッ!この人、怖いよぉ……可愛い顔して恐ろしいよ……!
「とにかく……人数は集まっているようですが……活動内容を認めるわけには行きません……お引き取り下さい」ポンポンポン
ぐぬぬぬぬぬぬ……!
「この鉄おんなが!!今日の所は帰ってやる!!改めて来てやろう!!」
ここまでコケにされたのは始めてだ!!
「部長?そのセリフ……すごく負け犬の遠吠えわんこちゃんに聞こえますよ?」
ゴンッ!
「バカは黙っておれ!!帰るぞ!この駄犬が!!」
痛ってぇぇえ!!?殴ったよ!?この人殴ったよ!!
わんわん!!威嚇だ!威嚇をしろ!!
「わんわん!……わんわんわん!!」
ギロッ!
「生徒会室で騒がないで欲しいのだけれど……」
クゥ~ン……黒百合会長こわいよ~……
「ぐぬぬぅ……!また改めて来る!!……覚悟しておれ!この鉄おんなが!!」
そうだそうだ!鉄おんなが!可愛い顔が勿体ないですよ!Feガール!!
「部長?……Feガールなら可愛いかもしれませんよ?」
ゴンッ!
「貴様は頭で考えたことをそのまま口に出すな!文脈が無さ過ぎてわからん!!」
「んんっ!」ギロッ!
「お・ひ・き・と・り・く・だ・さ……」
………………
「い……!」ギロリ!
「はい!帰ります!すんませんした黒百合会長!」
怖いよ!お・も・て・な・しのテクニックで帰らそうとしてるよこの人!!
やってることが逆だよ!!
「ほら帰りますよ部長!また今度にしましょう!お菓子あげますから!!」
帰ろう!こわい!黒百合会長こわい!
――ズルズル
「誰が子供だ!!菓子などいらん!!!」
くっ!こいつ意外と力強い……!
「黒百合……」
………………
「覚えてろよぉぉおおおお!!!」
――ズルズル
「……はぁ」
本当に……騒がしいわ……茜は……
…………
「あの~……騒がしくして……ごめんなさい、なのです……」
「……?」
そういえばこの子……見ない顔ね……新入生かしら?
「気にしないでいいわよ。あなた……無理やり入らされたのでしょ?」
それにしても小さいわね……かわいいは……この子……
「し、失礼しますなのです……!」
黒百合センパイ……怖いのです!!
びゅ~ん!
…………
「避けられたかしら……」
………………
…………
……
「あの女……許さん!!」
絶対に認めさせてやる!!
「部長~でも、どうするんですか?もういっそのこと買収しちゃえばいいのでは?」
学園長の娘なら、やっちゃえやっちゃえ~
「貴様は馬鹿か?金で解決をして何の意味がある?」
え?でも部室は用意してもらってますよね?
「本当に認めさせるには……」
お金しかないでしょ!
「屈服させるのみ!!」
…………
「部長?屈服させられたのはコッチでは?」
ゴツンッ!
「貴様……いい加減いしろ……怒るぞ?」
痛いよ~……もう怒ってますよ~……
「部長~殴らないで下さいよ~……手よりも言葉で理解しあいましょうよ?ね?」
たんこぶの上にたんこぶが出来た……
たんこぶマトリョーシカだよ……
「バカには口よりも手だ!」
この人やっぱり暴君だ!
「言葉で理解できないからって実演で攻めるのはナンセンスですよ!暴力反対!!」
ふん……バカに正されるほど落ちぶってはいない…………ん?
言葉……実演…………これは……
「一喜……パフォーマンスだ……」
ん?なんだ?パフォーマンス?
「口で言っても分からなければ……」
なんだというのかね?ワトソン君?
「演舞だ!!」
………………
「なるほど部長……演舞…………ですか……!」ニヤリ
謎が深まるばかりだよ……ワトソン君……
カチコミ宣言大失敗!どうなるサワゲ部!!
何をする気だぁ……………サワゲ部 部長!!!
そして謎なんて深まっていないぞバカ一喜!
きっと……おそらく……もちろん……
騒ぐだけだぁああああああアアアア!!!
………………
…………
……
次回予告!
「宣言失敗を果たしたサワゲ部一行……!
次なる目的は……お泊り会での練習だ!
部室棟の一室で繰り広げられる謎の爆音……
果たして一喜達サワゲ部は、生徒会室で……
何をやらかすきだぁぁあアアアアアア!!」
次回! サワゲ部!!第11話「爆発予算は3000円」
ドカンと来週も……見ろよな!




