↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
15/16

15.いたずらっ子


 カチャリと音を立ててドアが開く。


「わ!アリガトね!!じゃーワタシ先に行くから君たち後ろをついてくるヨ」

「わかりました」


 先頭を鈴宮、真ん中にツクモ、後ろに八幡という順で狭く長い通路を通り抜ける。

 抜けた先の廊下で彼らは寒気を感じる絵を発券した__ツクモの不気味な似顔絵が描かれた絵が所狭しと貼られ、天井から床まで新鮮な血が滴り落ちている……足元にはおそらく人間の物でっあったはずのナニカ。


 【ひとごろし】


 壁にはツクモを責め立てる言葉が所々血で書かれている。


「気味が悪いな、きにするな」

「[うん……ありがとう]」


 ぐちゃぐちゃの肉塊が飛び散った部屋にあるドアは固く施錠され開かない。押しても引いても動かないドアの前に紙が1枚壁にヒラリと現れた。


【鍵を探してるのかしら?

この部屋に隠しちゃったから

頑張って探しなさい。ヒントは

暖かいくらい場所よ】


 部屋を少しだけ調べると人の爪と皮が入った瓶を見つけた。


「悪趣味だ」

「持っとけば何かしら役に立つかもネ、持つか持たないか……どうするョ?」

「持っていきます、念のため……」


 小さな小瓶達をポケットに入れ、肉塊をひとつ残らず探す。


 突如八幡はふと思った、


「リャンさんって、なんでツクモの声わかるんですか……?」

「ん、?ワタシが天才だからヨ。ずーっとここ居れば分かるヨ!!」


 そういうものなのかと八幡は納得して鍵を探す__


 ありとあらゆるものの中からカップにはいった青紫色の液体とハサミが入ったいかにも怪しい液体、不自然に縫われたクマのぬいぐるみを発見した。ハサミが入った液体はポコポコと音を立てて時折シューシュー音を立てている。


「手がかりないからとりあえずみつけたこの薬、ぶち込んでみるネ?」

「入れてみましょう、死んだら死んだその時です……」

「そうだネ、覚悟決めるョ!、」

「[え!?ボクまだ死にたくないんだけど!!]」


 液体を肉片に入れて数秒、鮮やかな緑色に液体が青く変化したあと爽やかなりんごの匂いを放ち始めた。肉塊の中からリンゴが出てきた。スンスンとツクモが液体の匂いを嗅ぎ、恐る恐るリンゴに手をつける。


「[普通のりんごのお水みたい!!]」

「よし、ツクモくん。そこに置いてるハサミをとってその人形を切るネ!」

「任せてくたさい」


 ハサミでぬいぐるみの中身を切り出し、中から赤い小さな鍵とミサンガを入手する。赤と紫で不器用に編まれたミサンガはツクモに渡し、中から取り出した鍵でドアの先へ向かう。


「え、ここの部屋……」


 ドアを開け、先に進んだ途端ツクモが声を上げた。


「俺の部屋とそっくりだ」

「あら、そうなのネ?適当に漁っても出口すぐに見つかりそうネ!!」


 すぐにここから出られる、そう思った八幡だが自分の部屋の構図ではあるものの家具や置かれているものは全て違う、違う住民の部屋らしく手がかりとなるものが見当たらない。ツクモが渋々便器の中に手を突っ込んで鍵を手に入れたりその鍵を使い隠されていた箱を開けるも中は訳の分からない資料ばかり。

 1人の研究員が何やら施設の闇を暴こうとしたらしいがそれは内容を見る限り失敗に終わっている。


「名前、塗りつぶされてるネ」

「この字……見たことあります。それにこの部屋の匂い、リーダーの匂いと似ている」

「キミの偽りの記憶、【八幡しいろ】本人の字だろうネ。そしてここは彼の部屋……彼に昔ワタシお世話になったョ」

「そうだったんですか……彼は、今どこに?」

「分からないネ、ツクモくんは新参者だから知らないだろうし……彼ならマァ子を止められる力があるョ」

「見つけ出して協力させたいですね……」

「そうネ、ワタシ的にはN.Eにされたと思うネ、どのN.Eか分からないけどネ、狐をとっちめればいい話だけどワタシ嫌われてるからネッ!!本体掴めないのョ」


 部屋の中を漁ること数十分、部屋の中に隠されていたおもちゃ箱の鍵という物を壁の割れ目から引っ掻き棒で取り出し、ドアの鍵を開けようとした、その時__


「よし、ここから出られ__」


 鈴宮がドアを開けようとしたその時、背後から拍手が鳴り、背後を振り返るとそこにはこの施設を異空間に変えた元凶であるマァ子が満面の笑みを浮かべ佇んでいた。

 嫌な予感を感じると固唾を飲む一行……そんな彼らを前にマァ子は無邪気に笑う。


「勇敢、忍耐、抗い……素晴らしい子、ワタクシとステキな賭けをしましょう」


 謎の言葉を発したその時、ツクモが悲鳴を上げる__


「[ギャアアアアアアア!!!]」


 振り返れば彼の目は真っ赤に染まり、床にいくつかの血溜まりを作って悶え苦しんでいた。N.Eである彼が発狂できる力を使ったらしくケラケラと彼女は笑っている。


「綺麗な目、汚らわしい目、おぞましい目……私と遊びましょう。コレを返して欲しければ私の大切なモノを返してちょうだい」


 赤いガラス玉のようなものを手にしたまま彼女は彼らに条件をだす。


「返す?お前はいつもニンゲンから奪ってばかりネ、ちょっとかじっただけで天狗になって哀れなバケモノじゃん……ネ!」

「だまらっしゃい!!!下劣な低脳人間風情が私に楯突くな!!N.E999は失敗作、怪我も治せない憐れな存在……コレがなけりゃソイツは一生足手まといよ。どうなってもいいワケ?」

「わがままなガキはほんとキライヨ……」

「鈴宮さん、あまり煽らないでください。お前、ツクモの目を返してもらうぞ」

「ふふ。じゃあ私の大切なもの、探しだせたらまた来るわ……弱い来、脆い子、うるさい子」


 音もなくマァ子の姿が消え、ツクモが痛みに耐えながら人間が奪ったモノについて手がかりを2人に伝えた。


「[マァ子は、多分……姉を探してる、N.Eとして……生まれ変わった、あの人、見たことがある、Q.3だけど、僕が……処分した]」

「処分ということはもうないんじゃ……」

「[ある。N.Eを作るための材料として、N.Eは死んでも素材にされる、それで生きてる、かも]」

「わぁお、ここは本当にマッドなゴミの集まりだネ」

「俺がそいつを探してくる、お前はここにいてくれ……鈴宮さん、ツクモをお願いします」

「わかったヨ、気をつけて。首をなんとしても守るヨ」

「わかっています」


 部屋から外に出て彼女が欲している大切なモノ__姉を探すため、八幡はこの不気味な空間に存在する生き物にまずは話を聞く。


「マァ子の姉を知らないか?」

「おひめさまは無口なの」


 お喋りな人形に話をしても彼はまともに答えない、「機嫌が悪い」やら「素敵な思い出を想像してる」や「めを出すのを頑張っている」などと訳の分からない言葉を吐き連ねる。埒が明かないと思いつつ、姉を探していると思わぬ人物に八幡は遭遇した__


「八幡、さん……!ご無事で、よ、良かったです……」


 目の前で臓物をぶち撒いた記憶が頭の中で思い浮かんだ、彼女がなぜここにいるのか、なぜ五体満足で彼女は存在しているのか、あの状態からどうやって復活した?


「野村……さんですか?」


 恐る恐る尋ねる、彼女死んだはずだ、生きているはずがない。


「わ、わたしです……あの、あの、なにか分からないのですが、気がついたら採取室にいて……その、私……何が起こってるのか分からないんです、気がついたら全身が痛くて、でもまた気がついたら気がついたらいつもの私で……分からないんです!!」

「お、落ち着いてください……」

「早く、リーダーに伝えたいのに見当たらないし鈴宮さんも見当たらないしフロアはへんてこりんな頭のおかしい世界になってるし!!人類は滅んだんですか!!?」


 興奮状態にある野村は八幡に掴みかかり長たらしい意見を饒舌に話す。彼女は何かしらのN.Eによって復活されたのか、はたまた彼女は本物で先程の野村はN.Eが化けたということなのだろうか。

 真偽は定かではない、しかし彼女を放置する訳にはいかないと八幡は生きていることを伝えると彼女はっと我に返った。


「マァ子が暴走してるなんてとんでもないです、あぁ、そうです、あのイカれた兵器を対処するため資料調べてたんです!!」

「本当ですか?」

「マァ子の家族構成はこちらで、姉が彼女の領域に収容されてます、Q.3なので形は違いますが……えぇ、えぇ、とにかくこれを見てください!!」


 服の中から薄っぺらい資料を出し、八幡に渡す野村、資料にはうっすらと血が付着していて読みにくい。


【杉ノ下タモ(19)__杉ノ下キイ(7)

・彼女達は××県×××にある×××で自*を行っているところを保護した

・意識不明の重体に陥った姉の方をN.E006の培養液を注入し、N.Eとして蘇生

→適合し、Q.2として8フロアに収容中。

・危篤状態の妹の方にはN.E002の培養液を注射し、N.Eとして蘇生

→適合したがQ.4のN.Eになり、特別重要監視下に置く


追加事項

・19××年××月××日、N.E893マァ子が暴走、6フロアを強制閉鎖にし立ち入り禁止とす。数十名が犠牲となり、N.E×××の能力により封印を成功させた。現在6フロアの様子は不明。

・入口付近の監視カメラのみで6フロアを監視中】


「姉は現在、妹のフロアに収容されてます。探せばいます!!行きましょう、私、今人生で1番冴えてる、冴えてる気がする、今ならN.Eすら素手で片付けられそうですよ!!」


 異常にテンションが高い彼女と共に八幡はマァ子の姉を探しに行く。


 不気味な像が並ぶ部屋に隠された鍵を探す、狭い道をわざわざ通りN.Eの手がかりを探す、毒ガスの出る危険なエリアで手がかりを探す、どれも修羅の道ばかり。


 居場所を教えると言ったN.Eの言うことを聞き入れるがデマカセにより無駄足だったり……八幡は空回りする事にいらだちを覚える。

 どこも手がかりにならない、時間の無駄、労働力の無駄、無駄無駄無駄。何とかなれと祈るばかり。


「八幡さん、この銅像!!N.Eです、今自分にとって必要な所へ連れてってくれる万能N.Eちゃんです!!」

「ほ、本当ですか?」

「えぇ、えぇ、本当です!あぁ、鍵がかかってます、そうですよね……こんな便利N.Eさえあれば外に出られる……私たち職員の義務を簡単に放棄させてくれるカミ……いけません!!私は今、役に立てているのに放棄しては、八幡さん。鍵を探しましょう!!」


 長々と話し終えた彼女だったが八幡はほぼ聞き流していた、聞き流しつつ鍵をポケットの内側に入れていたことを思い出し、手に入れたそれらしい探していたのである。


「持ってる鍵、試してみます」

「えぇ!!?持ってたんですね!?やりますね!?流石です八幡さん!!お願いします、さぁ早く!!」


 急かされつつもゆっくり鍵穴に持っていた鍵を差し込む。


 キィィ______


 小さな音を立て、鉄格子が開く。


「さァ、八幡さん!!これを持って、手を離さないで!!私がジージの部屋を願います、任せてください、任せてください!!」

「ぁ……何だこの部屋は」


 とあるドアを開くとそこはありとあらゆる異臭を放つゴミが散乱している、とにかく臭い。鼻がどうにかなってしまいそうな程激臭だ。

 虫が這い、ネズミも戯れ酷く不清潔な通路……他のN.Eがなぜ居ないか納得できる。


「ジージの部屋につながってましたね!!これなら、これならすぐ見つけられる」

「だといいんですが……」


 迷路のようになっているゴミ部屋を抜けるとぬいぐるみの前にぽつんと女が座っていた。このような匂いの中でも平気な様子で彼女はくすくすと笑い声を上げ、地面になにやら絵を書いているがどれも狂気じみたものばかりで思わず顔を顰めてしまう。


「ジージ!!今すぐ私と来てください、いいですか?これは命令です、ぬいぐるみふやしてあげます、特大サイズ、2mの!!」


 ぬいぐるみという言葉が放たれた瞬間、ジージと呼ばれたN.Eは顔をあげ、野村に抱きついた。嬉しそうに、子供のように、無垢な赤子のように彼女は感嘆している。


「ぬい!!ぬい!!!」

「さぁ、N.E419をゲットしたので行きますよ!!八幡さん、八幡さん、あと少しです!」

「そ、そうですね……」


 目的のN.Eを連れ、急いで彼らはツクモ達が待つ部屋を目指す。


「おっ、遂にき__。シイロくん、なんで死(・)者(・)を連れてきたネ?」


 睨みつける視線に八幡の後ろにいた野村は「ひぇ」と情けない声を上げ後ずさる。事情を知らない2人が警戒するのは当たり前であり、八幡は彼女が生きている訳を説明しようとした__しかし、


「ソイツはN.Eだ、死体を食らって能力かなんかテキトーに弄ってワタシ達に近づこうとしてるからヨ。今すぐ離れるネ」

「[やはーた、彼女は人間として死んじゃったから……蘇生なんて、無理だよ]」


 勢いよく鈴宮が八幡の手を掴む。


「なんて、なんて酷いこと言うんですか!!先輩だからといってそんな、そんなそんな酷いこと言っていいと!?パワハラ!!パワハラだ!!」

「見苦しいヨ、お前、N(・).(・)E(・)0(・)2(・)9(・)だろ。バレバレな演技乙、もっとサシミの事学んで乗っ取ればァか」


 問い詰められる彼女のニセモノ__N.E029は唇を噛み締め後ろを振り向いてから八幡達を見た。

 突如N.E029は「くす、くすくす、ぎゃははは」と腹を抱えて笑い始める。隠す必要がなくなった、演技するのはもういいだろう、と。


「あの子の言うこと聞くんじゃなかったね、クソ。あぁ、今日はロースを食べたかのに!!いいや、お前らの生レバーで我慢してや__!」


 憤る彼女__いや、彼の背後に八幡達が探していたこの混沌の支配者__マァ子が現れ、彼の頭部を引きちぎると彼女は恐ろしい笑みで睨みつけては胴体を踏みつけた。


「遅刻魔、邪魔物、接敵……クスクス。アナタ、私の言うことを無視して何をしているのかしら?」

「は、離せ!!言われた通りにしてた!!調理中だ!アンタはだまって__」

「不愉快」


 たった一言__たった一言彼女が呟くと目の前の憐れなN.Eは一瞬で肉塊へと変化してしまう。


「探し人、小さきもの、偽りの化け物……片割れを感謝しましょう。では、約束通り治してあげます。ふふ、ふふふ。道中……お気をつけて」


 くり抜かれたツクモの2つの眼球が元に戻る。


「ここで、泡になるかはあなた次第__さて、あなたがたはこの瓶の中から逃げられるかしら?ふふ、ふふふ、囚人、看守、観測者、運命は……ふふ」

「んじゃ、ツクモくんの目も取り戻したし…々とりあえずワタシの‘オネガイ’をつかってフロアの浸食を元通りにするネ」

「はぁ?」

「カラコンとるからちょいとタイムヨ」


 目に入れていたとされるカラコンを瞬時に取り除くと鈴宮の目は不気味に赤く光っていた。人ではない、ここに居るもの全員が思う前に鈴宮はマァ子に指を指し、鋭く言葉を投げつける__


「【N.E.493降りかかる好奇心__これからの一切の動作を禁止。但し発言は許可しよう。その代わりお前の力を全て剥奪する】」


 その言葉を言い切ると同時に彼女の動作は封じられ、表情は怒りの色に染まっていく。


「ッ__!?人間!下等生物!!劣勢遺伝子!!!ワタクシに何をした!!」

「ワタシ、貴方嫌いネ。ツクモくんのお目目さえ無ければスグにオマエを潰してたヨ【N.E493ワタシがこの土地を出るまで発言を禁ず】」



 こほんと咳払いを吐き、鈴宮は続ける__



「【N.E416研究員Q__これからキミはワタシのモノ。ワタシはキミに己の意思で動くことを許可するヨ】」


 ただの職員であるはずの彼、ただの人であるはずの彼、ただの、ただのニ(・)ン(・)ゲ(・)ン(・)では……ない。


「[も、もしかしてN(・).(・)E(・)0(・)0(・)2(・)?……虚空からの存在、でも、でもキミは、オリジナル達、原初のN.Eは死んだんじゃ……]」

「そうです、オリジナルは死んだはずでは?」

「死んでたらワタシ、ココいないヨ〜。ほら、ワタシ全ての認知を曲げて自由自在なのネッ!!興味本位で数年ぶりにココ、入ったら面白いコト鳴ってるから引っ掻き回そうと思ったヨ……ワタシ、1人を覗いてみーんなニンゲン嫌いだからネッ!」


 そう言いながら鈴宮は八幡とツクモの頭に触れ、命令する。


「【N.E999温厚的な治癒者___N.E429の支配を解除、ワタシのモノとし、キミも自由に己の意思で生きることを許可するヨ。ワタシの庇護下故に他者からの支配を禁ず】」


 ピエっとツクモは飛び上がり小さく口を開け、恐る恐る「八幡……しいろ」と声を出す。その短い言葉を口に出せた途端、彼は八幡に飛びつき嬉しそうに声を荒らげる。


「[シイロくん!!やっと、やっとこれで自分の意思を全て伝えられるよ!!]」

「は、はぁ……?なんだ急に」

「[僕が本当の八幡しいろ!!自分の愚かな行動でN.Eになっちゃったけど、キミの記憶は僕の記憶が移植されてあるもの、本来の記憶は……多分残ってないだろうけど。ま、まぁ、今まで通りツクモとして接してくれていいよ!ツクモとして長くいたせいかどうもテンションが……]」

「ハイハイ!!元通りに戻ったところでこの混乱に乗じてこの監獄からばいばいするヨ〜」


 オリジナルが生きていればここから自由になることは容易い、だが彼には欠点があった。


「ワタシ、オリジナルだからN.Eは何とかできるし他もできる、ニンゲン達の認知を変えてあげるからココから出るのは自分たちで頑張るヨ!!ある程度キミたちの為にニンゲンを制御するケド……上手くいくか分からないネ。全ての非常階段の鍵は作ってたから君たちに託すょ」

「あ、ありがとうございます」


 赤と青が入り交じった小さな鍵をひとつ、八幡のポケットに収められる。


「そしてしいろくんにはこれを」


 少しの銃弾と小さな特殊な銃がツクモの手に乗せられた、鈴宮はウィンクを1つすると「キミなら使い方を分かってるはずヨ」とニヤリと笑う。


「ワタシは職員として人間たちに潜り込んで引っ掻き回してやるヨ、とにかくキミたちはここからにげるネ!しいろくん、N.E416を先導して、健闘を!!」

「[任せて!]」

 


 ツクモはN.E416__シイロの腕を引っ張り施設からの脱出を開始した__

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。