↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ポイ活、始めました〜婚約破棄された悪役令嬢ですが、私だけ「ポイント」が貯まるようなので毎日お得に暮らします〜  作者: よつ葉あき
第3章 美食の街、クリスディア。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
54/55

54.ルーは聖霊!?


 ジルティアーナ様の【解析】を使えば、ルーについて何か知ることができるかもしれない。

 だったら……。


「ジルティアーナ様、ぜひお願いします!」


 にこりと笑うジルティアーナ様。


「ティアナでいいわよ、ナディアさん」


 そして、ルーをそっと抱き上げる。


「では、視させてもらうわね。【解析】」


 【解析】と唱えた瞬間、ジルティアーナ様……改め、ティアナ様の目が煌めいた。

 ぴくんっと体を揺らす、ルー。

 ティアナ様は、少しの間じっとルーを見つめたかと思うと、ぱっと顔を上げた。


「聖霊!?」

「せいれい?」


 意味が分からず、聞き返してしまった。

 ティアナ様はまっすぐ私の目を見ながら頷いた。


「ルーちゃんは、普通のスライムじゃないようなの」


 私は思わず頷いた。

 

 ……うん。意思の疎通ができて、踊れるスライムって普通じゃないよね。


「スライムの姿は仮の姿。ルーちゃんの本当の種族は聖霊よ」

「…………せいれい? って聖霊!?」


 私は驚く。

 周りのみんなの視線も、ルーへと集中した。

 ルーは周りを見渡し、体をぐにょぐにょと動かした。

 

「ぷぷー?」——『なんかみんな、るーのことみてるー?』

「ルー!」

「ぷ?」——『なぁにー?』

「ティアナ様が、あなたはスライムじゃないって!」

「ぷぷー」——『うん。るーは、すらいむじゃないよー』


 そう言われてはっとする。

 そういえば以前、フレイヤとルーがはじめて会ったとき……


『すらいむじゃなくて、るーだよー』


 って、言ってた。

 そのとき私は、“スライム”じゃなくて名前で呼んでほしい、って意味だと思ってたけど……。

 まさか、本当にスライムじゃなかったってこと!?


「ルー、あなた……聖霊だったのね?」

「ぷ?」——『せいれいー?』


 ルーが考えるように、体を左右に揺らす。


「ぷぷー」——『よくわかんなーい』


 分からんのかーい。

 そして、続ける。

 

「ぷぷぷ~」——『るーは、るーだよー』

「……うん、そっか」


 そんな私たちの会話に、ルーの言っていることが分からない皆は不思議そうな顔をしていた。

 意味が通じているティアナ様は、くすくすと笑っていた。


 ——トントン。


 ん?


 扉のノックの音とは違う音がした。

 レーヴェさんが部屋の窓に寄る。

 外を確認すると、窓を開けた。


「ただいまー!」

「きゅきゅー」


 女の子のような声が窓から聞こえた。

 なんで女の子の声が窓から!?

 そう思い窓を見ていると、レーヴェさんの影から白猫が現れた。

 そして——。


「あー! おにぎりだぁ」


 なんと、白猫さんから女の子の声が聞こえた。

 しゃべる猫!?

 ……と、驚いているのは私とリコだけのようだった。

他の皆は、特に驚いた様子もない。


「おかえりなさいませ。ちゃんとネージュ様とルナ様の分もありますよ」

「わーい、やったー!」

「きゅきゅ~!」


 不思議に思って白猫さんをよく見ると、その背中には白いうさぎさんがいた。

  

 ……なんで!?


 私が呆気にとられていると、ティアナ様が白猫さんに向かって言った。


「ネージュ! 食べる前にはちゃんと手、きれいにしてね」

「はーい」


 白猫さんが元気よく返事をすると、白うさぎさんがぴょんっと背中から飛び降りる。

 すると、白猫さんの体がピカッと光った。

 光が収まると、そこにいたのは——。

 声から想像した通りの、小さな女の子だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。