↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ポイ活、始めました〜婚約破棄された悪役令嬢ですが、私だけ「ポイント」が貯まるようなので毎日お得に暮らします〜  作者: よつ葉あき
第3章 美食の街、クリスディア。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
55/55

55.聖霊は心が分かる?


 現れたのは、腰までの長く豊かな白い髪のとても可愛い女の子。

 その髪はすべてが真っ白というわけではなく、ローライトのように所々グレーが混じっていた。

 それに、きらりと光る青い瞳。


 先ほどまでの白猫さんと同じ色だ。

 やはりこの女の子は、白猫さんなんだろう。


「ネージュ。ナディアさんとリコさんにご挨拶しなさい」

「はーい。こんにちは、ネージュです!」


 元気よくそう言ってくれた。

 私とリコも挨拶を返す。


「こんにちは、ナディアです」

「リコと申します」


 そして、ネージュちゃんはヴィオレッタ様とフレイヤに気づいた。


「あ、ヴィオレッタ! フレイヤ!」

「お久しぶりです、ネージュ様」


 うん。

 領主様の部屋に、普通に窓から入ってきた白猫。

 それが女の子に変わった。

 それだけでも充分びっくりの事態だが、皆さんのこの対応……この子、絶対ただものじゃない。


 その正体はあっさりとティアナ様から告げられた。


「ナディアさん! ネージュもね、聖霊なの」

「えっ!?」


 はい。さっきのびっくりを、あっさり更新してきた。

 え、聖霊ってよくいるものなの?


 そんなことを考えていると、ネージュちゃんが言った。


「ううん、聖霊はあまり居ないよ」


 ——えっ。私……声に出してなかったよね?


 驚いてネージュちゃんを見返すことしかできなかった私に、ティアナ様が教えてくれた。


「聖霊たちは、強く思ったことなら感じ取れるの。だから『戻ってきてー!』って強く思えば、ネージュにも伝わるのよ」

「あ、だから……」


 思わずルーを見る。

 そんな私に、「何か心当たりがあった?」とティアナ様が笑った。


「はい……思ってただけで、口に出してなかったことをルーが察して動いてくれたことが何度かあったんです」


 私はルーを抱き上げた。


「ルーには私の心が通じてたんだね」

「ぷー」——『んー? よくわかんなーい』


 そう言って体をぐいーん、うにょーんと傾けた。


「また分かんないんかい!」


 突っ込まずにはいられなかった。

 そして、ティアナ様が教えてくれた。


「じゃあ、ネージュちゃんがさっき急に戻ってきたのってさ……」

「うん、私がネージュを呼んだの! ルーちゃんが聖霊だって分かったから、ネージュにも会ってもらった方がいいと思って」


 そしてティアナ様は、先ほどネージュちゃんの背中に乗っていた白うさぎさんを私に見せた。


「あと、この子も!」

「えっ?」

「この子はね、ルナ。ただのうさぎじゃなくてジャッカロープなの」

「ええっ!?」


 私はじっと白うさぎさん……ルナちゃんを見つめる。

 うーん、どっからどう見ても普通のうさぎですが?

 そう思っていると、ティアナ様が言った。


「ネージュ。ルナの角、見せてあげてくれる?」

「はーい」


 ネージュちゃんが両手をぱちんっと叩いた。

 するとその瞬間——。


 今まで何もなかったはずのルナちゃんのおでこに、一本の長いツノが現れた。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。