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異世界ポイ活、始めました〜婚約破棄された悪役令嬢ですが、私だけ「ポイント」が貯まるようなので毎日お得に暮らします〜  作者: よつ葉あき
第3章 美食の街、クリスディア。

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49.米を作った!?


「はい、分かりました」

「えっ!」

「どれくらい必要ですか?」

「……いいの? ありがとう!」


 でも、なんでおむつがそんなに必要なんだろう?

 そう思ったら、側近の方に赤ちゃんがいるらしい。

 その赤ちゃんが、最近はむつき替えのときに動いて大変なのだとか。

 それなら、きっと紙おむつが大活躍してくれるだろう。


 ——コンコン。


 そのとき、部屋の扉がノックされた。

 レーヴェさんが外を確認する。


「昼食が届きました」


 その言葉にジルティアーナ様が笑顔で立ち上がる。


「ちょうど良かった! 入ってもらってちょうだい」


 そうして入ってきたのは一人の青年だった。

 彼は、洗練された動作で一礼すると、無駄のない動きで、テーブルの前までやってきた。


「ご注文の品をお持ちいたしました」


 ……ご注文の品?

 彼は、料理人のようには見えなかった。


 白いシャツの上に濃紺のベストを着込み、その上から同色のジャケットを羽織っている。

 商会員らしいきちんとした装いで、若いながらもどこか落ち着いた印象を受けた。


 彼が腰に付けたポーチに手を伸ばそうとした、そのとき。


「ちょっと待って!」


 ジルティアーナ様が待ったをかけた。

 彼は動きを止めた。


「ごめん、ネロくん。“おにぎり”の前に、見てほしいものがあるの」

「おにぎり!?」

「おにぎり!」


 ジルティアーナ様の口から出た言葉に、思わず反応してしまった私。

 ……と、なぜか同じく反応したのはフレイヤだった。


「お昼ごはんはおにぎりなんですか?」

「ええ、定番も新作もあるから期待してくれていいわよ」

「やったー!」


 そして、フレイヤはなぜか嬉しそうに声を弾ませた。

 私は呆然とその様子を見ていた。


 おにぎりって……私が知ってる、あのおにぎり?


 すると、そんな思いを察したかのように、ジルティアーナ様が私に笑いかけた。


「ナディアさんもぜひ食べてね。おにぎりと、それに豚汁もあるから」


 豚汁……そして、おにぎり。

 私が志摩子の記憶を取り戻してから、特に残念に思ったのは食事のことだった。


 この世界と日本の食事はまったく異なっていた。

 はっきり言ってしまうと……不味い。

 味付けは、ほぼ塩。

 だけど、その塩も高価だし、食材も育て方の問題なのか、保管方法が悪いのか、どれもあまり美味しくない。

 そして肉や魚に関しては、なぜか平民は食べてはいけないという差別的なルールがあるのだ。


 だが今は……そんなことより……。


「お米……この世界にあったんですね」

「あ、それはね……」


 思わず尋ねてしまったことに、ジルティアーナ様はにやりと笑う。

 

「わたしが米なし生活に耐えられなくて、作っちゃったの!」


 えええええ。

 米を作った!?


 ……って、どうやって?

 

 

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