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異世界ポイ活、始めました〜婚約破棄された悪役令嬢ですが、私だけ「ポイント」が貯まるようなので毎日お得に暮らします〜  作者: よつ葉あき
第1章 異世界ポイ活、始めます。

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13/46

13.一枚使うたび、50ポイント!?


 てってれー♪

 

 例の音が、私の耳に入ってきた。

 待ってました。

 もうだいぶ分かってきたわよ、ポイ活のこと!

 

 周りの子たちからは反応がない。

 やはり、この音は私にしか聞こえていないようだった。

 そして、アナウンスが続く。

 

『おめでとう、ナディアさん!』

 

『交換した“おむつ”が子どもの役に立ったね!』

 

『ボーナス 50ポイント!』

 

 ……50ポイントかぁ。

 先ほどメイの手当てで合計1500ポイントも貰ったせいか、50ポイントが少なく思えてしまった。

 

 ……だめよー、だめだめ。贅沢に慣れたらダメ! 

 50ポイントだって大切なポイントよ。

 ルーにごはんを五回もあげられるじゃない!

 

 なんて考えていた、そのときだった。

 

 てってれー♪

 

「ん?」

 

『おめでとう、ナディアさん!』

 

『交換した“おむつ”が子どもの役に立ったね!』

 

『ボーナス 50ポイント!』

 

 んんん?

 

 同じアナウンスがまた流れた――。

 

 てってれー♪

 

『おめでとう、ナディアさん!』

 

『交換した“おむつ”が子どもの役に立ったね!』

 

『ボーナス 50ポイント!』

 

 同じアナウンスが、またも流れた。

 

「なにこれ怖い。バグ?」

 

 私は怯えながら、『ポイ活』の画面を開いた。

 すると、そこにはこう表示されていた――。

 

『交換した“おむつ”が子どもたちの役に立ったね!』

 

『ボーナス +150P』

 

 ???

 どういうこと?

 

 呆然と画面を見ていると、横からリコたちの会話が聞こえてきた。

 

「リコさん! むつきの交換が必要な子は、もういないみたいよ」 

「そう。じゃあ、この子が最後ね」

 

 リコが目の前の子どもに、おむつを履かせる。

 

 てってれー♪

 

『おめでとう、ナディアさん!』

 

『交換した“おむつ”が子どもの役に立ったね!』

 

『ボーナス 50ポイント!』

 

 そして、表示されていた『+150P』が『+200P』に変わった。

 

「ナディア院長!」

「は、はい!」

 

 『ポイ貯め』の画面を見ていたところに話しかけられ、思わずびくりとしてしまった。

 でも、リコは気にすることなく言葉を続ける。

 

「この『おむつ』と『おしりふき』、本当に凄いです!」

 リコは、今まで見たこともないような満面の笑みを浮かべていた。

 

「最初、赤ちゃんのむつきを替えたときも便利だと思いましたが、特に助かったのは、動き回るようになった少し大きい子たちです!」

 

 興奮した様子で、おむつを指さす。

 

「このおむつなら、立ったまま履かせられるので、本当に楽でした!」

 

 奥にいる世話係の女性も、おむつを履いた子どもたちも、みんな笑顔だ。

 

 そして、私も――。

 

「まさか……私が交換したものを誰かが使っても、ポイントが入るの?」

 

 たわしなどが10ポイントだったのに対し、おむつは100ポイント。

 実は「ちょっと高いわね」なんて思っていたけれど、一袋には30枚も入っているわけで……。

 

 頭の中で計算する。

 もし、一枚使うたびに50ポイント入るなら――。

 

 50ポイント×30枚=1500ポイント。

 

 100ポイントで交換したおむつ一袋で、最大1500ポイントも戻ってくる!?

 

 ポイ活、ばんざい!!

 

「おむつが役に立って良かったわ」

 

 私はにっこりと、リコに微笑んだ。


 ◇◆◇

 

 ——それから、おむつやおしりふきを中心に、たわしやティッシュも孤児院でどんどん使ってもらうことにした。

 ルーも手伝ってくれて、ポイントは少しずつ、でも確実に増えていった。


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