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11 朝食と見つからない話題

「はい、今日の朝食はパンとグリームスープ!」


そう言われて出された、木材で出来た皿が二つとこれまた木材を使用しましたスプーン。

皿の上にはパン、もう一つにはスープ。


「グリームスープ」


「そ、昨日の夕食もこれだったけどね」


うん、言われてみれば、というより、見たらわかるけど。

色からして食欲を削ぎ落としにきている。紫色。

これグリームスープって言うのか。うへ、前回キラキラしたからもう結構かも。


「はい、それじゃあ皆さん!」


「「「いただきます!」」」


「いっただっきまーす…… タイミング分からん」


「その内慣れますよ。さ、まずは食事」


「そうか……」


「あ! ルミア! 昨日私、久しぶりに星を見たわ!」


「へぇ、星が降るなんて久しぶりですね、本当。あ、もしかして、口に食べ物入ったまま喋ってます? めっ、ですよ」


「あ! ごめんなさい、私としたことが……」


「うっま」


「ネーフ、お前だけだよ。ここで安定してるのは……」


「ん? 何か言った?」


「いや、別に」


パンだけならなんとか食べれる。

グリームスープは未だ怖いから食べずにいるけど。食わず嫌いってやつだ。多分、食わず嫌い王決定戦とかあれば上位に食い込むんじゃないだろうか。


でもまあ、いずれ「なんでクリームスープ残してんの?」とか聞かれそうだし、そうなると無理してでも食べなくちゃいけないから、代わりに何か話すか。


でも、話題がなぁ……。 今日起こったことは厳し恐ろしランニングと挑まれて負けた勝負ぐらい……。


いや、まだ何かあった気が……。


「そういや、セシル、今日何か言ってなかったっけ」


「何かって?」


「いや、その、チートがなんたらかんたらって話」


「ああ、あれね。私、チートってのが詳しく分からないんだけど、簡単に言えば、貴方が元いた世界でいうところの魔法でしょ?」


「うーん、魔法のようであるけど違うんだよなぁ……」


チートという存在は魔法みたいだけれど、魔術として「魔法」が扱われてて、それが固定概念だとしたら、チートってのはどう表せばいいのか。


「なんというか、俺もそこまでよくは知らないんだけどさ。あのー、あれだよ。人並み外れた能力、みたいな」


「つまり魔法ね! 分かったわ!」


「違うんだ…… なんで俺の説明だと伝わらないんだ……」


「あ、もしかしてあれですか、イカサマのように強いやつ、ですか?」


「そんな感じかな。って、良くさっきので分かったな」


「昔、該当者がいたので」


「うっそだろ……」


「冗談ですよ。セシル、チートは魔法とは別のものらしいですよ」


「分かったわ。で、チートが使えたらな、って言ったのよね?」


「そうそう。そしたら、使えるわよって言われたんだけど」


「まあ、あれは私がチートを魔法だと勘違いしたから起こった過ちよね。それじゃ、いい機会だし教える


勿体ぶるように、一度目を閉じ、鼻で息を吸い、口から吐く。


「貴方の体には、魔力が流れている」


「…………え?」


理解が追いつかないぞこれ。

余命宣告を受けたみたいだ、どう反応していいか分からない。


「えっとその…… それって、俺が生まれた時から?」


「詳しいことは分からないわ。でも、貴方が魔力を取り入れても何も起こらないことは分かってる」


「魔力って、そんなに危ないものなのか……?」


「人によるわ。運が良ければ何も起こらないわけだし」


「運が悪ければ?」


「……知りたい?」


「やめておきます」


「そ。じゃあ、今までの中で分かってることを整理するわ」


「頼む。正直なところ、何もかも分からず、って感じだし。


「一つ、彼女── 石川和奏が貴方に接近した時、初めて説物を交わした時、貴方の身体に魔力が流れたこと」


「……あの時からか」


「心当たりがあるの?」


「あ、いや、そこまで大したことじゃないし」


「あっそ。じゃあ次、貴方はまだ魔法を使えない」


「知ってます分かってます言わないでください」


「あっれれぇ!? クズヤったら魔法の一つ出来やしないの!? 恥っずかしいわね全く! それに、滅茶苦茶に気持ち悪いことは考えれるのに魔法の出し方は一つも考えられないですって!? 変なこと考えてる暇あったら魔法の出し方でも学んだら!?」


 うわぁ…… 何故か煽られてるんですけど。

魔法が使えるなんて知らなかったから、魔法の勉強とか何すればいいか分からないんですけど。


「急にどうした」


「うっさいわね! ちょっと真似してみただけじゃない!」


「わーすっごい似てるー」


「あのねぇ、魔法が使えなければ今後の生活に大きな支障が出るわ。しかも、私達の側にいるとなると、余計にね」


「そっか。なら、魔法の勉強しないとな…… ところで、魔法で風って吹かせれる?」


「絶対変なこと考えてるでしょ! この変態! 痴漢! 齧りかけのパン!」


「最後の関係なくね?」


「……まあともかく、明日以降はトレーニングの他に魔法の勉強も兼ねようと思ってるんだけど、いいかしら?」


「いいよ。お荷物はごめんだしな、お互い」


「そう。なら─」


 あ、あれですか。ご褒美に何かしてくれるんですか。

ならあれがいいな。えっと 確か────


「散歩に行きましょう!」


 どうしてそうなるんだこのエ□スを知ればブリッジオナ○ーとかしそうな子は。

 この作品は、2018年、七月二十六日に初投稿から一年が経ちました。


 半年間以上更新しなかった時期があっただろ! 実質半年じゃねえか! 

なんて意見があるかもしれませんが、二度とああいったことが無いよう書き溜めはしてますので……


 これからも一歩ずつ、自分のペースでゆっくりと進んでいきますので、応援の程どうかよろしくお願いします。


 あ、最後に一つ。








甲羅の上に立つコーラ








ありがとうございました。

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