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社畜に異世界は生ぬるい〜奉公から始まる楽勝平民ライフ  作者: 明和里苳


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第67話 合コン?

「というわけで第一回合コン『まずはお友達から』スタートです! ワーワー、ヒューヒュー!」


「「「……」」」


 あれっ、なんだこの沈黙は。みんなノリが悪いぞ。


「ノリが悪いぞ、じゃない。ロドリゴ、一体これはどういうことだ?」


「いや、どうと言われましても」


「タダ飯が食えるからって来てみりゃよぉ……」


「まぁいいじゃないの。例の骨スープが試食できるんでしょ? 楽しみだわぁ」


 テーブルを連結して、ズラリと長机のように並べたところ。一方の橋にはエルマノスの皆さん。


「確かに、商業ギルドでも話題で持ちきりだが……」


「ティモテオがずーっと騒いでたわよね〜。一体どんな味なのかしらぁ?」


 そしてその隣は静寂の翼(アラス)の二人。


「てか、ヒューヒューじゃねぇよ。顔見知りばっかじゃん」


「そんな、奉公に来て半年も経たない俺に期待されても困りますよ。ピオさんだって参加者を集められなかったじゃないですか」


「仕方ねぇだろ、知り合いはみんなカノジョ持ちだし」


 それから俺たち、ペラモス商店組。


「おいロドリゴ、マジで美味いモンが出なかったら承知しねえからな」


「そうだそうだ。せっかく日曜日は森に入る日だっつうのに」


「それにしても良かったのかい? まだチャーシュメンのレシピは公開されていないんだろう?」


「ああ、それは大丈夫。レシピの詰めは研究所で行われてるし、大旦那様も早く自慢したいみたいだから」


 そしてなぜか、数合わせに奉公人まで。


 ここはペドロさんの店ラ・ティエンダ・デ・ペドロ。日曜日はどこの店も休みだが、特別にホールを開放してもらった。


「んで、ロドリゴ。その合コンってのは、こういうので合ってんのか?」


「いえ、俺も参加したことがないのでわかりません」


「おいお前、知りもしないのに人を集めてんじゃねえぞ!」


「バカなのか?」


 ついでにヤジを飛ばすのは、ペドロさんと弟子二号ぺぺ氏、弟子三号のパキト氏だ。なお、弟子一号パコ氏は、ラーメン開発機関「プラシド研究所」に引き抜かれてしまったらしい。彼は「プラシドの栄光」が推しの家系に決まって、ガッツポーズ決めてたもんな。そのおかげで朝の仕込みは余計に激戦と化しているのだが、ぺぺ氏もパコ氏もポジションが一つずつ繰り上がってさらにやる気を出しているらしい。目下末弟子募集中。


 そして長机の両側に来賓がズラリと並ぶ中、今日の主役はお誕生日席に鎮座している。


「……ロドリゴ。俺は試食会と聞いて来たんだが?」


「はい! プロスペロさんから軍資金と承諾を預かってますので、その通りですけども」


「いやその、お前たちは合同見合いを画策していたんじゃないのか?」


「もちろんその通りです! しかし、奉公人の私がいきなり未婚の男女を集めて会場を押さえてイベントを開催するのは、ハードルが高くてですね。試食会という位置付けなら、予算も出るし大旦那様の覚えもめでたくなるしで、Win-Winですね!」


「……」


「いやロドリゴ、それだとおかしくないか? これがもし合同お見合いなら、男女比に著しい偏りがあるが……」


「お見合いだと?! スサねえは渡さねぇからな!」


「いえいえ、セベリノさん。縁は異なものと申しまして、どこから転がってくるかわかりません。実際、社会人の出会いは知人からの紹介が体感八割を占めております。そしてサバスさん、なにもスサニタさんを誘拐しようとかそういう趣旨の集まりではございませんのでご安心ください」


「もう。そんなことより早く試食させてもらいましょ! ペラモスの大旦那が絶賛するくらいだもの、きっと美味しいに違いないわ!」


「そうよぉ。ご領主様も巻き込んで街の名物にするらしいじゃない、どんな味かいち早く試してみないとね?」


 無料試食会という名目で集められた男女十四名。うち男十二名、女二名。合コンという隠れた目的を知っていた者も知らなかった者もいるが、なにより女性陣の鶴の一声により、試食会がスタートしたのだった。

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― 新着の感想 ―
ピオさん、その知り合いのカノジョに誰か合コン行きたい友達いない?って聞いてあげて、、、、、、
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