3、最初の挨拶は大事ですよ、第一印象大事に
『な、ななななななな何をするんだお前は!!!』
現実に戻ってきたらしい旦那様が足元にいた私に頭を向けてきました。
「えっと……味見?」
『な?!』
ばつが悪くてついうっかり本音が…旦那様が何故かアタフタしています。
『え、もしかして僕食べられちゃうの?』
なにこの旦那様可愛らしいんですけど
ちょっと潤んだ目で私を見てぷるぷる震えてるんですけどー!!!!!
竜族ってこんな可愛いんですか!なんということでしょう!
そのおめめから零れそうな涙ごと綺麗な眼を舐めてみたい!
旦那様をよしよしからのぺろぺろは……………流石にダメかしら…?
等と私が考えていると後ろ、つまり竜の谷からまたバサリと音がして振り返った私の目の前に
「!!!!!」
全身が陽の光を浴び、黄金色に輝くとても立派な竜が1頭立っていました。
旦那様が銀の身体に翼の部分だけ漆黒だったので竜族はそういう色味なのかと思っていましたがどうやら違う様です。
『ようこそお客人。ここでは埒が明かない様なので竜の谷にご招待致しますよ、さあこちらへ』
旦那様より低音でもっと落ち着いた声でした。
そっと両手を地面に置いて掌に乗れるように案内してくれました。
「ありがとうございます。失礼致します。」
ヤモーが肩に乗っているのを確認してそっと黄金色の竜の掌に乗る。
上から反対の手を被せて保護をしてくれました。まるで気分は木の実かなにかですね。
それにしても………………掌側には鱗が無いんですのね………………
残念なのでちょっと多めにお触りさせて頂くことにしました。
さわさわさわさわさわさわさわさわさわ…
ぴくりと竜が反応したけど特に何も言わなかった。
のでずっとお触りさせて頂きました。
…………舐めませんよ?流石に。
ふわりと一瞬の浮遊感の後にずしんと身体に重みがかかる様な感覚が続いて、暫くして地面に着いた様でそっと掌が開かれた。
「!!!!!」
なんて事でしょう!目の前に色とりどりの竜族が沢山こちらを見ています、眼福です。
じゅる……
おっと失礼涎が…
そっと流れる様に涎を隠滅してから掌から降り、竜族の方達に見えるようカーテシーをして、
「竜族の方々初めまして、私は竜の乙女に選ばれ王国からやって来ましたユーフェミアと申します。どうぞ宜しくお願い致します。」
私が深くお辞儀をしてそのまま頭を下げていると、戸惑った様な雰囲気が漂ってきました。
もしかして何か失礼な事をしてしまったのでしょうか…




