66/93
073⚫️もう一度あうための旅だち
バルハインたちは大陸を縦横無尽に走り続けた。
山を越え、谷を渡り、砂漠を横切り、森を抜ける。
最短距離が最短時間とは限らない。
だが、体力が許せば最短距離が最短時間となる。
光の守護団は物資を補給しつつ情報を送り、
レグナスとカナタはその後背を支えた。
ついに黒い死神は大陸国家から立ち去った。
多くの犠牲者が出た。
だが、多くの命も救われた。
バルハインと仲間たちは再び集い、再会を喜び合った。
その夜――
バルハインは静かに息を引き取った。
夜空の星々に見守られながら、
彼は妻と再び会うための旅に出た。




