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074⚫️バルハインの意識 & 075⚫️レグナス
074⚫️バルハインの意識
そうか。
わたしは、この世を去るのか……。
公国で長く学んだ。
外の世界では時がゆっくり流れ、
皆は若いままだったが、わたしだけが老いた。
未練は……ない……。
いや、ないこともないか……。
もう一度、墓参りをしたかったやもしれぬ。
それでも――
王への反乱を企てた頃より、
学び、帰国してからの方が、数段よかった……。
ロイ殿。
感謝する。
わたしは、もう十分だ……。
意識の終わりに、
バルハインは確かに妻の姿を見た。
075⚫️レグナス
王宮でバルハインの死を聞いた時
レグナスは天を仰ぎ、しばらく微動だにしなかったという。




