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045⚫️名を残したいと思うのだろうか
「このあたりは、耕作がうまく進んでいるようだな。」
「そうですね。あの‘種’は優秀ですね。」
「カナタよ、あれらは誰が齎したものなのだろう。我が国に隠れた人材がいる、ということなのだろうな。」
「ふふ、陛下が命じられたことを、ダレオレ閣下が成果として献上されたのです。城を建てた者は誰かと問われて、大工の名を挙げる者はいません。つまり、陛下があの種を齎したのです。」
「ううむ。だがあれだけのものを、短期間で作り上げた人物に会ってみたいものだ。」
「時代を支える’無名な者たち’ではありませんか。誰かが成したことであっても、彼ら彼女らがそれによって名を広めたい、名を残したい、と考えているかどうかもわかりません。」
レグナスは歩きながら少し唸った。
だが、考えに耽る間もなく、バラバラと武装した影がふたりの前に飛び出した。
前後左右を完全に囲まれたのである。




