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第一回戦 視察


 情報科の生徒たちで賑わう会場をすり抜けて、俺と如月と大輝は三人で決闘祭の視察に行くことにした。


 三人で行動した方がよいということ。視察することで、大会で勝ち上がってくるライバルたちの戦闘を調査するのも大事だということ。すべて大輝の指示である。


「いやー、序盤から俺たちじゃなくてよかったよな。こうして観察できるのはほんとにありがたいぜ」


 今回の決闘祭は参加を希望した生徒がそこまで多くなかったということで、予選などは行われず本選をトーナメント方式で行うそうだ。


 俺たちのペアはシード枠をとっており、こうして高みの見物をしているというわけだ。


 待つこと数分。


 どこからかメガホンで叫ぶような声が聞こえてきた。


「さぁ皆さん、お待たせしましたぁ! 今年から新しく導入された双方決闘祭。二対二の戦闘という新しい形で行っていきたいと思います。司会はわたくし、異能『拡声(フルボイス)』でおなじみの新橋でお送りしまーす!」


 そんな声が聞こえたかと思うと、会場が大きな歓声で包まれた。どうやら俺が司会の人を知らないだけで人気があるんだろうか。


「ルールは簡単! 会場に準備された五十メートル四方のバトルフィールドから相手を落とした方が勝ちという単純明快な勝利条件です。二人ペアなので片方が落ちた時点で決着はつきます。また相手に降参と言わせても勝利とみなします! さぁみんな、おぼえておいてくれよぉ!」


 意外と簡単なルールだった。どちらかがボロボロになるまでやれとか言われたらどうしようかと思っていたところだ。


 だが相手が単純にフィールドから降りてくれるとは考えにくいな。突き飛ばすくらいで勝てる相手なんてこの大会に出場していないだろう。


「まあ簡単に言えば、相手の力量を見抜いてより弱い方を突き落とせばいいってことだな」


 ふむ、と顎に手を当てながら大輝がつぶやいた。


 確かに言ってしまえばそんなところだが、なんか身もふたもないなと返すと、


「勝負なんだぞ。俺たち六魔はとことん勝ちにこだわらないとあっという間にこの地位を下ろされてしまうからな。どんな手を使ってでも勝つぜ」


 大輝は本気の目をしていた。やっぱり序列二位となると、相当なプレッシャーとかもあるんだろう。その地位を守り続けるのは想像つかないほど大変なんだろうな。


「さてそろそろ、第一試合と行きましょう! では選手の解説と行きましょうかぁ」


 大きくカーンと鐘の音が鳴らされると、バトルフィールドの装置が起動してスモークが発生する。そしてその中からそれぞれのペアが顔を出した。


「城仙・宝田チーム。異能はそれぞれ『音波(スカルウィープ)』と『疾走(スプリント)』ですね。この試合では疾走(スプリント)をどう使うかが重要になってくるでしょう!」


 司会のやつは熱を帯びてきたのか、ますます拍車のかかった説明を加えていく。


「そして岬・一ノ瀬チーム。異能は『硬化(バルハード)』と『磁気(マグネット)』です!今回は硬化(バルバード)はあまり役に立たないように思えますが、そこは本人の闘い方次第でしょう!」


 軽くディスリを入れていくことで、会場に笑いが起きている。


 まあ俺としては、いじられた本人の方がかわいそうとしかおもえないんだが。


 解説も終わったのか、両者が向き合って緊迫した空気が流れ始めた。


 そして再びカーンという音が響くと、一斉に両者が動き始めた。


 音波の能力者が相手チームに音波を送り続けているせいか、うまく動くことができない。その中でも疾走の能力者だけがすいすいと動いていく。


 味方にだけ影響を与えないように調整しているようだ。


 だが、相手チームもうまく対応している。


 磁気の能力者が今度はしかけた。手に仕込んでいた磁石を周りに放り投げると、自分からも一気に磁気を放出させた。


 すると、磁場が構成されたことで音波は完全に霧散。相殺されたというべきか。


 互いに譲ることのない闘いが進行していく。


 疾走の力ですいすい動く能力者は、その機動力をいかして打撃によるダメージを重ねていく。が、硬化によって自身を固めた能力者には思ったより効いていないみたいだ。


 やがてダメージが通らないことを察したのか今度は磁気の能力者にターゲットを変え始めた。


 だがしかし、思うように近づけないでいた。


 どうやら磁気の能力者は、自分と投げた磁石のエス極とエヌ極を切り替えることで、引き寄せたり弾きあったりしているらしい。


 試合が流れていくこと十数分。


 疾走の能力者が体力を使い果たして動きが鈍くなってきたころだった。


 事前に先読みして置かれていた磁場が作動して、疾走の能力者はあっという間にフィールド外へと飛ばされてしまった。これで勝負は決着。


 硬化と磁気の能力者たちのチームは耐久戦に強いようだ。硬化の能力者が片方を惹きつけておくことで、磁気の妨害をさせなかった。そして構成された磁場において相手を翻弄し、場を制圧していく。


 闘いに慣れているようだった。パターンがあるかのように、事前に打ち合わせでもしていたかのように、動きに無駄がなかった。


「終了ぉー!! さぁここで決着がつきました! 勝ったのは岬・一ノ瀬チームです! 二回戦進出おめでとう! 硬化が意味ないなんて言って悪かったぁ!」


 司会が試合の決着を宣言したことで、会場に大きな拍手が巻き起こる。


 どちらも頑張ったぞとか、お疲れ様ぁとかいった労いの言葉がかけられていた。


 これは面白いことになりそうだな。


 俺も流れで拍手をしながら、心の中でそう思ったのだった。



少しわかりにくいかもしれません。頑張って面白い戦闘シーン書けるようにします!

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