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決闘の組み合わせ


 「もう一人の俺って、どういうことなんだ?」


 説明を一通り受けたが、やっぱり俺の中に記憶がないだけにどうしても信じきれなかった。だがこうして二人とも同じことを言っていると、本当なんだろうか……。嘘を言っているとは思えないしな。


「まあ、別人格といっても翔太が暴走した感じだったからな。とにかく暴れたということは把握しておいてくれ。これからの対策にはお前がそれを意識していることが大事だからな」


 つまり俺の意識次第ではが制御できるってことなのか?もう少し詳しい説明を……。


「大会まで特訓して制御できるようになってほしかったんだがやっぱりなしだ。覚醒した状態ではお前は『具現化オーバーキル』を使わないでくれ」


「は……?」


「如月にも既に了解を得ているから、あんまり気にすんなよ。お前は武術の方で頑張ってくれればいいって如月も言っていたから―――」


 大輝が言い終わる前に俺はつかみかかっていた。自分の中で何かがはじけたのを感じた。


「おまっ、ふざけんなよ!!俺がどんだけ頑張って異能を使ってきたと思ってんだよ!お前が『具現化オーバーキル』を俺にくれてから、どんな理不尽だって乗り越えてきたんだぞ。今だってオルガに半分異能を盗られた状態で大会に参加するっていうから、それのために能力頑張って使ってんだろうが!それを……、それを……使うなだと!?武術だけやってればいいってのか!なんとか言ってみろよ!」


「…………」


 大輝は何も言わなかった。ただ俺の怒りを受け止めていた。静かに見つめ返してくる。


「ちょっと翔くん!落ち着いてよ、大輝くんだってちゃんと考えて……」


「いいよ、副会長。これは俺と翔太の問題だからな」


 大輝は俺たちの間に入って仲裁しようとした和葉さんに下がるように言った。


「いいぜ翔太。お前が異能を使いたいっていうなら使ってもいい。だが、暴走したときは俺が止めさせてもらう」


「ああ、使わせてもらうぜ!」


 怒りの勢いによって俺は二つ返事で答える。だがどうしてここまで大輝が俺を止めようとするのかがわからなかった。あいつの中で確固たる信念があるようにも思える。


「ってか、止めるってなんだよ。俺の決闘中にお前が入ってくんのか?決闘のルールに第三者の介入は認めないってあんだろうが」


 すると大輝はさっきまでの真剣な表情から変わって、ニヤッとした顔を作った。


「だから第三者じゃなければいいんだろ?俺がお前と組めば問題ないだろうが」


「は?いや、だから俺は如月と組んで、お前は和葉さんと組むって決めただろうが」


 今更登録したチームを変えることなんてできるもんなのか?というかそこまで俺が異能を使うことに執着してるのかよ。


「私は問題ないと思うわぁ。申請書の事なら生徒会の方に通しておくから心配しないで」


 両手を合わせて少し嬉しそうに和葉さんは言った。


「私も翔くんが体や心を壊してしまうんじゃないかって、心配してるのよぉ?大輝くんが面倒見てくれるならたぶん大丈夫だと思うし」


 保護者目線かよ……。だがまあ心配してくれるのは悪い気はしないんだが、俺だって無理するところは無理するし、格好つけたいところは格好つけたいもんだからな。


 まあ、二人がそこまで言うなら仕方ないか。心配かけるのもなんだか悪い気もするし……。


 なんやかんやで和葉と大輝は納得したのか、生徒会室へ行くといって保健室から去って行ってしまった。というか大輝は動いて大丈夫なのか……、まあ怪我をさせた本人は俺だから、安静にしてろなんて言葉を強く言うことはできないんだが。




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