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お待たせしました、戦闘です


訓練場の扉を開くと、その中央の闘技場で仁はストレッチをしていた。


やがて俺たちが入ってきたのに気付いたようで、まっすぐこちらへと歩いてきた。


「待っていたよ黒崎くん、それじゃあ始めようか。皆は観客席から見るといい」


「あ、はい」


一応準備はしておかないとな。そう思って腰を伸ばしたり、腕や首を回したりしていると、観客席が見えた。


席に座っているのは和葉と大輝と如月とオルガの四人。どうやらあの双子は来なかったらしい。


いやまあ別に来てほしかったわけでもないからいいんだけどね。全部で四人か少ねーとか思ってないしね。あんまり多いとかえって緊張しちゃうからこっちの方がいいって思っただけですから。マジで。


「翔くん頑張って~」


「黒崎行けー!」


「さっさと負けろぉ!」


「………」


声援と馬声と沈黙が一斉に飛んでくる。いや、馬の声ってなんだよ。ちゃんと目を足せよ。


って今はそんなどうでもいいことを考えている場合じゃないな。いつもより最大限の力を発揮できるように集中しなくては!


俺の『具現化オーバーキル』は特にイメージが大切だ。そのイメージが少しでも崩れるだけでまともな武器は造り出せなくなる。より強固に、より高密な、より屈強な武器をイメージするんだ!


俺は武器のイメージを右手へと集中させていく。すると右手にはその武器の輪郭がじょじょに浮かびあがる。俺はそれを認識すると、呪文を叫んだ。


「異能『具現化オーバーキル』発現。七剣抜粋!!」


先ほどのわずかな声援にもこたえるためにも気持ち大きく叫んだ。……だが俺の目の前に現れたのはたった三本の剣だった。


「あれ?」


一瞬だけ疑問に思ったが、すぐに納得する。


能力が半分になっている状態では具現化できる武器も半分になるというわけか。ま、まあ数が少なければより正確に操りやすくなるからいいか。


「異能『未知アンノウン』に接続。第二天使と第七天使を使役開始」


仁も自身の能力を発動する。


何が来るんだ………やっぱり大輝が言っていたように神話のような天使が出てくるのか?


仁の左右から魔法陣のようなものが浮かびあがると、そこから白い翼の生えた白い衣服を身にまとった少女が二人出てきた。まさに本当の天使だった。


そしてすぐに『七』と書かれた魔法陣から呼び出された天使の方は、仁の体に覆いかぶさったかと思うと消えてしまった。


反対にもう一人の天使の方は先端が赤く光っている杖を待ったままの状態で仁の傍に控えている。


「じゃあ始めようか」


仁の戦闘合図を受けて、俺は真っ先に浮遊していた剣を仁に向けて飛ばした。


こういうのは先手必勝だ。そのまま第二の攻撃へと体勢を取ろうとしたが、思ってもいない事態に足を止めてしまった。


「は?」


キンという高い音がしたかと思うと、俺が投げたはずの剣は刀身の先がどこかへと消えて地面に落ちた。


仁の目の前にある見えない何かにはじかれたかのように落ちたのだった。





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