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千載一遇の好機


俺が質問してからずっと沈黙が続いている。


時間でいえば十数秒そこらだったのだが、体感にして一時間以上たったのではないかってくらいに長く感じた。


てか何なのこの空気。なんか俺が絶対に聞いちゃいけない質問したみたいになってんだけど。マジやめろよ大輝。真顔でこっち見てくんな。


「仁さん!こいつただの興味本位なだけなんで!無理しないでおしえなくていいっすよ!」


いきなり大輝が焦った感じでこの場を取り繕う。


むしろそんな反応をされると、逆になんかあるんじゃないかって思ってしまう。ほんとになんでこいつ慌ててんの?


「おい翔太も!今の質問はなかったことにしとけって。言い間違いだよな、な!」


「は?言い間違えって」


言い間違えも何ももうしっかり聞いちゃてんじゃん。


「いいか、よく聞けよ。前に仁さんの異能を聞いたやつがいたんだが、そいつは実戦形式で知ることになったんだよ。いわゆる身をもって知るってやつだ。そんですんげーぼこぼこにされて保健室行きだ」


なるほどね。それでこんなに焦ってんのか。


いやでも大輝が決闘するわけじゃないんだから別によくね。


「ていうか、俺のことだ」


いやお前かよ!そういや昨日の電話で仁さんの異能について言っていた気もする。あの時は眠すぎてほとんど聞いていなかったんだけど。なんだったっけなぁ。………天使?悪魔?運動会?


「そうだね黒崎くん。私の異能を知りたいというならば、実戦形式で試してみないか。私も君の異能に興味があったんだ。勿論決闘システムではなく、試戦で構わないのだが」


おお。これは願ってもないチャンスだ。


現学園最強の異能を見る機会なんてそうそうないはずだ。それに今の俺の異能、『具現化オーバーキル』の半分の状態の実力も図れる。丁度いいじゃねえか。


かつて最強と謳われた『具現化オーバーキル』が頂点にどこまで手を伸ばせるのか。


別に勝つことができなくても好印象さえ残せれば、六魔に対する顔利きも良くなるはずだ。そうなればいつか繰り上げかなんかで、俺が六魔に入れる可能性もゼロじゃない!へへへ。


俺がそんな夢を見ていると、


「おーいー。マジでやめとけって。後悔すんぞ」


大輝が机に突っ伏したまま、まだ嘆いていた。


「無理なんて二文字は俺の辞書には載ってねえんだよ」


ここぞとばかりに今世紀最大のきめ台詞を放った。


「お前の順位は何千位だったっけ」


「うっせばーか」


二秒で返されてしまった。


俺と大輝がくだらないことで騒いでいる間、


「では私は先に訓練場に行っているよ」


仁は一人会議室を出て行ったのだった。





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