第六魔導生集結
「で、いつ会議始まんの?」
俺は待つということができない性分だからか、座って一分もしないうちに隣に座る大輝に尋ねた。
「序列一位がまだ来てないんだよ。あと生徒会長もか」
なんで重要なポストの二人が一番遅いんだよ。やる気あんのか?
「あ、軽くんは来ないわよ?忙しいからって」
どうやら和葉も俺たちの会話を聞いていたらしく、そんなことを言った。
時折思うんだが、和葉は本当に耳がいい。些細な音も聞き逃さないというか、いまだってかなりボリュームを落として大輝に話しかけていたというのに聞いていたのだから。
まあ、おそらく和葉の異能の影響だと思うんだけど。
「序列一位もいろいろあるからなぁ」
大輝はそう言うと、未だ誰も座っていない空席を見渡した。俺もそれにつられて空席を見る。そしてそのまま視線をスライドさせていくと、
「ん?………あそこにいるそっくりの人たちは?」
「ああ、序列五位と六位の桜城姉妹だ。まあ姉妹といっても双子だけどな」
本当にそっくりでまったく見分けがつかないほど似ていた。まるで生き写しかと思うくらいに。
「一応説明しておくと、俺らから見て右が姉の優ちゃんで、左が陽ちゃんだ」
「なぜちゃん付け?」
「いやまあ、後輩なもんで」
「なるほどロリコンってやつか」
「話聞いてたか!?」
グチグチ言ってくる大輝を無視して少し考える。
双子となると、今度の双方決闘祭に二人で参加してくるはずだ。六魔なのだから勝ち上がってくるのは必然だとして、俺たちと闘う可能性はゼロではないだろう。
そうなると少しでも有利になる情報はつかんでおきたい。少し探りをいれてみるか。
「なあ大輝、アイツらの異能って……」
「すまない、待たせたね」
俺の声と誰かの声が被る。
それはドアを開けて入ってきた男の声だった。
凛とした声音でありながら、どこか威厳を感じさせる声。
それを聞いて六魔が一斉に立ち上がる。
「お疲れ様です!序列一位」
男は床音をならしながら空席へと、俺と大輝がさっき見ていた空席へと歩いていき座った。
「じゃあさっそくだけど、会議を始めようか」
この人が、学園最強の序列一位なのか……!?




