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探し物は機関銃


「おい、大丈夫なのか明日香!?」


黒く染まりかけている明日香を見て、俺は思わず叫んだ。


「大丈夫ですよお兄様。それよりも……」


そ、それよりも……?


「生きて帰ってきてくれたのだから、今から挙式にでも行きませんか?」


「そんなこと言ってる場合かよっ!?」


やっぱり明日香は平常運転だった。


明日香の冗談(だと思いたい)に俺が突っ込んでいると、


「明日香ちゃん、何があったのか教えてくれないかな-?」


「お兄様。とりあえず家に帰りませんか?」


スルーしてやるなよ!大輝が嘆いているだろ……。


「明日香、いいから説明してくれ。何があったのかわからないと、対処も出来ない」


俺がそう言って詰め寄ると、


「わかりましたぁ」


明日香は渋々といった体で語り始める。



         **




「私がお兄様と別れたあと、あ、分かれたと言っても付き合うの別れたではありませんよ?私とお兄様は永遠に愛し合っていますのでそこは誤解なきよう。で、それでですね。連れて行ってもらった鈴木さんが、あ、鈴木さんというのは、お兄様私を預けたクラスメイトのことですね。その鈴木さんと一緒に避難場所まで行こうとしたんですけどね。途中で和葉お姉様を見かけたものですから、お姉様と一緒に行動することにしたんですね。そしてお姉様のあとを歩いているとですね、いきなり空間が歪みだしたんですよ!もう驚きです!そうまさに、バリバリ-っと音を立てて割れていくんですよ。その後、その空間から二人組の女性が現れたんです。あ、なぜかその二人はフードを被っていましたね。黒い服装でした。その二人を見た和葉お姉様はいきなり私に『逃げて!』と言ってくるんですよ。私はぜんぜん意味が分かりませんでした。立ち尽くしていた私に、黒い服装の人はなにかの異能を使ったんですよ。そしたら私はだんだん黒いもやにつつまれていって、すっごく怖かったですけれど、途中でお姉様が『落ち着いて!』って言ってくれたおかげで助かったんですよ」



「長いんだよ!!切って喋れ!切って!」


機関銃のように喋り続ける明日香に向かって、我慢の限界に達した俺は怒鳴りつけた。


ブーと明日香は頬を膨らませて抗議する。


一人冷静に聞いてきた大輝は、


「あいつらは副会長の方へ転移したわけか?なぜなんだ……」


と、腕を組んで悩んでいる。


「なあ、大輝」


「どしたよ?」


俺は明日香の方をチラリと見て言った。


「この半分黒い状態は、半分洗脳下にあるってことか?」


「だな。効果が続いてるってことは、篠垣が近くにいる証拠だ」


ま、マジかよ……。



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