表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/130

探し物は突然に


 俺と大輝はどこかに隠れている(らしい)篠垣たちを捜すことにした。


 とは言ったものの、八階建てのデパートで鬼ごっこをするようなものだ。そう易々と見つかるはずがない。その上、G2の異能『座標ポインター』を使って移動し続けてしまえば、捜すなんて無理じゃないか。


 そんなことを大輝に伝えてみると、意外な反応が返ってきた。


「それはないな。『座標ポインター』の能力は、自在に移動できるわけじゃない。自分が過去に触れた人間のもとへしか転移出来ないんだ。奴らが現れたのは、俺を座標にしたんだろうな。それに転移後はある程度の時間インターバルを置かないと、再度使用出来ない」


「なんだよ、やけに詳しいじゃねえか」


「まあちょっとな……。あいつとは知り合いなんだよ」


「敵なのにか?」


「もともとあいつは─────恵那美霊えなみたまは、生徒会の書記だった。なのに、突然辞めたって聞いてな。今日久しぶりに会ってみりゃ『幽霊の心臓(ゴースト・ハート)』に入ってるとはな……」


 前に六魔と生徒会は交流があると言っていたから、定期的にでも話をしていたんだろうか。


「副会長に美霊みたまが辞めた理由を何度も聞いたが、教えてくれなかった」


「和葉さん、なんか知ってるのか?」


「知ってるようなそぶりを見せてただけだ。ホントは知らないのかもしれん。あるいは『言わない』んじゃなくて、『言えない』のかもな……」


 まあ、あの人もいろいろあるからなぁ……。


「ところで……」


「なんだよ」


「さっき、美霊、って言ったよな? 下の名前で呼んだよな? あいつらが転移してきたのは、大輝を座標に指定したからってことは、接点があったって事だよな?」


「………ッ!! なんでお前はそういうとこだけ聡いんだよ」


 いつもはチャラい大輝だが、女子との浮ついた話は聞いたことがなかった。


 俺がジーッと見つめていると、やがて大輝は両手を挙げて降参するポーズをとった。


 そして、白状する。


「美霊がまだ生徒会に入ってた頃は、俺はあいつと付き合ってたんだよ」


「チッ、死ねよ」


 ただの自慢話だった。


「おおい!? お前が聞いたんだよな!?」


「で、お前が浮気して愛想を尽かされたと」


「ちげぇよ。美霊が生徒会を辞めてから、会えなくなって、疎遠になったというか……」


 大輝は、はぁとため息をつく。


 いつもの大輝からはまるで想像できないような表情だった。


 あれ? コイツもしかして落ち込んでる?


 普段はこういう系の話をまったくといっていいほどしないからか、大輝の知らなかった一面がどことなく新鮮に思えた。


 そうやってニヤニヤしながら、大輝の方を見ていたせいで、角を曲がった先で人とぶつかってしまった。


 向こうは倒れて尻餅をつく。


「あ、すみません……」


 条件反射で謝ってしまったが、まてよ?()()()()()()()()()()()()()()


 そう思って倒れた相手を見ると、


「「あ!」」


 声が重なる。


 そこにいたのは、半身が黒く染まりかけた明日香だった。













登場人物に『恵那美霊』を追加しました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ